あなたが口ずさんだ歌を口ずさんだ時

今でも何回も思い出す

小さい頃から癖があって、気に入った曲や頭に入った曲を何回も歌ってしまう

その頃私は育った茨城を離れ、東京で暮らし始めた
という事は育った土地で知り合った人達に教えてもらった音楽や、自分の経験から好きになる歌詞やメロディがもう確立してあって好きな曲
(好きな人達がふいに流してた曲プレイリスト)はもう底をついてしまっていた頃だった。

ていうか大体人におすすめされたものを素直に受け取れない私は、いいなと思ったものや思い出があるものではないと聞いていなかった、故の厳選プレイリストが正しい。
みんなも、映画とか音楽とかおすすめされて素直に好きになるまで時間がかかるくないですか？
なんか、おすすめされたときは乗り気じゃなかったけどそういえばって思い出して聴き出すあの感じ

もう今年で4年近く経つけど何回も思い出す
何を隠そう、The Cheseraseraの幻という曲

ことの発端は大失恋をした時に友達が
「失恋したときはThe Cheseraseraを聴くんだよ」と言ったことがきっかけ
(そう、これが思い出があるプレイリストに追加した例)

そこから狂ったようにThe Cheseraseraを聴きまくり、1番メロディがすっと入ってきた曲が「幻」この曲だ

何回もその友達と会った時はThe Cheseraseraの話をし、当時20歳飲めるようになったお酒を飲みながら大声で歌った思い出もある

(その後、自分のリリースツアー初日にThe Cheseraseraを呼べたのはまた後の話
今でも夢みたいだし、あの頃聴いていなかったら今の私はいない)

私はその時気づいてしまった
今までひた走って来た、まっすぐな気持ちを表現して音楽をして来た自分がどんな曲を書きたいか誰かの思い出になる様な曲を書きたい
それが全てでそれが目標だった

私も、大声で歌いたくなる様な、好きな人に聴いて欲しいって思える様な曲書きたいなあって思った

その時できた曲が「ドンとクライ」
もう冒頭の歌詞もそのままだよ
この曲かけてよかったって心から思う
私の23年分の優しさを全て詰め込んだみたいな歌

これからも、楽しい時も悲しい時も怒った時も
おかえり。話してくれてありがとう、頑張ったねって言ってあげられる様な歌を唄いたい。

聞いてくれる人の人生の主題歌じゃない、
その時々の思い出のBGMであって
聞いた時に思い出せる様な曲を書きたいな

私達の歌であなたの人生もっと彩られます様に