重要政策への意思表示として
ルソーの社会契約説は、昔、学んだように思いますが、国家は個々人の相互契約が個々人の自由意志に基づき契約されることで成立するというものです。
今の日本の為政者たちは、その自由意志をとても軽く扱っていますね。しかし人々は、そのことを見透かしているようです。
ハッシュタグで、1つの法律がお蔵入りになりました。ご存じの検察庁法の改正法案です。その後、焦点となっていた検察庁幹部のマスコミ関係者との賭け麻雀、それも緊急事態宣言発令下に集まりやっていたことが暴露され、事実上の解任に発展しました。
「この事態にこの法律?」と誰もが疑問に感じていたわけですが、勘ぐればいろいろ想像ができてしまいます。「安倍政権を巡り、何か疑獄めいたことがあるのかもしれない」と国民が思い始めたのか、はたまた政府の新型コロナウイルス対応に不満があるのか、安倍政権への支持率は急落しています。
非常事態宣言が解除に向かうなかで、政局になりそうな雰囲気が出てきましたね。しかし、私たちが国政を動かすのに票はもはや意味がなくなっています。票はある意味、国家を成立させる契約の手段でもありますが、ろくな候補者が立たない国政選挙に行かなくても、ハッシュタグで契約の意思表示ができるわけです。
新型コロナウイルスの非常事態宣言は、誰も正式な契約なしに、政府や都道府県が決めたことで行われました。だからでしょうか、まだ緊急事態宣言が出ている首都圏の鉄道はかなり混んできています。
非常事態から日常にもどすことを個々人が決めた相互契約の自由意志、素晴らしことです。