昭和62年九州場所
東横綱 北勝海 西横綱 大乃国
東張出横綱千代の富士 西張出横綱 双羽黒
東大関 小錦 西大関 旭富士
東張出大関 朝潮 西張出大関 北天佑
東関脇 栃乃和歌 西関脇 逆鉾
東小結 陣岳 西小結 玉龍
この場所は、新横綱 大乃国、新大関 旭富士が誕生して4横綱4大関の豪華番付となりました。上位陣に休場者はなく、幕尻の益荒雄が公傷による全休
幕内上位は基本15日間の内8日が横綱大関戦という悪夢のような状態。上位を一人も倒せなければそれで即負け越し。その中で逆鉾は一横綱二大関を撃破して三賞を獲得しています。
優勝争いは13日目を終えた時点で、千代の富士と双羽黒が全勝、北勝海が2敗。14日目に北勝海と双羽黒の直接対決で北勝海が勝利。千秋楽は全勝の千代の富士と1敗の双羽黒が結び前で対戦。結果は千代の富士が勝利して全勝優勝を果たしました。
双羽黒は結果的に初優勝を逃し、場所後の”双羽黒騒動”で廃業を余儀なくされこの場所が番付に残る最後の場所になりました。
幕内下位では、西前頭7枚目の霧島の7勝8敗より下位に負け越しの関取が一人もおらず、(益荒雄は公傷)本来なら入幕候補の大乃花や鳳凰が割を食って十両に留め置かれました。