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大台ヶ原備忘録 東大台編

行きの車窓。少し曇っているがいいお天気

大台ヶ原とは

 大台ヶ原(おおだいがはら)は吉野熊野国立公園の一部で日本百名山の一つ。奈良県と三重県にまたがって広がるビオトープ(生物群集の生活空間)です。

 開けた展望地がある東大台と、原生的な森林が広がる西大台の2つに大別され、西大台に入るには3ヶ月前からの事前入山申請と、事前レクチャーが必要です。

 大台ケ原は屋久島と並ぶ日本一の多雨地帯として知られており、今回はこの環境が生み出す苔むした自然景観を求めて登山に挑戦しました。

旅程

7/14(日) 東大台 日出ヶ岳・大蛇嵓 周回コース 11時出発16時帰着
7/15(月祝) 西大台 時計回り

1日目東大台のルート。日出ヶ岳の山頂と大蛇嵓(グラ)を見つつ1周します。

東大台で出会ったものたち

入り口から森が鬱蒼と生い茂っています
いきなり鳥に遭遇!


この辺りにいる鳥たちとのこと


少し緑がかった姿だったのでメボソムシクイかウグイスかな?枝から枝へ何匹も飛び移る姿が可愛らしかったです。

緑な気がする?だけで素人だと判断つかんのですな
こいつはなんだろう?
ひっそりと咲くかわいいショウキラン(たぶんそう)
藪の中からミソサザイが飛び出して来ました。
くの字の足が特徴的
やがて森林が終わり、大きな生き物の背骨のような木が横たわる草原に出ました
立ち枯れが地面に突き立つ荒涼とした大地

日出ヶ岳山頂。
ここはかつてトウヒとウラジロモミの薄暗い森林が広がっていました。
しかし1959年の伊勢湾台風で木が薙ぎ倒され森が明るくなり、ミヤコザサが繁茂して草原になってしまいました。
現在では地元の方によるウラジロモミの植林が行われ、少しずつ成長している姿も見られます。
100年後の森林復活を見据えての計画だそうで、100年後には私たちは生きていないでしょうが、受け継がれ無事元の森が戻るといいですよね。

ん?


んん?!?!?!

「山」?!?!?!?!
5度見しましたが木で山って書いてある!

これは倒木の養分を吸って新しい木が生えたのではなく、倒木の枝が幹に変化したものなんだとか。まだ根は地面に埋まって生きています。

だんだん霧が立ち込めて来ました
少し怖くてさみしい風景。神秘的で辺りは静かでした。
正木ヶ原。平らな地形にトウヒ、ウラジロモミの林と立ち枯れが広がっています。
このあたりでオオルリ(多分)に遭遇
え?!?!

大蛇嵓(ダイジャグラ)。断崖の先まで鎖が渡してありますが岩がツルツルとして滑り落ちそうな雰囲気。両手で鎖を握りしめてプルプルしながら先端に進みます。

先端からの景色。足がすくみます
向かいの山の尾根が見えます


吊り橋を渡って、いざ帰還!

この後、急な階段が続きぐったりした頃に、ニホンザルに遭遇!
1匹は子供を背負い、全部で3匹。一家のようです。
しばらく通り過ぎるのを待ってそそくさと通り抜けようとしましたが向こうはこちらに気づいていたようで、じっ、と赤い顔とつぶらな瞳で見つめていました。

無事帰還!お疲れ山!!



2日目、西大台編へ続く

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