サクランボ農家を3回死ぬほどやって気がついた衝撃の事実【結論→超ブラックで超ホワイト】
山形で農業をやり始めて6ヶ月、サクランボの育成を本格的に始めました。
私はマーケターとして心理学を学んでいて、サクランボのマーケティングをしようと思っていたのですが、やって気がついた予想外すぎた結果をお伝えさせてください。
その前に軽くサクランボの育て方、品種についての特徴です。
こんなことを実際に経験しています。
Y字仕立て(Yの字のように形を作る次世代の方式)の
紅王(次世代のサクランボ最大ブランド 特徴:大きく赤い)
紅秀峰(じわじわと近年人気のブランド 特徴:パリッとした食感)←これが好きです。
自然仕立て(自然に任せて、長年培った専門技術が必要な方式)の
佐藤錦(日本のサクランボ定番ブランド 特徴:とにかく甘い)と
ナポレオン、正光錦(人気が低い 特徴:酸味がかなり強く、パリッと、受粉用)を始めています。
Y字の方は最近開発された仕立て方で人間にとって効率がよいです。
規則的に育成できるので機械化がしやすいメリットがあるところに私は惹かれました。
自然開放型はそのまま育てる形で木にとっては効率が良いです。
若い人間が多い時代ではこっちの方が明らかにコストが安かったです。(現在では)
安全性が低く、実際にやってわかりましたが、かなり危険で人の時間と専門技術がかかります。
Y字仕立て 20a(アール)100×20mの面積
自然形仕立て(そのまま木のように育てるような形) 13a 100×13m
でやってます。
この面積でも結構な時間がかかります。
厄介なのが、収穫期、収穫期前の2つに極端なほど人手が必要になります。
収穫期は、収穫と選別と箱詰めです。
収穫期前は、選定(適切な枝切り:超重要)や間引き(10〜16個くらいを2〜4くらいにする)とハウス貼り、水やりです。
それと通年に病気にかかりやすいのでお薬が必要です。
集中して幾つかの本を読んで、質問しまくって、経験してわかったのが、
1人では絶対的に不可能で専門技術です。
信用のネットワークなので、地元の人脈のない人は高い確率で無理だろうなぁと常々考えていました。(不可能ではないと思いますが、何倍もの時間がかかると思います。)
やってわかったのが、作業時間が機械化が他のものよりも極端に難しいです。
具体的に言うなら
触るとそこから腐る。
収穫の向きがシビア。
様子を見て適切なお薬がなければ収穫量激減。
芸術的な箱詰め必要(適当詰めなら価値が1kg 5000→4500円に減)。以下1kg計算
水やりをミスすると実が割れて全滅又はまずい(5000円→全廃棄)、
ハウス貼りや設備が適切でない場合アメにあたり、鳥に食べられ収穫量減(今回に見事に風と鳥にやられ10%程度減と予想)
選定が適切でない場所は光が当たりにくく、赤くならないため価値が10~25%減)
さらに山形県の文化として仲間と認めてもらうことが難しい(方言のなまりが強く、そこで仲間認識をしていると私は考えています。)ため、
専門技術を教えてもらうことはウルトラハードルが高いです。
簡潔に話していますが、論理でこれを語るとかなり時間を必要です。論理で語るなら知ったように見せてしまう心理的な錯覚に絶対かかるからです。
これは論理と映像と実体験で経験で学ぶ必要があると考えています。
職人たちも教えることも人も少ないため、当然ながら教える専門技術も少ないです。
これはしょうがないです。
いろいろ語りましたが、私は今まで電気自動車のサービス、ライン製造、電気設計、構造設計、品質保証、部品選定、調達、を7年間程度の短い期間でチマチマといろいろいましたが、今までの中で一番習得が難しいかもしれません。
脳科学や心理学よりは分かりやすいかもしれませんが、この技術はなかなかのハードルの高さだと思います。
確かにこれは低賃金でやる仕事ではないとものすごく思います。
毎年9万人もの農業をする人が減る理由は納得できてしまいます。
とはいえ、だからこそ、狙い目なのですが。
と言うのは、人が集まる場所は絶対的に落ち目です。
例えば、Webマーケ、プログラミング、動画編集はもうすぐ劇的に価値が減少するのは想像に容易いですよね。
希少価値が落ちます。()
需要と供給の見えざる手の理論を超えて値段を維持できるもはありません。
(私が無知の可能性も高いですが、もしかしてそんな夢は現実にあります?)
ツルハシ売りが増えた職業は赤信号です。
ツルハシ売りがいない職業は青信号です。
多くの人が語り、人が進めることをやっていることをやるのはダメです。
ユダヤの商法では安売りとは死の温床とも言います。
誰かがやることは、安売り競争が始まるのは必須です。
ライバルより1円高ければ売れません。
当然ですよね。
その点、この急速に変わりゆく現代において、人間がホモ・サピエンスで、食物でエネルギーを得て、脳の快感が旧世代の知能に頼って快感を得るのであれば農業は絶対的な価値を持ちます。
臓器を無くし、エネルギーをバッテリー式に人体を変更した時に農業は必ず廃れます。
人体が変わらない限り、農業効率をあげれば価値は下がりません。
あと数世代のうちに人体(体のデバイスは仕事効率が悪いので無いかも)は電池式にシフトすると私は考えています。
サクランボの話に戻りますが、サクランボは人間の知能で考えるのであれば、多くの時間とモチベーションと論理的思考とコネを必要としています。
さらに、サクランボは、赤くて、丸くて、甘いです。
これほどの心理的価値の高い食物は無いと思います。
ちなみに、中国では日本サクランボは1kg60万で買われている実績があるくらいです。
話はここから資本主義で考えます。
資本主義とは モラルが低く、お金集めをメインとした考え方です。
現在の環境であれば、ありだと思います。
地球の環境で現在では、環境に適応した人が価値の高い時代です。
変化することができる人は圧倒的なアドバンテージが得られます。
セレブは新しいことに挑戦する人です。これは心理的な特権です。
その変化する能力は若い間に脳のニューロンが可塑性(成長すること)があるので適応しやすいですが、
歳をとると脳の可塑性が落ちていきます。(とはいえ、脳は成長します。始めるに遅いことはありません。)
さて、つまりです。
日本と海外で比較してみましょう。
日本は超高齢国家です。平均年齢が60近いです。
論理的に考えて脳の価値が低い、終焉の国ですよね。
他の国が相手にするでしょうか。
私なら資本主義で考えて論理的に無視します。
論理的には絶対に相手にしません。
例えば、平均年齢が100歳(若手が60歳、中堅が90歳、ベテラン120歳、)のロージン国家があったとして、ビジネスしますか?
当然、全員様々な体のセンサー、知能センサー、感受性、挑戦心は、年齢相応に衰えています。
いろいろ見て、イって、ヤリました。
もう年齢相応に満足しています。
話は戻します。
そんな国の果物は実は結構美味しいです。
なので、先ほどのように異常な価格がついたりします
とはいえ、デメリットもあります。
一度タイトルに戻ります。
サクランボ農家を死ぬほどやって気がついた衝撃の事実【結論→超ブラックで超ホワイト】
これは論理的に分析して、経験で覚え、多くの失敗を得て、初めてホワイトな環境に至ります。
幾つかの本を読みましたが、実際に稼いでいる人の有益な具体的な話は一切ありませんでした。
当たり前ですね。
稼いでる人の情報を出したら、稼いでいる人はお金がなくなります。
論理的に考えて当たりまえです。
リスクを負って超苦労した情報ですから。
この業界では、閉鎖的であるため、価値が高い状態保っているとも考えています。
これではまるで、この業界がお金を集めたい奴らの集まりの悪人とすら思えますよね。
とはいえ、私が実際に経験して、6ヶ月でたくさんの苦い経験をして気がつきました。
こんなに失敗して、お金かけて、金銭的なリスクを負って、肉体的な労働をして、論理的に勉強しまくって、3回高所から落ちて死にそうになって、超頭下げて、不安を抱えて、時間かけて得た情報を見知らぬ人に軽々と教える人間はぜっっっっったいにいない。
最初に、教える能力がある人は少ないと言いましたが、あれは間違いです。
教えたいと思える信用ある人間がいない。と私は考えています。
ここはデメリットが多いので語りません。
やらない理由は無限に語れますから。
私はリスクを負って本気の目をして行動する人間にしか情報を与えないと人生のルールを決めています。
そんな考えはさておき、やっていて気がついたことは、
サクランボの木にその人の思想が移っています。
これは、ピカソの絵が理解できませんよね。
絵に対しての知能を深めないと理解できないのとちょうど同じように、
サクランボの木に触れていないとサクランボの木は理解できないです。
ピカソの絵は、結果的に「なんかすごい。」ですが。
サクランボの木は、結果的に「めっちゃうまい」です。
結果では果実はみんなにわかりやすいです。
ですが、農家では「味」と言うのは二の次です。
多くの農家の収入メインは「見た目・収穫量」です。
どの野菜でもこれは同じです。
大多数が売るのは消費者ではく、農協です。
味は考慮しません。
味というのは評価の対象ではありません。
如何に綺麗に見れるかが勝負です。
ですが、サクランボは違います。
野菜とは違い、収穫量が毎年1,3万tですが、0tでも誰も困りません。
サクランボとは娯楽品なのです。
なので、如何に人を3秒で虜に魅了できる美味しいサクランボを作るかにかかっています。
ちなみに、サクランボも農協を通して売れば、味は関係ありません。
収穫量が多く、50〜70%の紅さであれば、一定の価格で買い取ってもらえます。
これも、王道のパターンです。
サクランボ はかなり難しいので、失敗も多くあり、しょうがないです。
普通のサクランボが一般に行き届きます。
これはどうしようもないです。
本当に、一個できなかったり、やり方を誤解してしまえば、ランクは普通になるくらいにはシビアです。(お薬がミツバチがいたのでできず、収穫量が病気で激減しました。手間も大幅にアップしました。)
ですが、高品質のサクランボは、本当に脳が弾け飛ぶくらい美味しいのです。
これは本当にビビりました。
味も、大きさも、見た目も、全てがパーフェクトなんです。
山形県民でいっぱい訳ありサクランボ を毎年食べていましたが、こんなサクランボがあったことを知りませんでした。
聞いて回ったところ、やはり、飛ぶようなサクランボ は、スーパーには絶対に並びません。
そんなことをする農家はいません。
並ぶのはA〜B品です。
良いものは高値で売れます。
常にA品は予約で高値の品切れです。
脳が飛ぶ品は買えません。
やって驚きましたが、サクランボは資本主義(金だけで激うまサクランボ は買えない。)ではありませんでした。
激ウマサクランボ は農家が好きな人(信用を得た人)にしかあげないのです。
あげて分かったのは、サクランボを渡せば、高級な他の物や知識や情報や感情で帰ってきます。
それは人間として本来の貰って嬉しいものです。
現在では40kgマグロ、和牛、激ウマメバル、などで帰ってきました。
あとは3Dプリンタで造形しているのですが、その技術の重要すぎる情報や信用で知識コミュニティのネットワークの構築に大きく役立っています。
お金は私の考える知識にとっては邪魔すぎるので排除したいと考えていたので、とてもとっても嬉しい発見でした。
私が本来望んでいるものでした。
私が必要としていたのは、お金ではなく、信用できる人とのネットワークだったようです。
そんな人たちに、自分で一番うまいところを毎日食べて、(実はうまい最高のポイントを食べまくって分析して知っているので。)送っています。
なぜそんなことをするかというと、お金を持っている人よりも、お金以上の大事な人たちを喜ばせたいからです。
当然、数は出ません。人間にできる制限がありますから。仕方ありません。
これは、実際に農地に来て買ってきてくれる人にも同様です。
来てくれた人には実はいろいろ特別なサービスしています。
これは、お金ではなく、その人の気持ちが嬉しいからです。
実際に来ていただき、その人の笑顔をみて、買ってもらえるだけで本当に嬉しいものです。
農家はお金ではく、本物の笑顔で動くくらいチョロいので、実際に見て来て買ってやってください。
良い品をもらえるはずです。
言いたかったことは、多くの農家は人間本来の世俗主義的(周りのドグマ(宗教の教えのようなもの)に囚われず、自分の気持ちに従う、つまり自分が嬉しいと感じることは嬉しいと定義する。)な気持ちでやっている部分が大きいと思います。
周りで働く人たち10人くらいを見ていて思いますが、私はそうだと結論しました。
農家は嫌な人にはとにかく冷たいですが、好きな人にはとにかく温かいです。
相手の心を映す鏡のような人が多いと主観的ですが私は思います。
農家には優しくしてあげると、おそらく、良い思いができると考えています。(農業に限った話ではないと思いますが、作業に没頭され、人に触れない人が多いためか、農家はそれよりも、と考えます。)
私は農家マーケーターを目指していたので、サクランボを広告しようと思っていましたが、実は、口コミで広まって、良いものは良い人に買われて、常に品切れになります。
既に良い品質のベテラン師匠達はその状態でした。
この業界は広告は必要ないことを知り、超驚きました。
そして、この農家の気持ちで回す経済であるため、1万円するものでも、好きな人には5000円と気持ちでお送りさせていただく構造であります。
かなり特殊です。
具体的に呼び名が合っているかわかりませんが、サクランボ経済はこんな感じです。
(資本主義(お金) × 信用主義(お金の本質、未来への投資) × 世俗主義(感情的)の複合)
このnoteや、ツイッターなどで広告して買っていただく構造を考えていましたが。おそらく私が好きな人にしか送らないと思います。
人気すぎて初年度の今年は品切れでした。
今のところ私が送りたい人だけで10kgあるので、その人たちに最高品質を送ると思います。
この業界は幸せで忙しいので情報が流通することは少ないんじゃないかな。
と思いました。
豆知識ですが、サクランボに含まれる糖アルコールのソルビトールは脂肪、塩分の排出に役立つと言います。ダイエットに効果的と言われ、便秘に効くメリットもあるみたいですよ!
6月20〜7月10日程度にサクランボの旬は終わります。
王道は旬の順番的に 紅王(デカ)→佐藤錦(甘)→紅秀峰(パリっ)です。
今年はサクランボの出荷状況が悪いので、高止まりしてます。
おそらく、環境汚染の影響で通念出荷状況が悪い(高温障害により双子(おいしくないです。)(ためしたけど、ブランド化もできない見たいです))と思います。
安い今のうちに買っておいた方が良いかもしれません。
というのは、出荷状況がよくなる要因が論理的に見つからないからです。
初めて看板作ったんですよ!
看板は赤メイン(無意識を注目させるから)にしたかったんですがサクランボが赤いので、くどかったので黄色(周りの風景より目立つから)です。
青は本来では食材には適していないのですが妥協しました。
3B(ベイビー、ビューティー、ビースト)を含めたかった(小さい女の子の食べている姿の顔)のですが、看板業者が老夫婦で著作権の知識がなかったので仕方ありません、これも承知して妥協しました。
看板はギリギリで収穫前の2週間くらいの期間からの設置でしたが、10人くらいの発注があり、やはり超うれしかったです!
初めて受注をもらった時は、もう泣きそうでした。
頑張ってよかったなって思えました。
衝撃的だったベテランの口癖があります。
その短い言葉には、ニュアンスや行動や目には、見えない強い意志を感じました。
暦50年ベテラン職人「サクランボ はなるもんじゃねぇ、成らせんだ。」
この思想そのものに大きな価値を感じました。