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やっぱり僕はジャズが好き。行ったライブの振り返り 2018

映画、ボヘミアン・ラプソディを観たら、やたら泣いてしまった。音楽は、やっぱり人類にとって必要な要素なのかもしれない。そして、ライブのような形で演者もリスナーも一体化する事が人間の喜びなのかもしれない。

そんな事を考えてたら、今年も結構ライブに行ったので振り返ってみる。

1月

1/20:ONIGAWARA(渋谷CLUB QUATTRO)
1/25:THE INTERNET(Shibuya O-East)

今年のライブは、一昨年お世話になったONIGAWARAさんと、大体的な告知なしで突如来日したジ・インターネットからスタートした。

急遽用意した感があるチラシ..

ジ・インターネットは、図太くヨレたビートの上に、スティーヴ・レイシーのトレブリーで枯れたようなサウンドのギターリフと、シドの透き通った声が合わさって、宇宙を生み出しているバンドなんだと思う。スティーヴ・レイシーはソロ作品も好きで、彼はiPhoneとiRigとGaragebandで曲作ってるんだよね。今っぽい!その情報を知った数日後、僕もiRigを買ってしまった。曲作りにもアンプシミュレーターとしても便利なアイテム。

3月

3/20:ネイ・パーム(渋谷WWW X)

大好きなハイエイタス・カイヨーテのヴォーカル、ネイ・パームさんは、ファッションが派手で神々しくていいなって思った。かわいい。

4月

4/24:Phoenix(豊洲PiT)

Phoenixは大好きなので、いつ観ても良いんだけど、いつからか定番となった、ヴォーカルのトマのステージ降りてくる芸は、嬉しいような、しつこいようなで複雑..でも、今回はトマの体に触れることができた!なので良しとしよう。

5月

5/27:KNOWER(Blue Note Tokyo)

いま大人気で、ブレインフィーダーに所属する(ライブ当時は、ブレインフィーダー以前)、ルイス・コールのバンド。やっぱブルーノートは最高だ。近いし、見やすいし、音も良い。かつて、KNOWERほどブルーノートでふざけたバンドはいたのだろうか?というくらい、ドラムスティックを放り投げてシンバルを鳴らしたり、独特なダンスを踊ったりと、奇抜なステージだった。ブルーノートは一定数、誰が出るかは気にせずにレストランとして来ている客層がいるっぽい?ので、その人達は何事かと思っただろうな。キーボードのライ・ティスルスウェイトの鍵盤とギターを融合させたようなサウンドが鳥肌立った。めちゃいいバンド!個人的に、上半期のベストライブ。

6月

6/2:タイコクラブ

FKJ
Hiatus Kaiyote
Alfa Mist
サカナクション
PUNPEE
スチャダラパー
DAOKO

タイコクラブは無法地帯で、セキュリティゆるゆるで、何やってもOK感とピースな雰囲気が同居した本当に良いフェスです。2018年でタイコクラブ自体が最後という事で、どこかセンチメンタルな気分になったけど、2019年も名前を変えてやるみたいですね(厳密には違うフェスなんだけど)。マルチプレイヤーのFKJが印象的で、オーディエンスの声までをサンプリングして曲に取り込んでいて、一緒に曲の演奏に参加している雰囲気が最高でした。

7月

7/26〜29:フジロック

7/26
前夜祭

7/27
ミツメ
GLIM SPANKY
PARQUET COURTS
LET'S EAT GRANDMA
YEARS & YEARS
ALBERT HAMMOND JR
TUNE-YARDS
エレファントカシマシ
ODESZA
N.E.R.D
POST MALONE

7/28
小袋 成彬
SUPERORGANISM
SKRILLEX
MGMT
KENDRICK LAMAR

7/29

KACEY MUSGRAVES
KALI UCHIS
JACK JOHNSON
serpentwithfeet
BOB DYLAN & HIS BAND
cero
VAMPIRE WEEKEND
CHVRCHES
CHAI

今年もフジロック3日間行った。印象的だったのは、ポストマローンで、客が投げたスニーカーにビールを注いで飲むわ、ギターを叩き壊すわで破天荒な男だった。そもそも、顔にもみっちりとタトゥー入れてるし、アーティストとしての覚悟が伺える。

ケンドリック・ラマーの演出は抜群に良かったし、音源には入っていないギターがたまらなく良かった。欲を言えば、SZAさんも連れてきてください..!

そして、狂ったようにフジロックのほぼ全てのカレーを食べたら、そこそこバズってよかった!

毎年、フジロック内で会う友達が増えていって幸せ。頑張った末に、毎年泊まれる最高の宿も見つけたし、これからも僕らのフジロッククルーを増やしたい。そして、いつかカレー屋を出店するのが夢。

8月

8/19:サマソニ

RAMZ
SEN MORIMOTO
七尾旅人
PETIT BISCUIT
REX ORANGE COUNTY
HIGHER BROTHERS
JORJA SMITH
ALESSIA CARA
CHANCE THE RAPPER
J BALVIN
ST.VINCENT
George Clinton & Parliament Funkadelic
PARAMORE

今年のサマソニは、空いていたし、気候も涼しくて最高だった!1分も無駄にしないスケジュールで周った。チャンス・ザ・ラッパーも良かったし、HIGHER BROTHERSも楽しかった。でも、一番良かったのは、ジョージ・クリントンのバンド。あれは気持ちよすぎて、飛び跳ねながら聴いた、夜のビーチステージっていうシチュエーションも最高!ファンクって好きだ。ベストアクト!

8/28:R+R=Now(Billboard Live Tokyo)

R+R=Now、現代ジャズ界のドリームチームみたいなバンド。音源の100倍くらい良かった。一つ一つのパートだけを聴いても超良いのだけど、そのアンサンブルを自分の耳が捉えた時の気持ち良さは、自身が音楽リスナーとして次の次元へと登ったのだと錯覚させてくれる。

ジャズは本当に最高で、まず演奏スキルが他ジャンルと比べても圧倒的に高い。一流のプレーヤーはソロでも虜にさせてしまう力があるけれど、そんな彼らが力を合わせるともっと凄い。最近はコンピューターの発達で、楽器が弾けなくても良い音楽が作れるようになったけれど、ジャズの人達の楽器と向き合ってきた膨大な時間に加え、セッションしてきた膨大な時間は、一朝一夕では出せない素晴らしいグルーヴを生む。ここにエレクトロニックな要素を加えてハイブリットな音楽にする事もできるし、ジャズという音楽を聴いていると自由を実感でき、音楽の宇宙に入り込んだ感覚を味わえる。個人的にはジャズが最高の音楽だと思っている。これを読んでくれた皆さんも音源ではなく、ライブを観に行ってみてください。

9月

9/2:東京ジャズ(NHKホーム)

ハービー・ハンコック and His Band
ティグラン・ハマシアン・トリオ

巨匠ハービー・ハンコックは、好みではなかったので..あまり覚えていない。途中、午前中に出演していたロバート・グラスパーを呼んで、セッションが始まった。パイセン(ハービー・ハンコック)に逆らえないグラスパーを観る事ができたのは、お得だったかな。

ティグラン・ハマシアン・トリオは最高だった。言いたいことはツイートしていたので貼っておく。

東京ジャズさん、もうNHKホールはやめませんかね..紅白とかやるのには良い会場かもしれないけど、ジャズをやる会場ではないです。
ティグランはブルーノートで観たい。

9/28:GONDWANA 10 TOKYO(代官山UNIT)

Mammal Hands
Portico Quartet

ママル・ハンズは去年も同じUNITで観たのだけど、今年はさらにパワーアップした良いライブになっていた。一年という年月はプロミュージシャンでさえも成長させますね。このバンドはベースがいないので、ピアノがベースのような役割も担っていて面白い。ドラム、ベース、サックスの編成を観ると、ブルージャイアントのジャスを思い出す。ダイもユキノリもヤバイけど、あの漫画は玉田が泣ける!
ポルティコ・カルテットも好きだった。

11月

11/5:MONJU N CHIE(六本木VARIT)

今年、友だちになったオトウトくんが所属する、ラップユニットのMONJU N CHIE。このユニットは、りんご音楽祭にも出演している実力派。音源聴いたらめちゃ良かったので、ライブ行ってみたら、もっと良かった。彼らには大きい舞台が似合いそう。今後も超応援してる!

11/12:toe(LIQUIDROOM)

toeはやっぱりカッコいい。これも言いたいことはツイートしていたので貼る。

11/26:BIGYUKI(渋谷WWW)

個人的に、今年のベストアクト!BIGUYUKI!バンドメンバーも最強で、楽曲のアレンジも最強、終始鳥肌立ちっぱなしで、正直、音源の200倍くらい良い!というより、音源と全く異なる壮大な音楽が繰り広げられたので、ぜひBIGYUKIを聴く人は、ライブも観に行ってみてください!(今年も来日するみたいです)ぶっ飛びます。言語化できないので、専門家のわかりやすいツイート貼らせていただきます。

12月

12/13:ルイス・コール(渋谷WWW X)

KNOWERでも観た、今年一番ノッてるミュージシャン、ルイス・コールのソロ。一人でもふざけてたw
これまたツイートにて失礼します。

12/18:THE WEEKEND / 米津玄師(幕張メッセ)

幕張メッセは、残念ながらめちゃ音悪かった。ギターとベースが全然聴こえずで、手を耳に添えて、耳を澄ましたらだいぶ良かった。終始歌いっぱなしのTHE WEEKENDの歌声はさすがのワールドクラス。次はフジロックとかで観たいな(来ねぇか)。あと米津玄師が前座だった。彼の事はあまり知らないのだけど、僕でも知ってる曲をやってくれてアガった!紅白に出ただけでニュースになるような人を、たまたま生で観れて、お得な感覚に包まれました。

12/20:オトウトの課題(下北沢Daisy Bar)

最後、上のMONJU N CHIEでは、MCをやっているオトウトくんのバンドを観た。彼は歌い方もピュアだし、歌詞や言い回しも独特で、既に世界観が完成されていて凄く好き。どこか、くるりぽい雰囲気で、これからの季節は街を歩きながら聴きたいな。ギターサウンドもエモーション。最近撮ったPVがとても胸に来るので観てみてくださいね。

最後に

今年も、わりと沢山のライブに行った。正直、音楽業界やビジネスの事はよく知らないのだけど、音楽そのものはテクノロジーの恩恵もあり、どんどんレベルもクオリティも上がっていて、すごく健全な印象だ。先日、パフュームがアメリカのコーチェラフェスに出演するというニュースを見たけれど、これから音楽における国境みたいなものはどんどん取っ払われていくんだろうな。音楽の未来は案外明るいんじゃないかな。

僕がライブに行く理由は、新しい世界を見せてくれる音楽家に出会いたいから。ライブに通っていると、時々音源を超えた音楽を観ることができる。今年で言うと、BIGYUKIがダントツで、他にも、KNOWERであったり、R+R=Nowや、Mammal Handsだったりと..考えてみると全部ジャズだね!やっぱり僕はジャズが好き。

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川上ヒロ
ここまで読んでくれて本当にありがとうございます!