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化学肥料と農薬を使う農家だった私が有機栽培を始めた理由。①

こんばんは。
最近インフルエンザが流行っていて、対応がコロナのときのようだとニュースでやっていました。

いまはコロナとインフルエンザとマイコプラズマが流行っているようで、
こんなときはいまのところ感染していない健康な体をありがたくおもいます。

コロナがのようだ、というところから、自分が有機栽培を始めようと思ったときのとこを思い出したので、そのときのことを書こうと思います。

当時は、私は主にソバを栽培している経営でした。
ソバは栽培の労力が少なく多くの面積をこなせるので取り入れやすかったので、どんどん増やしていました。
ただ、面積当たりの収益が少なく、逆にいうと面積がないと経営を成り立てることができない状態で、自分の中では限界を感じていました。いわゆる天井が見えている状態。
ここからどれだけやってもせいぜいこのぐらいだろうな。という感じでした。

コロナが流行る前年、ソバはいままでにないくらいの高値をつけました。前年の倍。
へーこんな年もあるんだな。と思っていました。
そこで、いつも付き合いのあるソバを買い取る業者と話しをしていて

来年はどんな感じなの?
来年も高いのかい?

ときいてみたところ、

来年はおそらく安いと思うよ。
今年は物がないから高いだけだし、こんなに値段が高いとみんな使いづらいからね。

その年は全国でソバが不作だったらしく、ものがないから高い。
ソバが人気だからというより、品不足が高値の理由だったようです。

さらに次の年は安いというのもひっかかっていました。
その年のくれにコロナが流行りだし、いろいろな制限がかけられ、
海外旅行者の規制もはいってくるようになり、あらためて業者に話をきくと

ソバはインバウンド、海外旅行者の消費量も相当数あるから移動制限で旅行者がこないことになると食べられる量が減るから消費は期待できないかな。

といわれました。もともとそんなに利益率がよくはないなとは思っていました。というのもソバは台風等の強い風や雹にとても弱いので、個人の感覚ではギャンブル性が強い気がしていました。

外出制限と旅行者の移動制限は、飲食関係にはとても厳しくなりそうだなと判断し、興味のあった有機栽培に挑戦しようとなりました。

有機栽培に関しても急に始めたわけではなく、興味はもっていました。
もともと作物をつくるうえでみんなと同じやり方ではやっていけなくなるな。作物を栽培するなかで条件のいいところではなかったので、人と違うところで勝負しないと、必ず経営していけなくなるなと感じていました。

コロナの影響で小さい企業が倒産している。その情報も聞き、
いま何もしないでつぶれたら
あのときチャレンジしなかったことを必ず後悔する。
そう思い、それまで経営の8割を占めていたソバを一切やめ、有機栽培の小麦を大豆に切り替えることにしたのです。

続く。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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