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インド日記6「カレーなんて食べたくない」

今日は皆で楽しく市場を周る。とても楽しい気分。張り切って市場へと向かう。

入り口で他のメンバー達とも合流、海外で仲間たちと会う無敵感と言ったら、本当に頼もしい。観光地でありがちな事な親切ぶったインド人の絡みには、終始塩対応。

途中、MさんとBさんというカレーの世界で有名かつ、インド旅の達人たちと合流した。

Bさんは、気さくで何でも詳しく教えてくれるので、とても心強い。写真を撮っていたら同じポーズをしてくれる、お茶目だ。(P.S. あとあと知った事だが、Bさんと僕は同い年らしい、その事実が気まずい。Mさんに貫禄ないなぁと笑われた..)

俺たち同い年

市場では、日本にあまり売っていないカシミールチリという唐辛子を皆で買い漁った。

そしてチャイを飲み、果物をいくつか食べた。

どこの都市へ行っても市場は面白い。市場に行けば、その地域の文化も問題点も見えてくる。

続いて街を散策。人が多く、汚く、うるさく、まさにムンバイって感じ。

その後、皆で食器やスパイス入れなどの金物屋を周る。僕はカレーを作るときに少しでもテンションが上がるよう、スパイス入れを購入。メンバーの中にはビリヤニ鍋を買った強者もいた。帰りの荷物の事を考えない人ってどこかカッコよくないですか?恋人にしたら最悪か。

そして、楽しいランチタイム。ベジ(菜食者用の肉が入ってない食べ物)のターリーを食べることにした。この日は、10数名でお店に行ったため、日本人の団体客が珍しいのか、インド人店員達は物珍しそうにジーっとこちらを見ていた。

どれも美味しかったが、一番印象的だったのは、一番下の豆のカレーだ。Bさん曰く、仕上げにオニオンとガーリックをギーでテンパリングしたものかけているらしい。豆のカレーはしみじみ美味く、感覚的に言えば丸みのある滋味深い味をしているが、これをかける事によって、香ばしさが生まれ、丸みの中にエッジの立ったシャープな旨味が足され、とても美味しかった。この手法はパクろうと思った。Bさんにそれを言ったら、青唐辛子を入れてもシャープになるよとの事。勉強になります。

西宮さんという仲間が撮ってくれたベストショット

食事を終え、しばらく街を歩き、19時に本屋で待ち合わせ、それまで自由行動となった。インドの街というのは、日差しが強く、うるさく、空気が悪く、刺激的な場面もあるため、めちゃくちゃ疲れる。僕と盛田くんはタクシーを拾いホテルへ戻る。

拾ったタクシーの運転手は、道も知らなければ、英語もできない、地図を見せてもわからないという怠惰な野郎で、ひたすらゴーストレイト、ターンライト、レフトと指示し、道案内をした。インドの交通ルールは複雑、こりゃ疲れるわ。

一旦、部屋で休む。夕方になり、僕と盛田くんは、マサラ(主にカレーやスパイスの意)疲れをしている自分達に気づく。この日は、皆とインド料理を食べることは断念。だってカレーとかスパイスとか摂取したくないんだもの、食べたくないんだもの。

でも、本屋には行ってみたかったので、街へと繰り出す。2日後に向かう首都デリーは、ムンバイよりも5〜10度ほど気温が低いらしい。ムンバイですら日差しがなければ、日本の秋のような気候だ。ほぼ半袖短パンしか持っていない盛田くんはZARAを見つけ、服を探す。

さすがのZARAは、どこの国でも同じブランドエクスペリエンス。でもZARAのメンズ服ってダサいんだよね。シンプルなままでいいのに、余計な一手間を加えてしまう。わかります?ダサいんだよな。遠目から見るとシンプルなんだけど、変なワンポイントやプリントが入っていたり、無駄にダメージ加工がしてあったり、色がグラデになってたり、シルエットがタイト過ぎたり、2人でZARAのダメな部分について話し合った。

結局買わずに本屋へ。やっとの事で料理本のコーナーを見つけたところで、店員があと2分で閉店ですと言いにくる。悲しいけど外へ出る。

夕飯を食べようと、インド料理以外をひたすらググる。ムンバイだからか、インド自体がそうなのか、飲食店がめちゃ少ない。サクッと飲めるカフェやバーも殆どないし、その代わり道端でストリートフードが売っている感じ。結局ホテル内のイタリアンレストランへ向かうことに。とんぼ返りだ。

イタリア料理うまい!お腹を壊すリスクを徹底的に下げるため生野菜を控えていたが、生野菜を欠乏していたのだと思う。生野菜とフルーツ最高だ。写真は撮り忘れたけど..。

この日は、ほろ酔いの中、熱いトークを繰り広げた。トーク内容はそのうちまたどこかで書きたい。そんなこんなで一日を終える。

ナマステ!


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川上ヒロ
ここまで読んでくれて本当にありがとうございます!