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【体験記】2週間アルバニアのホテルで働いているYO(;´・ω・)【中編】
前編からしばらく空きました。私は元気です。
9月末でアルバニアのホテル住み込み労働の2週間を満了して、今はオーストリア(ラリアじゃなくてヨーロッパのドイツ語圏のほうです)で労働しています。
オーストリアの山の中で動物たちの世話をしたり、各種肉体労働をしたりする代わりに、住まいと毎日3食を無料で提供してもらっています。
さらに毎日1時間、オーストリア人の家主が善意で私の英語の勉強を見てくれています(まだ私は英語を全然喋れない)
予習や復習なんかもしていたら毎日結構忙しくてですね。1日の時間のほとんどをこの労働と英語で使っている感じです(;´・ω・)
さて、オーストリアに入国する前、私はアルバニアからハンガリーに飛行機で入国して友達と2泊の旅行をしたのです。
そんでハンガリーからバスでオーストリアに入国したらですね、
日本から持ってきたノートパソコン2台のうち
1台が壊れました(;´・ω・)ナンカネ、ネットガツナガラン
私の今の収入源は漫画原作のシナリオ原稿料(自分のプライベートパソコンで対応)と、会社から支給されたパソコンを使ってWEB周りの雑用をすることによる報酬です。
しかしこのWEB周りの雑用のためのパソコンが壊れたことから、収入源が1つないなった(;´・ω・)w
家賃と食費はかからなくても、人間生きていたら色々お金がかかるわけです。
特に痛いのは交通費ですね。飛行機代とかバス代とかヨーロッパの新幹線代とか(;´・ω・)
しかも先日海外旅行保険を更新したため出費があり。現時点では日本に帰る航空券を買えるほどの貯金もない私の収入源が
1 つ な い な っ た (;´・ω・) w
これがいかにヤバいことかお分かりでしょうか。
まあ不安はありますが、日本人ゼロの環境でたくましく生きています。
さあ、前置きが長くなりましたが、アルバニアでの2週間ホテル住み込み労働生活の体験記『中編』です。
ちなみに私のヨーロッパ滞在記はインスタにも投稿しています。アルバニアで出会った外国人さんたちがフォローしてくれたおかげでフォロワーさんが増えました(;´・ω・)笑
『前編』はこちらから(;´・ω・)
多国籍な同僚たちが最高だった(;´・ω・)
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日本人ゼロの環境で働くのが初めてだったので、到着日にホテルの敷地内に入るのはとーーーっても緊張しました(;´・ω・)笑
入ってみたら同僚(彼らも私と同じように旅をしながら短期で住み込みかつ無償で働いているボランティア)や、ホテルのマネージャーたちが温かく迎えてくれました。
ホテルは明るく開放的。個室もありますがドミトリーが中心の、いわゆるバックパッカーや格安で泊まりたいお客さんが多いホテルでした。
共用スペースがおしゃれで快適で、ここに来るお客さん同士もすぐ仲良くなっていました。
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塀に囲まれてセキュリティばっちりの庭とテラスもあります。
ここでDuolingoをやるのが私の日課でした(;´・ω・)w
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半野良猫も住んでいます。
この半野良猫は名前がなかったのですが、私と同僚は日本語で『ヒゲ』と呼んでおりました。
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仕事は主にレセプション業務。英語がほとんど喋れない私はてっきりホテルの掃除業務のために採用されたと思っていたので、レセプションをやると説明されたときはびっくりでした。
もちろん全て英語で、業務で使うパソコンの操作方法やお客さんの案内の仕方やお金の計算などを教わり。
え。。。冗談抜きで中学英語すらまともにできないのに(※私は中学校で不登校だったうえに、高校は偏差値30くらいのところを2年生で中退していてまともに勉強したことがない)
英語で説明を受けて英語で働くなんて、ムリでしょ!?(;´・ω・)
って思いました(;´・ω・)はい。
しかしね。。。(;´・ω・)
まさかのね。。。(;´・ω・)
できちゃったんですよ(;´・ω・)
イレギュラーな質問をされると難しい場面もあったのですが、業務は一通り理解してできました(;´・ω・)
何でだろう?日本やその他のヨーロッパの国で働いてきた経験があったから、経験を基に『言われていることを推測できた』というのもあるかも?
どうでしょう。この、『草が生えすぎていて道がないなら踏みつけて進めばいいじゃん(;´・ω・)』的な。
『私の仕事は日本の小説家、漫画原作者です。
昨年まで京都で1人暮らしして、引きこもっていました(;´・ω・)』
というと凄くインドアな印象ですが、どうやら私は経験と体力と気合いでひたすら進む、体育会系気質なのかもしれないです(;´・ω・)
ちなみに同僚たちの国籍は、ドイツ、オーストラリア(ドイツ語圏じゃなくてシドニーがあるほうね!)コロンビア、ブラジル、ナイジェリアでした。
英語があんまりわからん私にわかりやすい英語で話しかけてくれたり、たくさん構ってくれて皆優しくて良い人たちでした。
アルバニアのホテルは、かなり当たりのボランティア先でした。
日本人ゼロ環境に飛び込む最初がここだったのは凄く良かったです。
人間関係はもちろん、仕事もすっごーい楽でしたry
ヨーロッパだからかわかりませんが、レセプション業務が暇なときは皆スマホいじったり、共用スペースのソファでゴロゴロしたりお客さんと喋ったりしていました。
1日5時間程度のボランティア(;´・ω・)
ボランティアは3シフト制で、朝7時~13時、13時~18時、18時~23時とわけられていて、日によって自分の出勤時間は変わりました。
ホテルの中に、私のようにボランティアとして滞在する人たちだけの6人部屋のドミトリールームが用意されていて、そこで寝起きしました。
アルバニアの前にボランティアした北マケドニアも6人部屋ドミトリーでしたが、お客さんも泊まる部屋で通常私入れて2人だけだったのと、そのときはルームメイトとほとんど会話がなかったので、アルバニアは全然カラーが違いました。
アルバニアはとにかくボランティア同士が仲良くていっぱい喋りました。
そして皆協調性があって、23時前には電気を消して静かにするので快適でした。
6人部屋だけど毎日めちゃくちゃ熟睡できました。
ちなみに食事は朝食だけ支給。ボランティアによっては3食出たりするのですが(今のオーストリアは3食出ています)
アルバニアは食事だけはちょっと出費でした。物価は安い国で、ケバブ+フレンチフライで400レク。レートは日によって多少変わりますが日本円で600円くらい。
安いといえば安い。
同僚とおしゃれなレストランで食事をしたときは1人1,000レクだったので1,600円くらい?安いといえば安い。
まあ、節約や後述する『あまり外出したくない理由』により私はスーパーでパスタとソーセージと醤油とコーヒーを最初のうちに約2週間分購入したので、途中からはソーセージ醤油パスタばかり食べていました。
外国人の友達がたくさんできた(;´・ω・)
初日はおっかなびっくりでしたが、周りが優しかったので仕事の後は共用スペースでお酒を飲んだり、時には一緒にアドリア海の夕陽を見に行ったり(ホテルから歩いて10分ほどの場所にビーチがある)
2週間、とても楽しかったです。
そして同僚たちだけでなく、このホテルに泊まりに来ているお客さんたちとも仲良くなることがちょこちょこありました。
イスラエル人、トルコ人、オランダ人、ドイツ人、ポーランド人、イギリス人などなど、連絡先を交換したりインスタグラムで繋がったり。
ある日の夜はお酒を飲みながらジェンガで一緒に遊びました(;´・ω・)笑
映っているビールは、アルバニアの有名なビールです。ハイネケンっぽい味ですっきりしていてとても美味しく飲みやすいです。
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ヨーロッパで日本人の中で働いていたときとは、全然違う生活でした。この『全然違う』が今の私の日常になっているので(オーストリアの滞在先も日本人いませんからな)
人生ってわかりませんね(;´・ω・)
シャワーとトイレで異文化を知る(;´・ω・)
これまでのヨーロッパ経験では(就労ビザでの勤務も、無償のボランティアも、どちらも含めて)日本人が経営する日本食レストランと日本人オーナーが経営するホテルでしか働いたことがなかったのですが、アルバニアのホテルはアルバニア人がオーナーです。
同僚含めて日本人も日本語が通じる人もいません。だから本当にとことんヨーロッパ基準でした。
まず、びっくりしたのがシャワーとトイレ(;´・ω・)
ヨーロッパのドミトリーって、結構男女共用のシャワーとトイレが多いらしいのです。
アルバニアのホテルではボランティアもお客さんと同じシャワーとトイレを使ったのですが、男女共用でした(;´・ω・)
シャワーカーテンを閉めてシャワーしている後ろでトイレの個室を男性が使っていたりなんて当然。逆もしかりです。
上半身裸の白人のお兄さんがシャワー終わりで着替えていたところに鉢合わせしてしまい、謝ったら『気にせず入ってこいよ!』って言われたのですが、
あんたがそこにいたら出るもんも出ないわ(;´・ω・)
って感じでした。
私が日本的な価値観だからなのか、それとも日本人の中でも私が特に神経質なのかはわかりませんが、2週間慣れなくてできるだけ人がいないタイミングを見計らって行ったりしました(;´・ω・)
でもヨーロッパ人ってトイレの音とかあんまり気にしないよね?(;´・ω・)
文化の違いを学んだ体験でした。
アルバニアにアジア人差別はある(;´・ω・)
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アルバニアのホテルでのボランティアは、仕事内容も同僚もそしてアルバニア人のオーナー及び関係者も全て最高でした。
ここまで当たりのボランティアはそうそうないと思います。
このホテルで働いたおかげで、ヨーロッパでやっていく自信はより強固なものになりました。
ただ、ボランティアとは関係ない部分でしんどいことがありました。
アルバニアは軽いアジア人差別が広範囲であったのです。これは気にしない人なら気にしないレベルです。
しかし気にする人にとっては1人旅では結構ハードルが高いくらいには、嫌な思いをする可能性があります。
内容は、『チーノ』や『チャイニーズ』などと現地人に言われる。。。というもので、アジア人だから物を売ってもらえないとかレストランに入れてもらえないとかそういうハードな内容ではありません。
(※むしろ観光客相手の商売をしている飲食店などのアルバニア人は、だいたいフレンドリーで色々話しかけてくれる)
これを言ってくるのは、小学生と中学生の現地人キッズとジ○シーのキッズ、そして酔っぱらった若い男性です。女性で言ってきた人は1人もいませんでした。
バルカン半島にある国っていうのは。。。バルカン半島で出会った他の日本人も言っていたのですが、キッズが厄介なのです。。。笑
子供だから仕方ないのですが、しかしドイツやオランダのようなヨーロッパの先進国では普通のキッズはそんなこと言いません。
見慣れているかどうかと教育の問題だと思います。
私はドイツとオランダにも滞在して家を借りて住んでいましたが、その期間にアジア人であることが理由で何かを言われたことは一度もありませんでした。
最初のヨーロッパ2国がドイツとオランダだったので、その民度が『普通』だと思っていました。
しかしアルバニアについてはウザがらみ件数が多いので、傷つきやすい人の一人旅には向かない国だと思います。
アルバニアは先進国の白人たちには人気の観光地で、オンシーズンは白人の観光客がいっぱいいます。彼らはアルバニア人に多分優遇されており、正直アジア人が差別されていることには気づいていないと思います。
だからホテルのお客さんでちょっと仲良くなった人に『仕事終わったならビーチに行かないの?』と聞かれたり
『どうしていつも外出しないの?』と聞かれたりしたのですが、
『アジア人だから1人でいるとからまれやすいのが面倒で外出は最小限にしている』とは、親切な白人の皆さんには言えず。
『日本の仕事が忙しくて』と言って誤魔化していました。
とはいえ私が働いたホテルのマネージャーは外国人に慣れていてとてもフレンドリー。良い人でした。
英語力がネイティブの3歳以下であろう私の滞在を引き受けてくれて丁寧に仕事を教えてくれました。
それに同僚たちは多国籍でわざわざ外国に無償で働きに来ている人たちなので、職場環境(ホテル内)でアジア人差別はありませんでした。
ホテルってやっぱり€水準で料金が設定されている=主にEU加盟国からの観光客がターゲットなので、アルバニア人のお客さんはほとんどいなくて、アルバニアにいることを忘れるくらいグローバルな環境でした。
私はバス閉じ込めからの予定時刻を大幅オーバーしてやっとこさドゥラスに到着したので(前回のブログ参照)
すっかり疲れていて、ホテルへ向かう途中で道を間違えて住宅街のエリアに入ってしまったのです。
そしたらすれ違う小学生~中学生の男の子たちと、20歳くらいの青年にすれ違いざまに『ハロー』と言われ。
『ハロー』については、ドイツやオランダのようにアジア人が普通にいる国ではいきなり言われることはないので、『アルバニア人にはアジア人が珍しいんだな』くらいだったのですが、その後別の子供たちとすれ違うときに『チーノ!チーノ!』と笑いながら言われたのです。
また別の子どもには、すれ違うときに凝視されながら『チャイニーズ』とボソッと言われたり。
『え。。。何この街。。。』って嫌な気分になりました。
中国人に間違えられることが嫌なのではありません。
言い方が非常にバカにした感じだったり、からかうように笑いながらだったりするので、『国籍を間違われたこと』ではなく『バカにされたことが不快』でした。
仮に『ジャパニーズ!』って言われたとしても、態度から不快に感じると思います。
言葉だけなら無害なのでまあいいとして、1組小学生の子供が明らかに後をつけて来たんですね。
子供とはいえ、これはちょっとマズイかなと警戒してまきました笑
ヨーロッパの貧しい国っていうのはまだまだこの水準なのだなと。
びっくりしたのが、白人の女性の同僚と夜に歩いていたとき青年4人が乗っていた車の窓越しに『ハロー』と言われたから反応したら『チャイニーズ!』って叫ばれたんです。
そのとき私は無視したのですが、同僚が『彼女はチャイニーズじゃなくてジャパニーズ!』って言い返したのです。
しかし同僚は、彼らが『アジア人への差別行為をしている』とは認識していなかったのです。
これに私はびっくりしました。そして勉強になりました。
ドイツやオランダしか知らなければ絶対に経験しないことを経験した。たまたまアルバニアに来ることになって、そんなことが起きたなら意味があると思うのです。
私は作家なので、この経験もいつかは創作で使える気がします。
さて、次回は遂に後編です!