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【祝・映画『バイプレイヤーズ』出演決定!】女優・有村架純さんの3つの魅力

来る4月9日(金)公開の映画『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』への出演が決まった有村架純さん。元・テレビ東京担当記者をしていた筆者からすると、「あの有村架純さんがついにテレ東の作品に!」ということで今からワクワクが止まらないのと同時に、昨今の絶好調なテレ東の輝きに感慨もひとしおです。ということで、今回はそんな女優・有村架純さんの3つの魅力について語りたいと思います。

私が有村架純さんに注目したのは2013年。NHKの朝の連続テレビ小説『あまちゃん』で小泉今日子さん演じる天野春子のアイドル時代を演じていたのを目にしたのがきっかけです。同作には能年玲奈さん、橋本愛さんら数々の人気若手女優が出演していましたが、その中でも昭和テイストで聖子ちゃんカットという少し古風な役を若いながら見事にものにして演じきった有村さんに感銘を受けたのを覚えています。

天野春子

①「自分ならこう演じる!」という“演出家”視点

有村さんが女優を志したのは中学生時代。テレビドラマを観ていた際に、「自分だったらこう演じる」という感情が自然にわいてきたのがきっかけだといいます。中学生時代にドラマを観て、単純に“楽しい”だとか“この女優さん綺麗だな、かわいいな”と感じる一視聴者目線、ファン目線ではなく、自分に置き換えたうえで、自身の中に演技プランやイメージがすでに醸成されていたというのは本当にすごいと思います。有村さんはNHK連続テレビ小説では『あまちゃん』出演後も2017年に『ひよっこ』でヒロインを演じていますが、こちら通常はオーディションでヒロインを決めるところ、脚本家の岡田恵和さんの強い要望でオーディションを行わずにご指名で主演を射止めている点にも目を見張るものがあります。まさに女優として自分の中に常に演技の引き出しがあり、そうした準備や作品に真摯に向き合う姿勢、お芝居からにじみ出る魅力があるからこそ、作品に恵まれるのではないかと感じます。

ひよっこ

②ニュートラルなバランス感覚

映画やドラマ、CMなどなど、有村さんに限らず俳優さん、女優さんは日々実にさまざまな役柄を演じてらっしゃいます。時には同じ時期に全く違う役柄を演じなければならないこともあり、その際は切り替えが大変で、一つの役が抜けずに精神的に不安定な状態になってしまう方も少なくありません。私は2013年に下北沢で開催された有村架純さん登壇のトークイベントへ参加しある質問をしてきました。有村さんは当時ちょうど『あまちゃん』の撮影が終わった時期でしたが、同じ時期にフジテレビのドラマ『スターマン・この星の恋』にも出演していました。『あまちゃん』では小泉今日子さんのアイドル時代という昭和の清純派アイドルキャラを演じつつ、同時期に『スターマン~』ではスーパーマーケットの総菜売り場で働きながら、どこか日常にもやもやを抱えている役という真逆のキャラクターを演じるうえで切り替えなどの工夫はどのようにしていたのか。その問いに対し有村さんは笑顔で「特に意識したりすることはありませんね。その現場で、役柄に入ると自然とその役になれるんです」と答えてくださいました。編集者時代に何度か有村さんに取材現場でお会いしたことはありましたが、編集者になる前の下北沢のイベントでのそのやりとりは特に心に残っています。切り替えを意識せずとも常に役柄ごとに自身の中にイメージがあり、自分を客観的に一歩引いて見ることができるからこそ、すっとその役に入り込める。これこそが有村さんが作品ごとに全く違う顔を見せても、視聴者が自然と引き込まれてその世界へ没頭できる要因なのだと感じています。

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③天性の“ほっこり伝道師”

3つめの有村さんの魅力は、観る人を穏やかな気持ちにさせる、いわば天性の“ほっこり伝道師”性だと感じています。『あまちゃん』や『ひよっこ』をはじめ、ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(CX/2016)の杉原音、『失恋ショコラティエ』(CX/2014)の小動まつり、『ようこそ、わが家へ』(CX/2013)の倉田七菜、『姉ちゃんの恋人』(カンテレ/2020)の安達桃子、映画『ビリギャル』の工藤さやかなどなど、数えればキリがないですが、等身大の女性からポップな役、シリアスな役までどの役もしっかりと演じ分けつつも、有村さんが持っている、ぱっと画面が明るくなるような華やかさや明るさがうまく昇華されていて観る人に伝播し、視聴者は老若男女問わず自然と安心して物語の世界を楽しめているんじゃないかと考えています。今や日本を代表する女優さんの一人として活躍が目覚ましいですが、きっとこれからも現状に満足せずにさまざまな役に挑戦し、私たちに新しい景色を見せてくれるのではないでしょうか。

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以上、簡単にではありますが、有村架純さんの魅力をまとめさせていただきました。もちろんとてもここに文字で書ききれないほどまだまだ素晴らしさを語れば尽きないですが、今回はここまでとさせていただきます。ひとまず筆者は現在公開中の映画『花束みたいな恋をした』を劇場で刮目しつつ、4月に公開される映画『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』での勇姿を拝めるのを楽しみに待ちたいと思います。これからもさらなる有村さんの活躍が楽しみでなりません!


バイプレ

バイプレ有村

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!


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