宝くじより宝海苔
あれは10年ほど前のことです。
七夕の日は何故か雨になる高知。
その日も蒸し暑い夜でした。
プシュー
ターン
ターン
プシュー
カポカポカポ
こんな夜中になんなん?
あれ……
笹の葉の向こうに人影…
きゃーーーー!!
大量の白米を笑顔で握っている幽霊⁈
義妹「しゃんちゃんも食べやぁ。」
しゃん「ビックリするやんか、もう。なんで夜中の2時におにぎり握るん?」
義妹「宝海苔やき美味しいで」
しゃん「……その海苔まだあったっけ。東京のおばさんからお歳暮でもろたやつよね?」
義妹「ううん。あれはとうに食べ切った。やき、お中元の早割で二箱注文したがって。」
しゃん「ちょ、ちょっと待って。この金色の宝海苔は6缶で3,000円もするんよ。なんで、6,000円も海苔を買うのんよぉ…。」
義妹「しゃんちゃんもダイエットでイラついちゅうがやろ。おにぎり食べようや。」
しゃん「そりゃ、お米も海苔も好きやけど…。」
もぐもぐ。ごっくん。
「ふわー。これ、ごっつい美味しいね!!」
義妹「やろー?毎日これだけで生きていけると思うがよ。」
しゃん「ほんまやね、おかずいらんわ。でも、もう金の宝海苔はあかんよ。破産する。」
義妹「おかず買わんかったら節約になることない?」
しゃん「野菜や魚も食べんと病気になるよ。にしても、炊き立てごはんと海苔は最強コンビやね。」
義妹「うん。しゃんちゃんが米で、私が海苔でね。」
しゃん「う、うん…。そやね。」
完
ꕤ追伸ꕤ
てねこさん、海苔エッセイ書きましたー!
オチはないけど海苔は大量にありまーす♪
このエッセイを書くきっかけとなったのは、猫暮てねこさんの最高に楽しいこちらの記事です♪
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