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人がいない工場、工場で働かない世の中が来る
AIとものづくりの未来
私はこれまで、AIが設計も含めた物づくり(製造)の現場にまで入り込むことはないだろうと考えていました。しかし、あと20年もすれば、それが現実になる可能性がありそうです。設計から製造までの無人工場が実現し、設計者と生産ラインの作業員が不要になる時代が訪れるかもしれません。
これから20年後に起きること
AIの進化により、設計図がなくても設計仕様を理解し、それに基づいてロボットを使いながら製造を行うことが可能に、ハードウェアとソフトウェアからなる製品の設計では、要求(必要性)さえ与えらればAIが設計し、さらに製造では、AIが部品を発注し、それを基板に配置し、電気・電子部品をはんだ付けし、テストを行いながら仕様通りに製品を作ることができるでしょう。
すでにロボットが工場で作業を行う時代になっています。今後、より高度な知能を持つロボットが登場すれば、人間に代わって製造を担うことは容易になります。電化製品、車、家具、住宅、道路、さらには食品に至るまで、あらゆる分野の製造現場にAIとロボットが進出するでしょう。そうなれば、賃金の安い途上国に工場を作る必要もなくなります。
未来のものづくりは、AIを活用できる先進国が主導する時代へと移行するかもしれません。
人の役割はどうなるのか?
では、そのような時代が訪れたとき、人間の役割はどうなるのでしょうか?
おそらく、人はAIに指示を与える立場、あるいはAIの作業を確認する役割を担うことになるでしょう。しかし、もしAIが、指示を出すAIや確認を行うAIを生み出せるようになれば、人間すら不要になる可能性があります。
(AIにも指示を出すもの、指示を受けて働くものにわかれる)
そうなれば、もはや人間が汗を流して働くことのない世界が訪れるのかもしれません。果たしてそれは理想的な未来なのか、それとも空恐ろしい未来なのか――今から考えておくべき課題かもしれません。
勤労は何、人の生き甲斐は何、とかの議論になりそうです。
教育も投資さらに小説も絵画も音楽もAIが創造するようになれば、人は何のために生きているのかが分からなくなります。AIが発達した未来たとえば50年とか100年後は明るいかどうかと言えばそうでもなさそうです。
人はAIに管理され活かされる奴隷になるかもしれません。