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米を喰え!<パックご飯をトレジャーハントする> (11)イオン 『TV新潟県産小盛りコシヒカリごはん』

1.イオン 『TV新潟県産小盛りコシヒカリごはん』のスペック

価格:2in1 165円、1カップ当り@82.5円(イオン・マックスバリュ)
容量:150g×2食
製造:テーブルマーク株式会社
販売:イオン株式会社
商品特長:新潟県産コシヒカリ
加熱時間:レンジの場合、1食分500w・600wで約1分30秒

イオングループ店舗のPB「トップバリュ」、その新潟県産コシヒカリ使用の小盛りタイプ。価格は2つのカップが1つになった2in1形式で165円、1カップ当り82.5円である。

他社でみると、
・サトウ食品「新潟県産こしかるく一膳」=130g @112.7円
・テブマ社自社ブランド「新潟コシ」=150g @99.5円
・西友系PV「みなさまのお墨付き新潟県産コシヒカリ」=200g @99.6円

値頃感的には、イオンTVは、サトウ食品とテブマ社よりも勝っており、西友系では量目で劣っていると言える。しかし原料米が同じとした場合、当該商品を200gとしたら@110円と試算されるわけで、西友系「みなさまの〜」の方が10円少々お買い得ではある。

しかし、テブマ社自社分はもちろん、イオン、西友系も製造はテブマ社なわけで、価格差がどこに起因するのかは謎。原料米の産地か収穫年度の違いなのだろうか、それとも流通との力関係か。

このパック容器の形状もテブマ社版「新潟コシヒカリ」と同じ2in1で蓋のフィルムだけが違う(当たり前といえば当たり前)。

2.瑞々しさのあるテカリ加減。やはり品種の違いなのか。

というわけで、魚沼産コシをはじめ、新潟コシを本品も含めて4つチェックしたが、レンチン後蓋をむしり取ると、やっぱりごはん粒の輝きの違いが他の品種と明らかに違う。キラキラしてキレイである。

試食1回目 ダイニングLED光
試食2回目 自然光

これは保水量が多いと言われるコシの特徴だと思う。他の品種だと、蒸気炊飯の場合、おこわ風のマット仕上げになる例が多いので、品種の個性が出ているのだらう。

試食1回目シャリ切り後 ダイニングLED光で影が出ている。
ごはん粒に色がついているわけではない(為念)
試食2回目シャリ切り後 自然光
粒ぞろいだと思う。

シャリ切り後も同様で、潤いのある表面で結構な粘り気もある。コシらしいということなんでしょうな。

3.やっぱり柔い、新潟コシ系。でも、旨い。

これまで4種喰ってみたところで、やっぱり新潟コシ系は柔い、という印象は変わらず。もちろんしっかりとした粘りがあるのでベチャ飯とは違うが、個人的にはもうちょっと硬めが好きではある。

しかし一度目よりも、二度目の方が飯が硬めに感じた。実はレンチン後に1分置く蒸らしの時間を、間違えて2分ほど長くなったのだが、その分水蒸気が抜けてくれたのか。

ずっと噛んでいると、甘味をほのかだが感じてくる。表現が難しいが、特にmogumoguした後ごはんを飲み込む際に、鼻から抜ける風味がなんとも言えない感覚。ふつうならおかずの匂いや味が被ってスルーしてしまうのだろうけど。十分美味しい。

買うなら、魚沼産とまではいかないとしても、新潟コシならまずハズレは無いという印象を受けた。あとは価格と量目のバランスで選ぶだけか。

いままで9品喰ってきて、なんだか味の差というか、個性が見えてきた感じがする。物理的評価がどうしても中心となるけれど、味わいの多様性を僅かながらも覗けたように思う。

閑話休題。

今朝、散歩がてらイオン・マックスバリュに寄って棚を観ていたら、30歳半ばくらいの女性がパックごはん売場に来た。彼女が手に取ったのは、イオンTV『国産米ごはん』(180g×6パック395円、@65.8円)という原料米ノンブランドの商材だった。価格は@では最安クラス。5フェイスはある棚がほぼ完売で、残1バンドル。しかし他の商品の棚はいずれも”満席”だった。

(了)


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