海辺のカフカ 下 【読書感想】
少し前に読み終えましたが、衝撃的な内容だけにまだ余韻が残っています。
海辺とありますが、大事なところは森の中にあったのかもしれない。森の中のもう一つの世界に自分だったら残っていたのかもしれません。そこから抜け出せなくとわかっていても。時間が永遠に止まるとわかっていても。
なんとなく、どこか刹那な話でしたね。この世には全然別の世界があって、そこに行ってくるのはこの本ような物語の話だけでなくて、10年くらい心ここにないとき、遠くに引っ越していて、また引っ越して我に返った時に違う世界に行ってきたんだなと思う時がありますね。そう、何十年も。
短い時では、一週間くらい。冠婚葬祭をして、日常に戻ると今まで違う世界に行っていたんだなと思う感覚に近い。この本を読んでいるとき、読み終わるまでの期間もこの世とは違う世界に行っていたのかもしれないです。
異世界に行く感覚は、よく考えるとこの世の日常にも隠れている気がします。小旅行やイベントごと、、しばらくたつと良い思いで出会ったりしますが、もうその時その場所へ行けないと思うと刹那な感じが同じかなと。
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