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力強く個性あふれる女性たち
3月8日の国際女性デーを前に、女性として社会に出ることについて考えてみよう!と「日本の未来は女性が決める!」ビル・エモット著(川上純子訳)日本経済新聞出版社を手にとってみた。
著名な国際ジャーナリストによる、日本で活躍する女性22人へのインタビューにより構成されている本。小池百合子さんや河瀬直美さん桐野夏生さんといった政界、芸能界等で有名な方からパナソニックの小川理子さんなどビジネス界で活躍される方ももちろん様々な女性を取り上げていた。
◆王道は存在しない!女性の道
22人は多種多様、全く違うけれど、皆それぞれがとても強くて、オリジナリティのある方ばかり。この道を行けばOKというようなロールモデルは存在しない。それだけ、女性が道を開くというのは茨の道なのだとも感じる。
◆30代、40代は未来を作る担い手
男女問わず、日本の人的資本、創造性、生産性を活用し、”失われた二〇年”を取り戻すようにと著者は言っている。今、30代、40代の女性たちは今後輝かしい日本の未来を作る担い手になる、という。
◆早期からのチャレンジや育休活用を
具体的にできることとして、専門職の女性に対して企業はキャリアの早期にもっと大きな機会を与えるように、また産休・育休を単なる権利ではなくキャリア開発の一側面として扱うべき、などすぐに参考にできる提言もあった。
ジェンダーだけでなく、やはり、ダイバーシティの実践に尽きる。メンタリティ、雇用慣習、国籍、年齢等様々なダイバーシティを実践することで組織が成長し、大きな価値を生み出す。
これからの20年。30年。どんなふうにダイバーシティを実践できるのか。それぞれのやり方で天井を突き破っている先輩たちに勇気をもらい、オリジナリティあふれる道を進んでいきたい。