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洋服は「3倍の利益を生むもの」を選べ
2月の終わりは仕事で久々に関西へ行っておりました。やっぱり関西の空気感、いいわぁ。元気になれる。土曜昼の生放送にウーイエイよしたかさんが出てたりするほっこりな感じが好きです。
さて、今回は洋服の選び方の話を。
ぶっちゃけ買うときに一番考えることって 「値段」 だと思うんですよね。良いと思った服は大抵高い。悩んだ挙句いつもの安心価格のほう買う、みたいなことはよくあるんじゃないでしょうか。
決してそれが悪いわけではないんだけれど、単に”値段の高低だけ”で決めてること多いんじゃないかなって。はいこの値段無理でーす、みたいな条件反射的に。
そこ、ちょっと待ってほしい。
その服を買って着たら、どれだけの価値を生むかまで考えたことはあるでしょうか?
そこまで考えて選ぶと基準が変わってくるんじゃないですか、という提案です。
利益1・節約
例えば、5万円のベーシックな黒いジャケットがあるとします。
決して安くはないし、ベーシックなものに5万?という考え方もあるかも知れません。
でも、2万円の中途半端なジャケットを買って、やっぱり納得できず3枚買い換えたとしたらもう6万円ですよね。こうやって「結果的に損」をしている人はすごく多い気がする。
もし好みにどストライクで長く着られるものだったら、ある程度の値段を出してもいいんじゃないでしょうか。むしろベーシックなものだから長く着られる=元が取れると考えましょう
良いものを長く着るのが結果的に一番の節約。
洋服は減価償却していくものだと思っているので、やっぱり長期間安定運用できるものが好ましいわけです。質が良いものはメンテや修理も最小限で済みますから。
特にあまり体型が変わらない人や体重の増減が少ないタイプの人、仕事で制服的に着る人はそれが絶対にお得。バッグやコートなど体型の変化の影響を受けにくいものやデニムなど劣化しにくいものもオススメです。
確かに安さは魅力だけれど、定番アイテムであればあるほど高くても長く使えて、結果的に得になるものは多い。「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、まさにこのことを言っているのではないかなと。
ちまちま出費していると、”ちりつも”でいつの間にか大きな金額になってしまいます。むしろ「これでこの色や形のアイテムは数年は買わなくて済む」と考えれば、節約の先取りになるはずです。
利益2・好印象になれる
人は見た目じゃない、とは言いつつも、結局は見た目です。
でもそれは美醜の話ではなくて”見た目に気を使っているかどうか”という基準。「印象」というきわめて曖昧な判断基準です。
曖昧なだけに、醸し出す雰囲気とかオーラみたいなものが大事なってくるわけですよ。なんとなく素敵とか存在感があるとか。
その”雰囲気”を司る要素のひとつが洋服だと思うんですよね。
ここで大事なのは、本人の容姿とは関係がないということ。元が美形でもチープな服を着て無頓着な人より、そこまでではなくてもきっちり服装を整えてる人の方が大人同士では好印象です。そこで評価を逆転することだって出来る。
やっぱり良い服を着ると良い印象になる。これは間違いなく言えます。着て単純に素敵なアイテムもあれば、持っていることでその人の説得力が増すブランドもある。
そりゃ5,000円のジャケットと3万円のジャケットで印象が変わらなかったら問題ですから当然っちゃ当然ですが。でもそんなアイテムを着るだけで、持つだけで好印象になるとしたら、自分もすごくラクじゃないですか?
例えば婚活の現場でも、見た目の印象だけで落とされている人はすごく多い。プロフィール写真は盛り盛りでそれっぽく撮るから良く見えても、実際会うとセンスが、、みたいな。僕もそういう方に向けてのアドバイスは沢山してきてますが、服にお金を掛けて婚活が上手くいくのなら、十分な利益になると思うのだけど。
お洒落な人や憧れを集めるような人は、だいたいそういうのを上手く使っている。キーになるアイテムにしっかりお金を掛けて、その分の印象が得られるような”良い取引”をしているわけです。
余談ですが、今は一個流行るとパチモンみたいなアイテムが氾濫しますよね。でも同じようなデザインで比べた場合、並べたら本家の方が段違いで素敵なんですよ。
パチモンは確かに安い。
単体で着てる分には悔しいことにそれっぽく見えちゃったりもする。
でも、値段は張っても本家を着ることでグッと印象が良くなるからそっちを買った方がいい。もちろん値段にもよりますけど、どうしても手が届かないものでなければ頑張ってみてほしい。自分自身も本家を着ている・持っているという自信を持てますしね。そういうメンタルは雰囲気に大きく影響していきます。
利益3・ビジネスや目的達成への影響
正直、洋服を選ぶ基準で一番考えてほしいのはこれです。特にビジネスファッションを選ぶ場合は、ここだけで3倍の利益が取れると思う。
利益2の印象への影響とも関わってきますが、良い契約、単価を取れるかどうかは本人の説得力にかかっていると言っても過言ではありません。特に社長さんや個人で仕事をしている人はよく感じていると思うし、お勤めの人でも今後はより大事になっていくでしょう。
やっぱり見た目の信用度や納得感のある人に任せたいし、立派な経歴の人にはちゃんとした格好していてほしいのですよ、頼む方は。いい仕事をして稼いでいるビジネスマンにシワシワなスーツの人はいませんよね?
1桁万円のサービスから、二桁、三桁と増やしていくには、それに相応しい見た目というのがある。同じでいいわけはない。芸能人が売れるにつれて洗練されていくのもそういう理由。商品として価値を上げていかねばならないわけです。バラエティが主戦場だった人がモデルや俳優メインになると雰囲気変えるのもそう。中村アンさんなんかまさにですよね。バラエティのままのイメージでは単価が上がらないから。
人は実力とイメージにお金を払います。ポジションを上げていくのに見た目の説得力は欠かせません。
例えば、普通10万円のジャケット・ワンピースを買うのは悩むでしょう。でもそれで3倍以上の額の利益が生めるようになるなら買いだと思いませんか。その見極めが出来るようになると買い物の基準が変わります。
ファッションは投資と言ったりしますが、それはまさにそういうこと。株とかと一緒で見極めが出来るようになると確実に利益を生むようになる。買ったときの値段からどれくらい上がるか。ファッションの場合はどんなイメージを得られて、それがどんな利益に繋がるか。そこまで考えて買えると「この値段でこれくらいのイメージや成果に繋がるならむしろ安い」という発想も生まれてきます。
僕も時々でステップアップのために新調していますが、それは概ね悪くない成果を生んでいるのかなと思う。肩書きだけでは仕事は増えませんが、肩書きに見合った見た目はどうしても求められてくる。それに応えるというのも仕事のひとつになっていく部分もあります。
おわりに
多くの人は必要に迫られてから服を買いますが、時間が迫っているから「とりあえず」「最低限の基準で」選んでいるケースが目立ちます。
色々事情があったりして仕方がないのでしょうが、それでは値段の3倍の利益に繋がる服は選べない。
できれば、事前にしっかり方向性や未来図を考えたうえで、どんなイメージ・クオリティの服が必要かを想定して、買い物に行ってほしいのです。それをしたかしていないかで選ぶものや精度は大きく変わります。
それがこれまでに挙げた節約・好印象・直接的な利益に繋がっていく。
どうせ同じお金を払うなら、最大限効果の上がるものを買ってほしい。無駄な買い物だったと思う服を減らしたい。それをスタイリストとして実地で、発信を通じて伝えていきたいと思っています。
ちなみに3倍というのは、百貨店などにイベント出展すると大体売上の3割程度を渡す契約が多いので、原価から諸々考えて3倍の利益が取れればOKという判断によるものです。
「うちに出したということを今後の取引材料にしてください」と言って4割取っていったのは、、おっと誰か来たようだ。
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個人の方や企業様より、ファッションスタイリングを含めた見せ方やブランディングのご相談を日々承っています。何かお手伝い出来ることがあるかも知れません。「タイタンの学校(校長・太田光代)」でのファッション講師などスピーカーとしての活動も。専門家としてのコメントや執筆なども、まずはフォームからご相談or60分zoomや対面にてお話ししてみませんか?メールでのお問い合わせも歓迎です。
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オーダーメイドスタイリスト 神崎裕介
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