なんだろう...ロボコンやめていいですか?
この記事は、僕が大学一年生の時にロボコンをはじめ、辞めるにまでに至った一年間の話を語っていきます。(攻撃的表現が出るかもしれませんが、ロボコン同好会に対して恨みは一切ないです。総合的には楽しいサークルなので変な噂は流さないように。)
なぜロボコンを始めたのか
うちの大学と言えばロボコンが強いということで有名。最初はロボコンなんてものを知らなくて、友人から「世界を目指しているロボコン同好会ってのがあるらしい」というのを聞いて初めて興味を持ちました。技術を学ぶならここが一番手っ取り早いっしょ!ってことでいざ入部。
入部届に印鑑を押しあてたあの日、そう、そのときすべては始まった。
ロボコンで学んだこと
ロボコンでは一般高校の生活では考えられないような様々な体験ができました。僕が主にやったこととしては最適経路問題、ロボットの射出制御などです。射出制御に関しては毎日のようにロボットで矢を撃ち、その精度を確かめるのですが、数百本打つような日もありただの修行と化してました。
・最適経路問題について
事はGithubに東大が前年に使用した最適経路プログラムが、publicで載っていたことで始まります。
本人が気づいたのか後からprivateに変更され見れなくなりましたが、しっかり豊橋ロボコンズ☆は保存しています。
これを春休みすべてを使って解読し、最適経路生成プログラムを作り(パクリ)ました。
もうほとんど覚えていません。
そんな人はいないと思うけど、興味のある人はにわかの僕が最適化についてまとめたNotionがあるので見てみてください。👇
難しいことがたくさんありましたが、どれも経験としていいものばかりだし、とても充実した時間を過ごせたと思います👍
ロボコンの洗礼
ここからが本題。
ロボコンの活動が始まり、僕は制御班としてプログラミングを学ぶこととなりました。そもそも学進である僕はパソコンを使うこと自体なれておらず、大変なことだらけでした。
「int?なんすかintって。」
知識不足の僕は先輩たちからいろいろ叩き込まれ、煽られ、それに耐えながらプログラミングや制御の勉強を続けます。
しかし、ロボコンでの洗礼はそんなものではありません。高くそびえたつ壁があるのです。
そう、唐揚げです。
本当に壁がそびえたっているように見えました。
ロボコン同好会は美楽の唐揚げ定食を食べきらなければ(一部の人から)正式に入部を認めてもらえません。
周りの先輩たちが食べきっていく中、僕は「こんなものも食いきれないようじゃダメだ(洗脳済み)」と思い、決死の覚悟で食べきりました。
これがロボコン人生の第一の壁でした。ちなみに次の日は腹が減らな過ぎて断食しました。
ロボコン三大だるい
このサークルにはとにかくめんどくさい作業がいくつもあり、その中でも部員が特にめんどくさいと感じたものに「ロボコン三大だるい」という名がついています。
それは主に以下の三つ。
1、加工
2、設営
3、圧着
僕はこの中の設営が一番嫌いでした。
設営とは、ロボットを動かすために本番に合わせたフィールドを体育館に用意することです。
フィールドに使うベニヤ板を数十枚、部員が一枚ずつ運んでいきます。
ただの肉体労働です。実質運動部です。
ブラック企業よりブラック
ロボコンはブラックだ、という噂を聞いたことがあるかもしれません。それはいったい本当なのか。
はい、そうです。
いつの間にか消えた休日、深夜まで続く作業、増え続けるタスク。
夕方まで講義→そこからサークル→バイトへ行く→サークルに戻る
これをほぼ毎日。
キャンパスライフいずどこ?
あらゆる代償を払った
ロボコンで得たものはたくさんあります。しかし失ったものもあります。
時間、お金、健康
私生活の9割以上をロボコンに捧げ、部費としてお金を消費し、最終的には健康を生贄にした。
ロボコンを始めたことで大学入学から体重は10キロほど減り、血圧は高齢者レベルまでに達した。
先輩は「ロボコンダイエットやな!はっはっは」とか言ってたけど笑えない。
本当にやりたいことを見つめなおす
いつの間にかサークルの時間が終わったら、帰巣本能のごとくコンビニの喫煙所で同期の友人とたむろする日々になっていました。
そのたびに「大学生活中にやりたかったこと」について話すようになりました。
バイトでお金をためて、海外へ行く。
このままではそれができない。
焦る俺たち。夜空に勢いよく溶け込む副流煙。
その時、次の大会が終わったらロボコンから足を洗おうという話に初めてなりました。
そしてロボコン本番
迎えた大会当日。何度も延期し、NHKに振り回されながらもなんとか当日は東京で行えることに。
正直本番の日はめちゃくちゃ楽しかった。テンションはMax。
あの日だけはNHKを愛せた...
しかし、いろいろな人にロボコンを辞めることを伝え、新たなことに足を踏み入れてしまった僕はもう引き返せない。
事前にやめることは部に伝わっていたので、本番終了の翌日からはあのアルミ片に囲まれた部室に足を踏み入れることはなかった。
まとめ
話が長くなって申し訳ないですが、これが短いロボコン生活の一部です。
高専で数年間ロボコンをやって、さらに大学生になってもロボコンをやるなんてほんとに変態だと思う。(褒めてる)
一年で少しではあったかもしれないが、学んだことはいくつもある。感謝はしている。
このサークルには入部届はあっても、退部届は存在しないことを忘れてはならない...
余談
最近は技科大生用のフリマ兼情報共有アプリを作ったりしてます。興味のある人はTwitterのDMでも何でもいいのでぜひぜひ話しかけてほしいです!
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