どうやら私は鬼らしい

汗だくでフラフラなのに

「お向かいの家は網戸で首にタオルを巻いて我慢してる」

とエアコンをつけさせてくれない母。

いつもは「他所は他所、うちはうち」って言うのにw

っていうか

いい年して母の承諾を得ないとエアコンつけることさえできないって…

アホか

いつまでこんなことしてるんやろ…

今、家を出るコトを考えている。

今持ってるちょびっとのお金全部使ってでも出たいと思っている。

そこからはお金がないから働く。

当たり前。

そこまでならないと働かないんだ私は。

ここでは何もしない。

何かやってみたいと思って母に話すと

「それはお金になるの？」

「そんなので成功する人なんてほんの一握りの人でしょ」

結局諦める。

黙ってやれば良いやん

黙ってやってみる。

「何やってるの？」

ちょっとね

母は私が黙々と何か仕事をしてお金を作っていると思い込む。

まだほんの少ししかお金になってないのに。

ある日ふと、ちょっとお金になってきたなぁって思って話をすると

「それだけ？」

その一言で嫌になって辞める。

って、結局母の所為にする。

でも、それなら母の所為にしないでやれば良いって思うんだけど

厄介なのはもう一つ。

こんな感じにやってみたいと思うんよ。

話してみて

「へぇ、良いねぇ」

なんてたまに同意されると

そこで出来た気になって終了する。

さっきまでやる気満々で

今度こそできる気がするって話したことに良いねって言われて

途端にもう良いかってなって終わる。

気持ちがそこでしぼんで続かない。

やっぱアホや

これが病気？

違うよね？

なんやろ

とにかく厄介。

だからまずここを出たい。

とりあえず母が見ていない所で自分がやりたいことをしたい。

でも自分がやりたいことがコロコロ変わる。

だからまず働きに行くしかない。

でもここにいると働きに行くことすらできない。

どうしてか

それは分かんない。

あーまたぐるぐるしてきた。

母が肺がんだと分かった。

8月後半に多分入院して手術をする。

これまでのようには働けないだろうな。

思っていたけど

「もう働けないかもしれないし」

母の一言で目が覚めた。

ヤバい！

働けなくなったら母は家にいる。

私の後ろで毎日毎日

ソファに座ってテレビを見て、新聞を読んで

横になって居眠りをして

想像したらゾッとした。

どんだけ親不孝やろう。

鬼か⁉

でもホントにそう思ってしまった。

そんな生活になったら息ができなくて死ぬかもしれない。

ヤバいヤバい

ホントにヤバいっ！

そっか、ここを出たくなったのはそれが一番の原因。

とにかくそれを避けるにはここを出るしかない。

ここを出たら働くしかない。

そっか、その前に

収入ないのに部屋借りれないか

じゃあ先に働き始めるしかない。

どこに？

何ができる？

違う、そんなこと考えてる場合じゃない。

働くしかない。

ここを出る。

働く。

それしかなくなった。

それしかなくなった。

ヤバい

本当にヤバい！

そんなに母から離れたいのか

恐ろしいな私は。

どんだけ母が嫌いなん？

違う。

ちょっと距離を置けば優しくできる。

それが分かっているから離れたい。

都合良過ぎ？

そうかも

でもホント、そうだと分かってる。

ただ、ここを出たら母はここに一人。

絶対に寂しいに決まってる。

罪悪感。

苦しくなる。

酷い娘。

やっぱり鬼。

でもそれでも良いと思える。

それでも出たいと、そうすることで

私は母と距離を置く。

働くしかなくなる。

収入を得るようになる。

距離を置いたことで母に優しくできる。

母と仲が悪い娘も母と距離を置くことになる。

そう、私が出るってことは娘も連れて行くということ。

ここに置いてはいけない。

だって、一番ここにいるのを嫌がっているのは娘。

田舎で、資材置き場の騒音が凄くて、何より合わない母といるのが嫌。

連れて行くしかない。

結局のところ

私が自分でこれまでしてきたこと全てが私の足枷になっている。

娘を過保護に育てて来なければもう自立していたかもしれない。

私が仕事を辞めていなければ母と同居していなかったかもしれない。

色々と

でももうそんなこと言っててもどうにもならない。

とにかく娘もここを出れば

何かしら収入を得ないといけないと少しは思えるようになるかもしれない。

何より娘も距離を置くことで少しは母に優しくなる。

一番は、母と娘のゴタゴタで私が神経を擦り減らすことがなくなる。

あーやっぱり自分のためかー…

行きつくところはそこだった。

私はやっぱり鬼か