プロミシング・ヤング・ウーマン
映画好きなら、頼まれなくても考える年間ベスト。
自分的には2021年のベストは既に決まっていて
「プロミシング・ヤング・ウーマン」が2021年ベストムービーです!
おめでとう!素晴らしかった!最高!救われた!!!
2021どころか「オールタイム・ベストムービー」入り確定の作品、
何がそんなに良かったかガッツリ書こうと思ってパンフを開いたら
監督、脚本、製作のエメラルド・フェネルがコメントで
「Please don't give away Cassie's plans after seeing the film」
と言っているじゃないか・・・・・書けない。終了?
いや、まだ観ていない人には分からないように
自分がこの作品をベストに選んだ理由を書いてみると
夜な夜な地元のクラブで泥酔し、それをチャンスと思い
近付いてくる男達に「復讐」する事を目的に生きてる主人公のキャシー。
彼女にはそれを続けるだけの怒りと理由があり、その「復讐」は
より具体的になっていくのだが。
という物語で、その後の展開が面白く、やがて・・・な作品。
女性の怒りを代弁した女性映画でおっさんには関係ない話じゃないの、
と思われるでしょうが、男女とか関係なく共感、気付きを与えられたのが
過去の恨みや怒りにばかり執着して、今を生きることを放棄すると大変
という点。
キャシーは過去の出来事に対する怒りと恨みに取りつかれ
現実の生活は完全に放棄、実家で両親と暮らす「子供部屋お姉さん」で
医学系の名門校へ進学したにも関わらず中退して
地元のコーヒーショップでやる気マイナスの接客をカマしつつ
日々の時間を潰し、夜はメインの復讐業?という生活。
・・・・完全に「復讐ゾンビ」ですわ。
その生きながら死んでる姿が自分と重なったんですな。
どの点が重なったかの詳細は~、勘弁してください(笑)
とにかく、この「プロミシング・ヤング・ウーマン」を観る前と
観てからの自分は考え方が120度くらい変わった、気がする。
キャシーの物語を追うことで反面教師的な効果を得て
もう少し「今を生きる」方向に軌道修正し始めたというか。
個人的にはとても重要な作品なのであります。
以前、「ムービーウォッチメンじゃないです」と言ったのは
こういう理由で「自分を救う手がかりを創作物に求めた個人的行為」
として映画を観ているからなのかもですなあ。
ということで「プロミシング・ヤング・ウーマン」、オススメです!!
(この締め方・・・・)