行動力
「何事も本気が人を変えるし動かす。本気だからこそアクションを起こす。」
私が尊敬して止まない元日本代表の戸田和幸さんからいただいた言葉です。
ドイツに行く決断をしてからは、「行動力があるね」とよく言われるようになりました。
今、私が生きて行く上で大切にしている言葉。
「行動力」
今日はこの行動力について、私が考えていることを書こうと思います。
2019年の8月頃から、本気で大学のサッカー部をやめて海外に行こうかと考えるようになりました。
カナダに行った先輩とご飯に行き話を聞いたり、大卒ドイツ3部契約をした渡辺夏彦君に電話をして話を聞いたり、いろんな知り合いから何人か代理人を紹介してもらい、会って話を聞いてみたり、ドイツ在住の日本人の人たちをたくさん紹介してもらって電話してみたり、ご縁があり、ドイツ4部からJ1湘南ベルマーレに移籍した澤田恒さんとご飯に行って話を聞いたり。
インターネットには載っていない生の情報を得るためにたくさん行動を起こしました。
自分のプレー映像が必要と言われたら、過去の自分の試合映像をかき集め、リサーチ班の人に動画編集の技術を教えてもらい、すぐに作りました。
ここで、冒頭の戸田さんの言葉に戻ります。
「本気だからこそ、アクションを起こす。」
とても本気でした。本気すぎて、意図的にアクションを起こそうとするというより、勝手にアクションを起こしていました。
「本気が人を変えるし動かす。」
本気の自分に対して本当にたくさんの人が協力してくれました。応援してくれました。とても感謝しています。
思えば、
片道通学1時間半かかる高校を選んだ時も、大学受験で文転した時も、そして一人で戸田さんの家へ行き、プレー映像を見せて指導を受けた時も、これまで、本気で起こしたアクションはいつも人を動かしていたのでした。
戸田さんの言葉は、その素晴らしさ、ありがたさを再認識するきっかけとなりました。
また、アクションを起こすことの大切さ、さらには楽しさに気づきました。
そもそも、以前の私はあまり行動力のある人間ではなかったように思います。
アクションを起こすということは、0から1を自分で生み出すということです。その行動にはもちろん、しばしば勇気が必要です。
以前の私は一歩踏み出すことへの不安やためらいがありました。
「これをやって、もしこうなっちゃったらどうしよう・・・」
けど、今はこう思います。
「世の中、たいていのことはやり直しがきくから、とりあえずやってみよう。」
自分の足で、一歩踏み出すことへの楽しさを感じるようになりました。
もしも、そのアクションが自分の望んだ結果を得ることのできないものだったら、そのあとやめたっていい。そのアクションが間違いだったと学んだ時点で、そのアクションには間違いなく価値がある。大抵、批判してくる人というのはそのアクションを起こす勇気を持っていない人だったりする。
ドイツに来て、一度日本食レストランのお皿洗いのバイトをしました。毎週土曜日(試合前日)の夜遅くまで長時間の立ち仕事をしなければいけない面(サッカーのコンディションに影響する)などを考慮してすぐにやめさせていただきました。
これも一回やってみなきゃわからなかったことだろうと思います。やってみてから、自分の頭でしっかり考えて、判断して、次の行動を起こせばいい。
大事なことは、今、まず最初の一歩を踏み出すことだろうと思います。
今は、日本語の家庭教師のバイトを始めました。人脈から何から何まで全て自分でオーガナイズしました。アクションを起こして0から1を生み出すやりがいを感じています。
前の家に住んでいた時、洗濯機が使えなかったので、学校の授業が始まる前、朝6時頃にコインランドリーに行くというアクションを起こしました。すると、たまたまガーナ人のおばちゃんが洗濯に来ていて、コインランドリーの使い方を丁寧に教えてくれたりと助けてもらいました。待ってる間ずっと初対面のガーナ人のおばちゃんと会話するという貴重な体験をしました。
ケルンにある日本文化会館という場所に行って、タンデムパートナー(言語交換)を探しているという張り紙を見つけました。書かれているメールアドレスにメールをして、アレックス君と知り合いました。彼の実家のあるベルリンに招待されて一週間ほどベルリンに滞在するという経験もしました。彼は実はロシア人で、家の中ではみんなロシア語を話しているということは行ってから初めて知りました。
アクションを起こすことが、次のアクションを引き起こし、自分の人生が豊かになっていくのではないでしょうか。
そんなことを考えながら、今日も、勇気を出して一歩踏み出そうと思います。