米を喰え!<パックご飯をトレジャーハントする> (18)米心石川 『石川県産 ひゃくまん穀ごはん』
1.米心石川 『石川県産 ひゃくまん穀ごはん』 のスペック
石川県産米である『ひゃくまん穀』は、9年の歳月をかけて生まれた県期待の新品種である。
公式サイトによると、デビューはいまから5年前の2017年の秋で、比較的新しい。生産体制は、農家の生産部会が県下に数多く結成されるほどに広がっているという。
「北陸211号」と「能登ひかり」の交配によって生まれた晩生品種ということだが、この米、なによりも粒が大きいのである。下記に公式サイトからの画像を拝借して挿入したが、コシヒカリの一回り大きなサイズだ。物理的食感に期待が高まる。
製造は、一括表示では「松任市農業協同組合食品加工部」となっている。JA松任のサイトを見ると、食品加工部「無菌包装米飯工場」で作られているようだ。生産規模や量については下記となっている。炊飯方法の記述無し。
販売の『株式会社米心石川(べいしんいしかわ)』は白米などの米穀事業を中心に炊飯加工、穀類の加工に関わるお米の総合企業。
設立は2007年と比較的新しいが、資本金1億で年商は98億円(2021年3月期)と大きな企業である。一般家庭用精米商品では石川県内でトップシェアを誇っているという。
◇ ◇ ◇
さて。この”米を喰え!”なる連作をはじめるキッカケとなった、単身赴任で来福した友人が「パックごはんを試してみたら?」と寄贈してれた際のひとつが本品。
関東の奥様からの送付品とのことで、実は一番最初に食べたのがこれだった。当初コンテンツ化するつもりは無かったので初回の試食時に撮影などをしていない。価格もネット通販会社のものを参照した。
というわけで、円形大判のパッケージも珍しい『ひゃくまん穀』、如何なる味か?
2.ごはん粒の美しい外観に見とれる。
蓋をむしり取って、中身を眺める。
ごはん粒が実にキレイだと思う。圧力蒸気炊飯と覚しく、細長いごはんひとつひとつの粒立ちもいい。輪郭もすっきりして粘り感は薄く、緩い輝きにしっとりとした潤いが見て取れる。
ph調整剤のグルコン酸が添加されているが、上立香もそんなに気にならない。
シャリ切りしてごはん粒をチェックしたが、粒は整っている。溜まった水分でベチャついた箇所は無かった。イイ感じで炊けている。
3.歯応え最高、ハードコアな仕上がりで文句なし!
一番初回に食べた時はまったく比較する物もなく、なかなか美味いね、と思いながらサラリと飲み込んだだけだった。
しかし、High EndからLowerまで、すでに10種類以上のパックごはんを最低2個づつ食べ比べた後なので、『ひゃくまん縠』の相対的ポジションが見えてくる。
実に美味い、これは! 『ひゃくまん穀』、好き。
歯と歯茎に圧力感じる・・・といえば大げさだが、ハードコアな炊き具合に降参だ。粘りよりも歯応え、この物理的食感は、私にとってはアイリスオオヤマ『低温製法米のおいしいごはん 魚沼産こしひかり』と並ぶくらいに快感であった。
しみじみと美味を噛みしめましたですな。
ハードなパックごはんを食べたい方は、これもオススメ。ただ近隣のスーパーで売っていないのでツライところ。
(了)
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