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自信をもったほうがいいなんてウソだ

自分の考えは、思い込みに支配されている。

すべては、勘違い。

それなのに、なぜ自分に自信を持つことなんてできるだろう。


もちろん、自分の存在価値には、自信をもったほうがいい。

でも、自分の思考体系に、自信はもっちゃいけないんだ。


脳の仕組み上、誰しも、バイアス(考えの偏り)から逃れることはできない。

自分の考えについては、徹底的に「疑う」姿勢が必要だ。

そうしないと、変化に適応できなくなる。

間違った考えに執着したまま、頑固な老人に成り下がる。


「自分の考えが合っているんだ」と思いたいのは、当たり前の自然な現象。

だから、頑固になるし、他人の言動が理解できなくなる。

それはもう、しょうがない。

相手を敵だと思わないと、生きていけないのが、生存本能だから。

人間は、原始時代の本能の上に、新しい脳を築き上げてきた。

脳を上書きしているのではなく、重ねているだけ。

古い脳は、ずっと残っている。


だから、今は「古い脳」を使っているのか「新しい脳」を使っているのか、自分で自分を疑わないと、保守的な動きをしてしまう。


自信なんて、捨ててしまおう。

自信を持ちたいっていうのは、「自分の考えが合っていると言ってくれ」っていう感情の裏返し。

子どもを見れば、よくわかる。

自分の考えが合っているはずなのに、大人は言うことを聞いてくれない。

そんなときに、すねるし、泣きわめく。

「なんで、誰もわかってくれないの」という逆恨みにも似た気持ちを持ち続けることになる。


自分の考えは間違っているのだ。

素直に学ばなければならないのだ。

でも、それは、あなたの存在価値がないと言っているのでもない。

存在に自信を持っちゃいけないのでもない。


自分の存在価値と、自分の思考の間違いは、切り離して考えなきゃいけない。


そして、自分の考えに確信をもったときは、すねたりせずに堂々と言う力をつけていきたい。


「7つの習慣」にかかれている、「主体的に生きる」というのは。

「ありのままに生きる」という意味ではなく、自分の考えや行動の間違いを認め、修正していくことが大事なんだということだった。



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