【2019 J1リーグ】横浜F・マリノス ~シーズン年表~
1.第1節~第9節
■第1節
いよいよ待ちに待った開幕戦。スタメンを見ると新戦力だらけ。今季からの選手が5人、昨季夏に獲得した選手が2人。1年以上チームに在籍していた選手は飯倉、喜田、天野、仲川の4人だけでした。
これにはとても驚き、若干の不安を覚えました。しかしそんな思いも何のその。選手が流動的に動くも、互いの位置が重ならず、効果的な前進ができていました。
「え!?初めて公式戦を戦う選手たちでこのコンビネーション!?これめっちゃ楽しい。昨季からすごい成長してるじゃないか!今季が楽しみ!!」
そんなワクワクを強く感じた試合でした。
■第4節
今季初の何もできなかった試合。シーズンが進むにつれて対策も進んでくると考えていましたが、まさかこの段階で完璧に対応されるとは夢にも思っていませんでした。
こちらのビルドアップが全く機能せず、反対に大分のカウンターを受けて複数失点。あまりにも何もできなかった試合に、嘆くマリサポが多数いた覚えがあります。
シーズン序盤にして、『片野坂監督』というトラウマを我らに焼き付けてくれましたね。
■第5節
この試合のトピックはパギのJリーグデビュー戦でしょう。カップ戦では出場していましたが、そのときのパフォーマンスを考えると、この試合での抜擢は大きなサプライズでした。
しかしその不安をよそに無失点に大きく貢献する活躍を見せる。この試合以降、正ゴールキーパーとして定着。新守護神誕生の瞬間でした。
ちなみに、トーレスはこの試合来ませんでした…(その後の神戸戦でも、イニエスタはホームに来ませんでしたね…)
■第9節
前半やられ放題で先制を許すも、後半巻き返して逆転勝利。実は今季、逆転勝利した試合は開幕のガンバ戦とこの試合だけなんです。
今にして思うと、優勝争いをすることになる相手を直接叩けた貴重な勝利。しかも勝負巧者な鹿島相手の逆転勝ちということもあって、この勝利は大きな前進だと当時感じました。
今季あまり逆転勝利できていないので、先制されても折れない心とひっくり返す気持ちは来季への課題ですね。
2.第10節~第17節
■第11節
逆三角形システムが全く通用しなかったこの試合。札幌戦では三好0トップという今季で1,2を争う大実験をした結果でしたが、この試合はベストな状態で挑んで完敗しました。
この敗戦がきっかけで次節の神戸戦からシステムを変更。マルコスシステムが開発され、それを軸に優勝まで突っ走りました。ある意味では、この敗戦がなければ優勝はなかったのかもしれませんね。間違いなく分岐点の1つだと思います。
しかし現地で見た人の心へ傷を残したり。 #わたしとマリノス でも書きましたが、自分のレビューも人の道を外れたのがこの試合。多くの人へダメージを与えましたね…来年こそは長居を乗り越えましょう!
■第15節
悔しい逆転負けを食らったこの試合。今季初の退場者を出した試合でもありました。後ほど20節、22節、34節と3試合も10人でプレーする機会が生まれます。この試合をきっかけに、人数が少ないときの戦い方を固められたことも優勝への布石だったでしょう。
今季ダブルを食らったのは清水とセレッソ。来季こそは勝利を掴み取りたいですね。
■第17節
実は前半戦も一番最後の相手がFC東京でした。しかも天王山。恐らく最も相性が悪い相手。今の自分たちがどこまでやれるか、1つの試金石となる試合です。
しかしまたしても手痛い負けをしてしまいました。しかもセットプレーからのカウンターでボッコボコ。この試合を境にマリノスは全てショートコーナーにしてディフェンダーを前に上げないようになります。ここの是正も来季必要なことですね。
3.第18節~第26節
■第18節
天純の壮行試合となったこの一戦。サポーター含めたチームの気合がすごく、攻守の切り替えが非常に早いことが印象的でした。後ほどエリキやマテウスを取り込んでトランジション勝負に持ち込めたのも、この試合で土台が出来上がったからだと思います。ここも分岐点だったでしょう。
■第21~23節
エジガルの怪我や天野の放出もあり、選手編成の見直しに迫られたこの時期。新戦力もすぐにフィットしたわけではなく、首位FC東京を追いかける立場なのに3連敗を喫してしまいました。
正直、この『マリノス魔の期間』で優勝はほぼなくなったと思っていました。それがまさか次の名古屋戦から無敗で突き進むとは…日産のピッチ状態が良くなかったことも心にきた要因の1つでしたね。
4.第27節~第34節
■第27節
この試合は正直負け試合だったと思っています。久しぶりの実戦復帰だった高野のスタミナ切れ。前半しかもたない前線なのに取れた点は1点のみ。案の定終盤に多くのピンチを迎えました。
しかしそれを何とか耐えて引き分けに持ち込む。この勝点1がなければ最終節あんな好条件にはならなかったでしょう。負けなかったことが大事な試合でした。
■第33節
3節ホームで対戦したときは引き分けに持ち込むことがやっとだった相手。2013年の嫌な思い出がよぎる中で行われた試合。結果として昨年王者に大勝することができました。
偽サイドバックによる華麗なアシスト。切り替えの早さからくる猛プレス。相手をスピードで引きちぎるウイング。今季のマリノスが成長した姿をたくさん見ることができました。まさに今季作り上げたチームの集大成だったでしょう。
■第34節
後半戦最後の試合もFC東京との天王山でした。優勝が懸かったこの一戦。こちらは4点差以上の敗戦でなければ勝ち取れる状態でした。それもこれも点をたくさん取ってきたから。ボスが志向するアタッキングフットボールの旨味は得失点差にも出ているのです。
この有利な条件での対戦。当然いつもと違って前掛かりになるFC東京。相手の土俵ではなくこちらの土俵で戦えたことは、試合を優位に進める上で大きな手助けとなったでしょう。この試合でも勝利し、文句なしの優勝を勝ち得ることができました。