米を喰え!<パックご飯をトレジャーハントする> (10)東洋ライス 『タニタ食堂の金芽米ごはん』
1.東洋ライス 『タニタ食堂の金芽米ごはん』のスペック
本品は東洋ライス社が、あの体重計など健康器具で有名なタニタの「タニタ食堂」に卸している『金芽米』を原料とするパックごはんである。
『金芽米』とはリンク先にも、
とあるように、通常の精米ではぬかと一緒に削られる旨味の層「亜糊粉層」を残しつつ精米した技術力の賜物という。
さて、売り言葉の「糖質約14%オフ、カロリー約17%オフ」のエビデンスだが、これも先のリンク先にある。
つまり『金芽米』の特徴である「亜糊粉層」の部分が炊飯時に吸水し大きく膨張するため、炊き上がりが同じ100gとしても、米の使用量自体は少なく済み、その分摂取するデンプン質も減少して、糖質やカロリーカットになる、という。
その商品特性により、「一食当たり500kcal前後で栄養バランスとおいしさを追求」をテーマとしているタニタ食堂での採用に繋がったようだ。
原料米は、東洋ライス社のサイトには精米工場によって多少の異同がある。一例として和歌山工場の「精米日2022年06月01日〜」分では、 3年産秋田県産「きんのめぐみ」、3年産岩手県産「ひとめぼれ」、3年産青森県産「まっしぐら」と明記されている。トレーサビリティの点もしっかりとしている。
価格だが、3個バンドルでも@132.7円と比較的高価格ラインの商品である。
ということで、健康志向パックごはん『タニタ食堂の金芽米ごはん』を喰ってみた。
2.適度な輝きと潤い、粒の輪郭もクッキリとした炊き上がり
レンチン後、蓋をむしり取った段階のごはん粒表面は、やや光沢がある感じでごはん粒それぞれの粒立ちも良い。
上下をひっくり返してシャリ切りした後は、多少の粘りも出ている。たぶんレンチンした際に水分がトレーの下部に溜まるためではないだろうか。全体的にごはん粒の形状はクッキリして、均一でキレイだ。
というわけで、喰ってみた。
3.うむ・・・・・・・これは?
以下は、あくまでも私の個人的味覚に拠るわけで、評価は食べる人によって変わるのでぜひお試しいただきたい。
歯応えや粘りなど、物理的な食感は問題ない。どちらかというと柔めだろうか。しかし・・・。
なんというか、私にとっての本品は無味無臭に近い。
匂いもほとんど感じないし、mogumoguしてもなにかしらの味わいが伝わってこない、とことんニュートラル、白紙のような感じなのだ。一点の濁りもないピュアな雪原を喰っているとでも言うか。
逆に言うと、これほどのプレーンさ、クセの無さが持ち味として実現していること自体が凄いこと、と言えなくも無い。
タニタ食堂で供されるおかず類と合わせるに最適な風味なのだろうか。同食堂は福岡県では北九州市にあるとタニタの公式サイトにあった。いつか一度食べに行ってみたいものだ。
(了)