潜在意識と顕在意識のグラデーション
特養に入所している認知症のお袋が、まだ実家で生活していた頃、夏を除いてほとんどホームゴタツで寝ていました。
その状態をパートナーが「コタツムリ」と表現していたので、お袋に教えてやったら自分でも「私はコタツムリか」と気に入って使っていました。
認知症になると季節感がなくなり、自身の体感温度が分からなくなるようなので仕方がないですね。
昨日、特養に面会に行ったら、寒い寒いと言っていたので「お袋は夏でも寒いと言ってたよなぁ」というと「夏も冬も季節に変わりねんじゃ」と返されました(笑)
閃き場所
ところで、最近、歳を感じることのひとつに複雑なドラマを観ると腑に落ちずにモヤモヤしたり、文章を書く時、映像が浮かぶのに言葉が出ず、記憶の引き出しにうまくアクセスができないことが多くなりました。
高齢になるとそれなりに知識も経験も豊富です。それに反比例するように
思い出せないことが多く、あの、それ、あれ、など主語が出ないことが多くなります。
でも、不思議に会話は成り立っています。
そんな私も、閃きだけは衰えていません。私の閃き場所は、シャワーを浴びている時や、朝、目覚めて布団の中でボーっとしている時、歩いている時です。
私たちの意識には潜在意識と顕在意識があるのはご存知だと思います。潜在意識と顕在意識の境界線は曖昧なグラデーションのようなもの。きっちり線を引いたような境界線はありません。
リラックスしている時、腑に落ちず保留にしていた解答が、曖昧なグラデーションの中で突然、◯と△が磁石のようにくっつくことがあります。
脳エネルギーの分配
脳科学によると、普段、私たちの脳が使うエネルギーの目安は、意識活動5%、脳細胞の維持・修復20%、無意識活動に75%。
これを見ても通常の意識活動で考えるより無意識の領域や曖昧なグラデーションの領域を活用した方が効率的です。
これは私の持論ですが、曖昧なグラデーションの領域でリラックスして、まどろんでいると、既成概念が外れ、これまで何となく記憶に残っていた断片的な情報が、ある瞬間にカチッと繋がるの状態が閃きというのかもしれません。
【小さな実践】
閃く場所は、散歩、シャワー、トイレ、寝起きなど、自分の閃きやすい場所でアイデアを練る習慣を身につける