LOD計算(FIXED)の検証
Datasaberの試練で学習して躓いたLOD計算について、
挙動をサンプルスーパーストアで検証を行っていましたが、
該当データはデータ量が多くイメージが湧きませんでした。
そのため、簡単なデータを用意し検証してみました。
データ挙動で躓いているかたのお力になれれば幸いです。
◆LODとは
LODとは「Level of Detail」の頭文字を取ったもので、
Viz内のデータの粒度をコントロールするために使用します。
FIXED, INCLUDE, EXCLUDEの3種類があり、
今回の検証では最もよく使われるFIXEDについてみていこうと思います。
◆今回検証する元データの確認
今回挙動確認を行うにあたり、元データとして↓のデータを使用します。
年・都道府県・売上の3カラムのとてもシンプルなデータです。
◆LOD計算の処理フローの確認
LOD計算の処理のフローは大枠で↓のようになります
①FIXED計算で裏側テーブルを作成する
②元テーブルに結合(ExcelでのVLOOKUPのイメージ)
③ディメンションに沿って集計
そのため、下記にて各データを確認してみます。
①FIXED計算で裏側テーブルを作成する
新規で計算フィールド「FIXED都道府県_合計売上」を作成し、
下記計算式を適用させる。
{ FIXED 都道府県 : SUM ( 売上 ) }
作成される裏側テーブルは↓となります。
②元テーブルに①が結合が行われる
カラム「都道府県」に紐づいて、「FIXED都道府県_合計売上」が追加
③画面上のVizLODに従って集計が実行される
本検証では下記の通り年毎の下記2項目の値をVizで表現してみます。
・合計売上
・FIXED都道府県_合計売上
「合計売上」の方では、↓が集計されるのがわかる。
2022年は赤線の合計
2023年は青線の合計
一方「FIXED都道府県_合計売上」では↓が集計される
2022年は赤線の値の合計
2023年は青線の値の合計