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アイアンマンケアンズ2024

そんなこんなで始まったレース前書き

 4月のオーシャンサイド70.3の良きイメージを経て、5,6月とあっという間にレース当日だ。
 修行時代から憧れていたハワイ!!昔から仲間やお客様達が決めるたびに自分もいつかと思って活動を続けてきた。今回ハワイコナ世界選手権を獲れなければ、当分は静かにしようと心を決めていただけに準備と覚悟はあった。
 またこのレースまでに最愛のお客様達が続々と決めていたので、是が非でも獲らなければ🫡とラスト1週間はプレッシャーがおしかかる毎日。笑
事前情報では40-44ageは多いので今回総スロット55のうち9-10個はあるんじゃないかなと想定。
タイムもS1:00-B5:00-R3:30 T1T2 5+5の合計9:40かなと。
 作戦は、最近はバイクで全力を出していたレースがほとんどでランがつぶれていた。そのために月間平均330km(11月から5月まで)というラン距離を積んで、全て最後のランで戦える様にフォーカス🧘‍♀️
さあ浜辺で写真を撮ってレーススタートだ!

日程を一緒に行動したキング大畑さん

S3.8km

スイムコース!3を間違えたZ


寺澤と岩淵のプロスタートを見送り、『嶺さん!こっち!』という大畑さんの声で振り返るとすでに10列くらいの行列。まあ前に人がいたほうが流れがあるからと大畑さんに入れてもらいスタートを待つ。周りにはノリさんや竹谷さんが近くにいた。


飛び出しは一番がいいの


7:50から5名ずつのローリングスタートで、スタートとゴールが500mくらい離れている変則の2周回。深部体温が極度に上がると内臓がやられてしまうタイプなので今回はあえて水が入りやすいロングジョンタイプを選択。
スタート前に大畑さんとゴールでの再会を誓って、スタートだ!!
ベタ凪なの本当にプールで泳いでいるような感覚。どんどんパスをし、今日は絶好調!と確信。2周目に入りプロを放映するためのボートの行き来でうねりが発生。まあ関係ないと淡々と泳ぎ続け、最後の部位を曲がり、アーチを…..人気も感じないしゾーンに入っている。このままいけば55分台かなと妄想を膨らませて間もなく自分がコースを間違えていることに気づく。落ち着け落ち着けカームダウンと口ずさみながら正規コースへ戻り、浜に上がるタイミングで時計を見たら59:30と。意地でも1:00は切りたかったのちょろっと走って59:54とくだらない意地を見せスイムフィニッシュ!wなんだかな〜

T1 4:04

まあこれからこれからと周りを見ながらテントへ向かうとノリさんや遠藤さんがバイクスタートをしようとしている!やはりやらかしたかと少し焦りながらテキパキ!とトランジットを済ませる。これまた絶好調なトランジットだ!!!!

BIKE180km 4:47:25

バイクコース

今回は彩湖でシュミレーションを繰り返し、240wで気温22~3℃で時速37~38km/h、心拍が130bpm後半で乗り続けられるとわかっていたので、220wくらいで心拍は130くらいで進めていこうと考える。そうすればランニングで足が残るというのも実証済みだ。
10kmほどで自分よりも前に上がった人たちが集団になっていたがうまくかわして前へ。足も軽く本当に神ってるというのこの事だ。20kmに差し掛かるあたりで上りに入っていくのだが、その前までに一度抜いた人たちが抜き返され、、、気づいたら6~7人のレンジャー部隊が出来上がっていた。正直性格的にはぶち抜いて爆走全開で行きたかったが、今回はランニングに足を残すということで様子を見ながらついて行く。
後方で距離を測りながら10km毎のラップがFTP60%の220wなので無理をする必要はないと確認。無理に争って無駄足を削りたくなかった。
1ペナルティが5分、さらにペナルティが加算されると失格があるだけに集団に近くなりすぎる事もあったが、基本的には後方で15m空けて待機作戦。

補給はKODAエネルギージェルを約15本(117キロカロリー/1KODA)をボトルに入れ多少の水で飲み流しすくして絶対に落としたくないダウンチューブへ。電解質は今回は1ボトルにエレクトロパウダーを薄めで1本。練習中や運動中につることがなくパフォーマンスをとりすぎて落とした事があったので自分は3分間クッキングではないが電解質少々か良い。
後はとらやのおもかげ!!まいフェイバリット!
小さい食べやすいのを外装をカットし、補給入れへ。

またヘルメットをPOC  Procen Air を新調
こいつがまた涼しいし、エアロ効果抜群!!!
軽いし、練習でも彩湖で最高!
手に入れて良かったアイテム!!!

POCヘルメット最高!

バイクパートレース後半に差し掛かり、気持ちはランニングをどのように走るかを考えながらラスト30キロの狭いゾーンで、後方で影がちらつく。さっきまでまったくなかったの、、、と次の瞬間、風圧凄まじくかわされる。TKだ!!
練習でもレースでも顔合わす仲なので、実力者なのは間違いないが、スイム差や後方の大集団を考え、1人で抜け出してきたことになる。まじか!!と束の間、3人ほどに絞られていたレンジャー部隊はつられて38kmで走っていたのが、42kmへと。パワーも上がり、迷ったがそのまま付いて行き、バイクフィニッシュ!!
直美「寛己!40-44AGE5位!!!」
朱寿「ちゃーん」
と聞かさ、あれ!なんでいるの?とじゃなくて
冷静によくきたな!こりゃ!とサプライズ登場に
頭が混乱しながらトランジットへ

T2  2:47

混乱をもとより、テキパキと着替えていざランニング
作戦はアイアンマンストアで購入したハットが氷嚢が額にあり、走りながら冷やせる。さらにランニング腹巻きでバカボンのパパ並みにジップがないのでお腹から容易にものが取り出せる。ゼッケンもつけられるし、中身も出ないのでこれまた優れもの!!

ハットにランニング腹巻きベルト

R 42.2km  3:30:22

ランニングコース

走り始めて足が軽く一瞬自分の許容範囲のキロ5を無視して飛ばしてしまいそうな自分がいたが、直美に5位(スロット数をこの時は知らなかったので10はあるだろうと勝手に思っていた)なので、この順位をとにかくキープしようととにかく抑えた。心拍は130~140でそれ以上になったらペースが安定していても落とし、徹底しようと。走り始めて直美とすずが3kmくらいの海沿いにいて
直美「今5位だよ!後は僅差!」
ミネ「き、僅差!!?」
僅差?僅差とはどれくらいの距離、タイム差?わっ、わからない。。。
とこんだけ考えられていたら余裕がある証拠と思って淡々と走る。

コースは10.5kmを4周回。海辺のウッドデッキを走り、空港に向かって走って折り返してくるフラットコースだ。

さて、レースは続く。
レース2周目の終わりに、ノリさんに軽快に抜かれる。バイクであれだけ差があったのにもうここでか!と。順位は相変わらず5位、9位までの差が4分以内だ。ただ持ってる武器はキロ5で押し切る!のみなので我慢を続ける。
3周目入ってまた3kmまで行く途中で脳疲労なのか集中力切れなのか急に疲労感が漂う。本当にうっと思う体の重さ?ただ。ペースやハートレートなどのバイタルは変わらないのが、直美、スズ、ケガで途中リタイアした大畑さんの前を通る時に
ミネ「めちゃくちゃきつい!だめだ!!」
と吐き捨てて
またすぐ折り返し帰ってきた時に大畑さん、直美、すずに
「まだまだいける!このペースを守れば大丈夫!」
「後はペースが皆落ちている」
と励まし、情報をもらったら急に回復。弱音を吐いて粗を出すタイプ?な私は誰かに聞いてもらってメンタルが戻ったのか、みんなペースが落ちているならまだまだ体力的に余裕がある私はモチベーションも上がる。当たり前かもだがメンタルスポーツだと改めて思う。
3周目の後半であれだけ軽快に走っていたノリさんが潰れている、さらに前からも選手が落ちてきたりと4位と順位が上がり、ラスト1周で直美達の前を通り過ぎた時に
「泣いても笑っても最後の10km!!諦めるな!」
「このペースをさらに維持です!!」
とアドバイスをもらい、モチベーションとメンタルが上がる!
ペースも心拍も安定している。小声でよしっ!と気合い入れ直す。
ラスト5kmのところで、後ろからまさかのノリさん復活!!!
お互い声を掛け合うものの、心で同じエイジだし欲が出たのか
ペースを上げて突き放そうとするものの、1kmくらいでペースダウン。
ノリさんはそのままグイグイ走る。ラスト3kmで力尽きそうな私は
なぜか自分で追い込み5:30が限界に。。。調子のっちゃいけないし、自分のレースをやらなきゃいけないということを改めて実感!
クボノくんが1kmのところでこのままでいけば5位!と言うところでようやく安心し、ゴールの花道で待っている直美とすずにハグをし、
トータル9:24:30というIMのPBでフィニッシュ!!!!結果タイム差で6位であった。6位と寺澤、直美に聞かされ今回のKONAへのクオリファイの数内は確実思った瞬間ようやく安堵と共に2019/12月西オーストラリアより目指してきたKONAに対する想いからか涙が溢れた。やったぞ、ようやく!!

グリコ!やったZ!!


兄貴達!いつも刺激をありがとうございます!


バッセルトンでKONAまであと1分30秒から、コロナ期、カリフォルニア、バルセロナとその他レースをへてようやくキップを手に入れた。
何が正解かわからないし、練習積んでもレースで潰れるし、ピーク絶好調に合わしたって、レース中にパンク3回もするし、ただ、明確な目標があったからこそ泥臭く、続けてみた。

実際バルセロナ終わった時に直美にアイアンマンは一度やめたら?なんて言われた時、確かに執着する必要がないよなと思った矢先、2023のKONAの女子選手の輝きがやはり自分を奮い立たせたし、当時スプリントレースで5km50分かかっていた私が、2015のアイアンマン北海道の際に5:30で走ってたら走れてる!速い!なんて言われて適正があると勘違いし始めた事が走馬灯の如く蘇り、生き様はどこだ?自分を超えるチャンスだと思った2023/10月。

誰かと比較するんじゃなくて
なによりも大切なのは自身を知る事!
そして、最後まで諦めない突き通すメンタル!!
途中で休んだっていいし、マイペースに突き進めるからこそ自分自身に納得もできる。

10月26日に初のKONA世界選手権が開催される!
自分がどこまで挑戦できるかわからないけど
やれるだけは準備しやっていこう!

いつも付き合ってくれる直美、朱寿には本当に感謝だ!


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