懐かしのコロッケ屋を探しに。
街角で時折見かけることのあるこのボックス。ご存知の方がどれくらいいるだろうか?
これは「コロちゃんのコロッケ屋」というコロッケ販売店の遺構です。
90年代後半にできたフランチャイズチェーンで、FC加盟料や初期投資の安さで2000年頃から急拡大し、最盛期には全国で700店舗近くあり、海外にも出店していたほどであった。
2007年、運営本部が自己破産し、経営破綻。閉店を余儀なくされる店舗が多い中、一部店舗は独自のルートから食材等を仕入れ、営業を継続した…
身近な場所に店舗が無かったこともあり、あまり利用したことはなく、「そんなコロッケ屋、あったなぁ〜」ぐらいの記憶しか残っていない。
突然の経営破綻から15年近く経った。
脳裏の片隅にしか残っていなかったコロッケ屋の記憶を呼び戻させることが起こった…
これは、東京で働く友人が送ってきた画像。
「埼玉に行った際に発見しました!」
あのコロッケ屋のボックスが、ほぼ当時のまま、ロゴ入りの看板が付いた状態で残されていたとは!
「ああーーっ!と叫んで駆け寄っていったけど、残念ながら営業はしていませんでした。」
ボックスを見つけた瞬間、テンションが爆上げになった友人の姿が容易に想像できる。
ふと思った…
まだ営業してる「コロちゃんのコロッケ屋」ってあるのだろうか?
調べてみたら…
東京都八王子市で2店舗営業していることがわかった。
さらに…
愛知県岡崎市にもあることが判明。
岡崎だと⁉︎
詳細を調べたら「エルエルタウン」なるショッピングセンターの駐車場にあることがわかった。
20年来「ショッピングモール好き」を公言している者としては、恥ずかしながら「エルエルタウン」なるショッピングセンターを知らなかった…
行くしかない!
というわけで、岡崎市上和田にある「エルエルタウン」に来ました。食品スーパー「バロー」、家電量販店「ケーズデンキ」、ホームセンター「カーマ」を核とする2階建てのショッピングセンターだが…
今日のメインはそこじゃない。
駐車場の方向へ急ぐと…
ああーーーっ!
あったー!
「営業中」の文字を見て、このボックスが「現役」であることを確認。
早速オーダーすることに。
「揚げたて」を提供するため、注文を受けてから出来上がるまでに5分程度の時間がかかる。
メニューを見る。
「コロちゃんコロッケ 80円」
最盛期は「コロちゃんコロッケ 50円」だったそうだから、その当時からは値上げしているとはいえ、全体的に単価は安い。
「薄利多売」のビジネスモデルだが、ホントにこの単価で続けていけるのか、心配になる。
オーダー後は、出来上がるまでの時間に買い物をしてくることが推奨されているが、今日はこのためだけに来てるのだから、ボックスの近くで待つことに。
改めて看板を見る。
このキャラクター、誰が作ったのだろう?
そんなことを考えながら時間が経過するのを待ち、注文したコロッケを受け取った。
左の小さめのものが「コロメンチ」、右の大きなものが「コロちゃんコロッケ」で、両方とも80円だから、2個で160円。
1個単位で、注文のたびに揚げてたら採算合わんよな…
あと何年、この「コロちゃんのコロッケ屋」が存在し続けることができるだろう?
今度来る時は、もっとたくさん買って帰ろう。
そう誓って、岡崎をあとにした。
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