農家の大変さと未来について
ノブです。昔は400記事くらい心理学記事を書いていていました。ある程度科学の内容が8割くらいの限界点を迎えてることを、なんとなく理解できたので本を読むのをやめています。1割も理解できて活用しているかは分かりません。
なので最近はそれをどう生活に生かすかを考えていきもの育てて生きています。
結局、相手の話を聞く。というテクニックが最強でした。
それ以外たいした効果はないです。
運動や瞑想もなかなか効果的ですが、めちゃくちゃ行動的で挑戦的ではないと微妙じゃないかとおもいます。
特に、コロナ禍では優先度の低いテクニックかと思いました。
さて、雪国の山形に来て3年目くらいになります。
さくらんぼ農家やってます。
さくらんぼ、ネギをメインで、そのほかをちょびっとやってます。
25歳になりましたが、最近の趣味は生活費はどれくらい削れるかを試していまして、結果としてはなかなかじゃないかと思います。
生活費をは○万円
一日一食生活なので、平均
食費の25000円(鶏肉、納豆、豆腐、ナッツ系、野菜、炭水化物なし。)
通信費500円以下(楽天もばいる1gb以下)
持ち家暮らし(88歳そろそろキテるおばあ2人くらし)
年金、社会保険30000円
その他、電気ガスいろいろ20000円
だいたいこんなところです。
月に8万くらいで生活できるみたいで
年間100万あれば十分な暮らしがありそうです。
農家は楽か?という話ですが、
僕の3年程度の経験では正直あまりよく分かりませんでした。
そんな小僧の話です。
農業は機械と農薬と○○
僕の所感として、現代の農業はとにかく機械と農薬と生産ラインです。
一般的に農家のイメージは
「早起きし、田を耕して、肥料撒く」
みたいな575だと思います。
実際には、
「早起き当然、機械を8時間乗りっぱなし、壊れたら修理、農薬撒いて雑草、虫を無力化、生産ラインの人と機械のために頭を捻る。他の農家の地域の環境が悪ければラッキーのギャンブル。運が悪いと本当にやばい。」
そんな感じです。
シニアには家庭菜園が最適
家庭菜園なら農家イメージでオッケーです。幸せです。
うちのおばあが、かなり幸せそうなのでシニアにはもってこいだと思います。
心理学で有名な実験があります。
老人ホームでシニアに
植物を育てさせるチームと、
植物を職員が育てるチーム
を分けました。
その結果、植物を育てさせるチームの方が死亡率が下がりました。
とはいえ、実験終了後、シニアの死亡率が一気に上がりました。
つまり、人間は自由選択が大事みたいです。
コロナの影響で農家がやばい。
今はコロナ環境なので農家も飲食店への供給がなくなったので、その分スーパーとかに供給がいったりしたのか、結構値段が落ちました。
あとは全国的に環境がよかったのもあるみたいです。
「農家なんて低リスク低リターンだろ?余裕でしょ。だって作った分売れるんだから、そんなの計算したらわかるじゃん?」
そう思っていました。
とはいえ、思った以上によく分かりません。
本当に予想がつかないというか、
目安がわからないというか、
基準をどこに見たらいいかが不明です。
さくらんぼの高級化は不可避
例えば、大きな問題では今回のコロナ、後5年以内に解決するとしましょう。
次に環境問題、地球環境の大きな温度変化が最近すっごいです。
僕の調べでは、ここからさくらんぼとかここ最近の被害がちょっとやばいかもです。
具体的にようやくすると寒い時期の、合計の温度が400度で開花。
というさくらんぼのプログラムがあります。(さくらんぼは僕の知る限り合理的な科学者です。)
その温度が地球温暖化によって20日早く400度を迎えるとしたら、開花寸前の蕾が卵管が凍死して死にます。
2020年の昨年の山形さくらんぼの出荷数を見れば分かりますが、地獄でした。
そんなかんじのことが最近起きています。
今のうちにさくらんぼを食べておいた方がいいかもしれませんね。
みんながいいと、みんながダメな農家
ねぎにしても、温暖化によって暖かい時期がすこし伸びるだけで需要がへって、むしろ暖かいのでネギは育ちます。
その分みんなお腹いっぱいになるので、ネギ食べなくてよくなりますよね。
ネギは鍋以外でいっぱい使うことはあまりないです。
なので今年のネギも散々でした。もう。無理かもです。
雪国の野菜は絶望
雪の中でも育つ野菜ないのだろうか?とほうれん草とか、やりましたが、簡易なビニールハウスでは倒壊しました。
いやー。雪の重さは思った以上にやばいです。
多分、太陽光的にも弱いのであまり育たないだろうと思います。
野菜の適した温度、ルーメン(太陽の強さ)を見てもわかっていましたが厳しいです。
それ以上では、コストも合わないし、多分雪国ではビジネスは難しいです。
農家の王道。
具体的な感じで話をしましたが、本当によくわかりません。
大きな流れとして、
・海外の野菜。
・ドローンなどの輸送技術
・BtoD(農家と一般の人が直接購入)
この類は人間の作り出したルールと現実世界のギャップの差が大きいと思います。
僕は時代のどこかのタイミングで崩れると思います。
ドローンやBtoDはみなさん技術的な感覚で何となくわかると思うので割愛します。便利なものは長期的に必ず普及します。
海外の野菜の農薬問題
海外の野菜。とかは警戒する必要はあります。農薬問題
彼らの国が食べるなら、未検証農薬の濃いめでいいじゃん。ただちな問題ではないんでしょ?
だから農薬を規制して、検査して、厳重にしますよね。
合理的な国ならそうしますよね。信用できますか?
ちなみに、農薬かけまくりだと、農家として楽ですよ。
(日本では出荷の検査があるので、破綻します。BtoD気をつけて。信用できる人から買ってね。)
日本の野菜高い。米高い。なんで?
日本の防衛
戦争状態になった時を考え、その時、兵糧攻めに合わないように、
国民が生産でき、消費できるようにします。
だから、日本の農業は本当は100円の米は、他の国から50円で買えるとしても、規制するんです。
日本100円の米を日本に100円で売るんです。
50円でかえるのに!!!
おかしいように思いますが、
農家の僕が今、米を作らなかったら、
多分10年後くらいには忘れていて、技術がなくなった状態になって今まで通りの品質、生産数に思い出すのに僕は5年くらいかかってしまいます。
機械もサビついてるし、操作忘れてるなぁ。直そう!
いつタネ植えるんだっけ?タネの数はどれくらい発注すればいい?
この時期であってるっけ?材料が期日通り届かない・・・。
うちの畑どこだっけ?農薬あれが必要だった。この虫なんだっけ
成長が悪いけど、なんで?なんか病気ができてる!
なんで!あれ?収穫ってどんな感じだったっけ?
隣の人!教えてください。・・・忘れた?
何やってもうまいくいかない!なんでだろう。来年こそは!
優秀な人の仕掛ける戦争は短期決戦です。
5年も待っていません。
理不尽に圧倒的に支配的に
そう終わらせるトラップを仕掛けると思います。
僕はそうするのが合理的だと思います。
支配者と非支配者の関係は絶対というのは歴史から読み取れます。
これ以上支配されるのは日本はきついです。
どうすればいいんですかね。
核兵器、もたない国は、たかられる。
国が大嫌いな農業の昔の嫌なやつら
そんな感じの長期的な国同士の思想を読み取ってみたと仮定します。
国としては、今までの日本の歴史から、
7人の地主(山形の農地の70%を持っているセレブ)がいて
70万人小作人(地主様の農地を借りて、農家やっている人。)がいる。
という状態は国としては嫌な状況です。
国「米を1kg。200円で売ってください。」
7人の地主「ふざけてる?1kg500円だ。」
※相場は200円とする。
こうやって支配する状態が農家では国はいやなんです。
なので1950年台くらいには地主は戦争をうまい理由にされて
土地を小作人にあげました。
で、ここから僕の思っていることですが、これが良いか悪いかはさておき、
国が強いと良いこと?農民が強いと良いこと?
この結果、品質は上がったんじゃないかと思います。
一人一人が工夫して美味しいものをつくる。
とはいえ、買う人が農協です。
これが絶望的です。
旨いもまずいも全部一緒の値段です。
なので、仕組み的に美味しいものを作る人間の配置ですが、
仕組みとしては、美味しいとか関係なしでスーパーで同じものを作ってね。
ってかんじでした。
これがアメリカと比較して日本には全くあってないと思います。
そして、これからの農業では日本はやばいと断言します。
日本の農家が、日本がやばい。助け。て
他の国、例えばアメリカにしましょう。
アメリカの農地はこれくらいです。(1ha = 100m x 100m)
1人で米250ha(2500m x 2500m)
1人で米とその他1200ha (12000m x 12000m)
アメリカの農務省によると、米国の米農家の米 作付け・平均面積は251ha(2013)に達している1。 2000年では161haだったから、6割ほども平均規 模が大きくなっている。 また、米国では米の他に、 大豆や麦を作付けることが多いことから、農家全 体ではさらに規模が大きく、平均1226haである。
日本はこれくらいです。
1人で2haくらい。(200m x 200m)
農業1戸当たりの経営耕地面積は27年の全国平均で1.43haで北海道20.5ha、都府県1.03ha。 販売農家に絞ると全国2.20ha、北海道23.81ha、都府県1.57haになる
簡単にすると
アメリカが米250に対して、日本は全部で1です。
本当はアメリカ全部で1000倍以上あるみたいです。
正直もう。人間の個人の技術で品質をあげよう!
日本の野菜はうまいから!というスローガンはきつい気がします。
これを読む人は、日本人の平均年齢を知っていると思います。
50歳です。
50歳の日本平均年齢
僕は25歳なのですが、この数字嘘だと思ってました。
でも、農家の集まりみたいなやつが地方ではあって、技術的な話の集まりをするんです。
本当にこの数字は正しいと確信し、地方ではこれ以上の脅威を感じます。
僕の経験則ですが、100人のうち、
10人が20ー40歳
50人が40ー60歳
40人が60ー80歳
だいたいこんな感じです。いままでの最年少は僕25歳です。
こわすぎる農業シニア労働者。これは正しい働きなのか?
うちの農家にもシニアの方々がくるんですが、僕の思う直感ですが、
60以上は簡単な肉体労働はこわい(経験者なら大きな機械○、ライン○)
65以上は大きな機械はこわい(ライン○)
75以上はラインの機械はこわい(・・・)
こわいというのは、できないとは言いませんが、致命的な事故的な何かが起きそうといった感じでみてください。
いろいろ見てると信用できない感じです。
大きな機械はトラクターみたいななやつだと思ってください。
怪我されたら嫌だし、とっても困るし、メンタルしんどいので。
真夏の労働は熱中症で倒れてるとかありえるので。(ぼくもやばい時ありました)
こうして見てると、最初にいった現代農業は
現代の農業はとにかく機械と農薬と生産ライン
という話はとにかくきついです。
経験のない人は農家はやめて!お願いします!!!
日本の農業のすごい技術!的なイメージは多分、たぶんですが、農場の様子をみて、適切なタイミングの農薬、水やり、農薬などの、見て考える感覚がある。
って感じに僕は見ています。
これがそろそろ人間ではなく機械が見て考える感覚ができる。
って僕は見ています。正直、データさえあればそこまで難しくないと思ってます。
植物は日光、温度、虫、病気、水ここを見てればある程度はカバーできそうです。
センサーである程度は観察できます。
つまり、経験のないひとは農家じゃなくて、家庭菜園してほしいんです。
本当に、労働は尊いのか?
とはいえ、日本の思想、宗教観、価値観は「労働は尊い」なので、
シニアは仕事をするのは素晴らしいことというかなり強い洗脳を受けています。
だからあなた、ご家族、ご友人、は仕事をすることを善と考えていますよね。
これは農業としてはきついなぁと思います。
現代の仕事は知的労働、学習しながらの労働です。
人間の脳は成長する!という科学的な証拠が最近見つかりました。
それまでは本気で人間の脳は成長しない!と考えられてきました。
僕はこの解釈をそれほど人間は歳をとると成長のパフォーマンスが落ちるのだろうと考えています。
そうなると日本の土地を使って農業をしよう!
だって頭使わなくていいんでしょ?
他の仕事はもう脳がきついから、これからは農家だ!
と考えるのは僕も60歳くらいになったら当然の選択に思えます。
まずこの考えをなんとかする必要があると思います。
死から逃げるな。60歳以降の○○○へ。
なので変な話なので読まなくていいですが、
最近は僕は死に様を考えるようになりました。
はたして、私が何かしらでお金を得たとして、
社会に貢献したい価値観があるとして、
60歳以降のパフォーマンスが落ちるであろう時期として、
それ以降にも、
権威を振り、
社会的地位に甘んじ、
上座に座るべきかと。
それよりもどこかのタイミングで
権威を継承する仕組みを作り、
撤退する構造を作り、
山本五十六の考えの
次の進化を考えるのであれば
現状に、何も望まず、諦念し、
死を認めねば、未来は託せず。
これが生物の構造として最適じゃないかと思います。
僕は25歳です。
35年後の60歳に、わたしは何を思うのでしょうか。
やってみせ、言って聞かせて、
させてみせ、
ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、
任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、
信頼せねば、人は実らず。
ー 山本五十六 ー
現状に、何も望まず、諦念し、
死を認めねば、未来は託せず。
ー 2020年日本の小僧農家 ー