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リスト晩年の作品『不安な雲』から


こんばんは。
皆様いかがお過ごしでしょうか、

寒暖差からか、数年ぶりの頭痛と腰痛が住みついています。

夫と義妹が晩ごはんを買ってきてくれました。こういう時のそうめんは最高に美味しい。


そして、クラシック音楽。

落ちた時には落ちる曲に浸るのが一番ということで、今夜はフランツ・リスト

  “Trübe Wolken”


ドイツ語で、暗い、不安な、という意味の言葉に雲が組み合わさることで、より深い哀しみを感じさせる曲名となっていて、華やかなラ・カンパネラとは一線を画すものです。年老いたリストの言葉選びのセンスを感じます。


この曲は、鬼才スタンリー・キューブリックの遺作『アイズ・ワイド・シャット』にも使われています。監督が完成して数日後に心臓発作で亡くなったり、トムとニコールが離婚したりと、まさに暗雲を演出する一曲となっています。


こんなことを書いていたら、不思議と気が紛れて頭痛は治りました。わたしにとっては、書くことが真の癒し“Consolation”なのだと笑ってしまいました。


明日は、暗い雲が過ぎ去りますように。


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上湯かおり
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