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VRchat用 防音室の作り方 その3【フルトラムーブ用の防音・防震対策の基本的な考え方編】

【注意】今回も引き続き10いいねないと続きを書く予定がありません。続きを読みたい方はぜひいいねをお願いします。

前回10いいねを超える評価をいただきました。ありがとうございます!お礼として、前回の続きから始めたいと思います。

前回までのおさらいとこの記事の目的

前回までは、防音室を作るための基本、壁と窓に対する対策を書きました。が、ここで簡単におさらいをします。防音室と一言で言っても、人によって対策は全く変わってきます。

僕の場合は、就寝環境が良くなかったので

  1. 対象は8畳と防音室とても広い

  2. 求めているのは安眠。音は喋り声とフルトラ

  3. 外からの音を抑えたい

という「楽器を鳴らしたい」とか「実況や生配信をしたい」
レベルではなかったので、対策をしてきました。

しかし、実は一番重要な対策はなんと言っても「フルトラ」の防震対策でしょう。フルトラとは、体全身を使ってアバターを操作するフルボディトラッキングの略で、体全身を使って表現をしたい人にとっては必須の技術のことです。

VRchatというと「チャット」とついているので、会話だけがメインとVRchatをやっていない人は、思いがちですが、このフルトラの技術によって、ダンスをしたり、踊ったりして、遠くにいる友人たちとその場でダンスしているかのような臨場感を味わうことができます。

つまりわかりやすく言ってしまうと、夜中に隣に人がいる環境で踊ったり、ダンスをする人のための対策ということです。以前も書いたように、日本の薄い壁構造の住環境だとかなり厳しい条件だと分かるでしょう。

で、私は今までフルトラを使うにあたって、一番継続するために重要なものは何かと研究してきましたが、そのうち重要な要素を占める一つが、日本の住環境であることがわかりました。

というのも、せっかくフルトラでダンスや表現したいことがいっぱいあるのに住環境のせいで、フルトラを楽しめず、やめてしまったり、活動時間が制限されてしまったら、やっぱり没頭して楽しむことができないのです。

フルトラの防震対策で重要なのは衝撃を吸収する機構と・・

では、フルトラを楽しむために一番重要な防震対策とはなんでしょうか?
防震対策は一番難しい対策と言われています。というのも、振動を吸収する技術だからです。

 今から見せる動画は、車の衝撃吸収機構の一つであるショックアブソーバーを抜いた場合の動画になります。ショックアブソーバーとは、地面の凹凸などで発生した衝撃を吸収する機構のことです。

 見ていただいた方には分かると思いますが、とてもじゃないが安全に乗れたものではありません。車に限らず、重量のある物体が移動するときには、【衝撃を吸収する機構】がないと、空間や隙間だけでは衝撃を吸収できないのです。

さて、フルトラの時に、振動が発生して床から他の場所に伝わってしまう理由はなんでしょうか? その一つが、床板が薄いことから振動が吸収できずに、周りに伝わってしまうことです。なのでまずは

床板に振動が直接伝わらないようにする機構

を作ることが大事です。この対策として一番有効なのが「真空」にすることです。しかし、真空にできたら、そもそも防音室の作り方講座なんてやっている必要はありません。そもそも車ですら真空にして衝撃吸収しているものは少ないです。なので、振動が伝わらない方法を考えないといけません。

床板に振動が直接伝わらないようにする方法


床に振動が直接伝わらない方法はいくつかありますが、僕がフルトラをやる範囲は非常に広いため、広いスペースでの対策が必要です。なので、

①足から伝わる振動が床板に直接伝わらないように分散させ、広い面積の板を置く
②広く分散させた振動を吸収する


対策が必要です。しかも、安くやっていく必要があります。

振動拡散対策に必要なポイント

分散するためには、硬くて衝撃に耐えれるものであることが必要です。
 足から床板に直接振動を伝えないように【分散】させるというのはどういうことでしょうか?

 分散するには、足の衝撃に耐え、均一に振動することが重要です。なので、コンパネのようなそこそこ厚くて丈夫で均一に作られている大きな板があるのが理想です。

 しかし、コンパネは床表面の板としてはザラザラだったりするため、床板として使う場合は、その上に床用の薄い板を用意しています。なので、振動拡散対策としては有効ですが、足と直接触れる床板には適さないのです。もっというと、足に優しい構造じゃないといけないのです。

さらにいうと、コストの問題がかかってきます。実は、昨今木材の価格が非常に高く、コンパネの場合、2倍くらいに値上がりしていたりします。

なので、今回は、6mm程度のMDF合板にカフェ板と呼ばれる杉板を使い
厚さを確保しました。大体56mmぐらいになりました。この複層構造にした理由が、コストと運搬性と設置のしやすさです。56mmの厚さにするのは、簡単なことではありませんし、専用の工具も必要です。
 それを防ぐために今回のような対策をしました。しかし、薄い板と厚い板を重ねると隙間や摩擦音が大きくなるため、その間に防音滑り止めシートを取り付け、摩擦音を低減しています。

こういった具合で、振動は拡散されます。しかし、現状だと拡散するだけです。次回については、振動吸収対策について書こうと思います。

振動拡散対策と振動吸収対策の二つができて、初めてフルトラ用床対策になリマス。次回は振動吸収対策について、書いていきたいと思います

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この記事を書いている猫について知りたい方は以下参照お願いします。
(外部の私のサイトになります)
https://vrchat-fbt.com/hiro124move/

続編はこちらに書きました


https://vrchat-fbt.com/fbt_bouon/