🪦番外編〜ボツ原稿供養 小説『だからあなたは其処にいる』 第二十四章になりそこねたお話 別れ道 ⚠️お食事中の方は読まないでください
拙著創作裏話
高知県でお店をしてらっしゃるかたが、あることに困っているとお話してくれまして。店先の"置きみやげ”がわりと頻繁にある。朝起きて、店頭の掃除をするのが憂鬱だ、とのこと。そんなもんいらない、なので置いていった張本人に透明なビニール袋に入れて返したいくらいだとお怒りでした。
このお話を伺った時、私は思いました。無自覚にそういうことをして、した本人は一切記憶しておらず、された側だけが苦痛を強いられ何度も後始末をしているのはおかしな話だと。防犯カメラも設置しているそうですが、なかなか被害ゼロとはならないそうです。
うまくいくかどうかわからないけれど、連載中の小説「だからあなたは其処にいる」に、お聞きしたエピソードを盛り込んで書き上げました。
結果、なかなかにグロいものとなりました。グロテスクな描写が小説の中で効果的に存在していて、読んだかたが楽しめるものなら良いと思うんです。でも今までの章ともなじんでいない気がして。何度読み返して直してみてもリアリティに欠けたままでした。技量が足りない…。
困り事をお話してくださったご老人が仰る通りです。〜したいくらい腹が立つ、というのはあくまで願望で、実際にそうする人はまずいない。フィクション小説だからといって、安易にそのかたの発言を願望充足夢的に取り入れるのは説得力に欠けるのですね。
それでなくとも構成力も表現力もない私のような人間が、グロテスクな表現に寄っていくのは危険だと、二度三度と読み返しながら感じたのでした。
そういうわけで、今回のお話は読まないほうがいいかたがいらっしゃいます。以下の方々は特にご注意ください
お食事やティータイム中のかた
なんらかの依存症で治療中のかた
ご近所付き合いでお悩み中のかた
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