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20/05/03日曜日 「雑感。最近思うことなど」

  「もし現在の状態のまま、感染して運悪く命を落としてしまうことになってしまったとしたら、それはとても残念であるし、そのような結末は避けたい」。                                 

 この一ヶ月ほどの間で時折、そんなことが思い浮かぶようになりました。 当初は、あたかも大陸での対岸の火事として認識されていた感染症は、 いつしか私たちの日常の中にも侵入しました。 先月上旬には私の在住する町でもクラスターの発生が明らかになりました。この日を機に生活は一変し、もはや、この感染症の存在から目を背けること自体が不可能なほどに、その影響が日常に入り込んでしまいました。

   そして「基礎疾患のない若年層であっても、重症化、死亡のおそれがある」という報告も目にするようになりました。それは日本での話ではなかったけれども、私にとっては深刻に受けとめられました。 私は元より医学に関しては素人、定量的な分析のスキルも持っていません。科学分野のリテラシーは低い方やと認識しています。だからこそ、記事を文字通り受け止めてしまっているとは思っています。

   「ってことは、つまりは私もこの疫病で図らずとも命を落としてしまう可能性があるんやなぁ。20代やから関係ないという訳ではないんやなぁ」と、画面上の記事をスクロールしながら思うわけです。

   だから、「まだ何も成し遂げていないような現状のまま、後悔を残して死んでしまうのは嫌やな、それは気持ちとしては勘弁やなぁ」という気分が強くなりました。

 「手を付けてやりっ放しにしていることも、まだ始めてもいないこともある。 途中までしか読んでいない本も、連絡を取ろうとしたままになっている友人もいるし、特に行動を起こせていないけど私にとって日頃気になっている人もいる。 今の勤務条件にも立場にも満足はしていないし、将来は再び学び直してみたいといううっすらとした希望もある。事業も起こしてみたい」

   書き出せば切りがないのです。我ながら未練たらたらです。人の生き死にというのは、本人の意思の及ばない要素によって多くが左右されるものではありましょう。 だからせめて、自らの気力と限られた知性の及ぶ範囲で健闘したまま、この感染症はびこる現在を何とか生き切りたいー 四月以降そういった心境が自分の中に浮上するようになりました。

  それやから、せめて日々を丁寧に大切に生きたいものです。

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