【タイに住む】[準備編] 2 - 特別観光ビザ
前回は雲がくっきりしているからタイに行きたいという理由を書きました。
ひとは雲がくっきりしているくらいでそう易々とタイには行かないかもしれませんが、夏の太陽をみたくらいで恋に落ちるひともいます。
空にはそんな人を駆り立てる力があるのですね。
今回はそこから始まる準備の話を書いていきたいと思います。
海外にできるだけ長い間いようとすると、どうしてもビザが必要になります。
タイも例外ではなく、種類はいろいろあるのですが、現実的にはおのずと消去法で取るべきビザは限られてきます。
まず配偶者ビザは、すでに私はひとりの一生大好きな日本人の奥さんがいるのでダメです。
就労ビザは、真っ先に今の私の会社を現地法人としてタイに設立して、そこの社員として働く構図を考えたのですが、要件的に共同出資でタイの出資率を半分超にしなければならず、なんのコネクションもない私にはとてもじゃないけどムリでした。
駐在所の設立には現地法人のような制約はないので、これならどうかと調べてみたのですが、これは現地調査や事務連絡のような活動しか許されておらず、営利活動の一切をおこなうことができません。タイは国内資本が外資として流出するのを嫌うので、今の経済活動をそのままタイに移すのは難しそうです。
現地での被雇用も考えましたが、私はもう集団に属して働くことのできない病気にかかってしまっているので、これもムリです。
他にもタイランドエリートという、お金の力で特権的長期滞在を実現するビザもありましたが、入り口で原資を使い果たしてひもじく慎ましいタイランドライフを目指すのは、なんか違います。
そうするとやはり最初はどうしても観光ビザになってくるのですが、幸い試験的に期間限定で導入されていた特別観光ビザという、最大270日の滞在が許されるビザがコロナのせいで終了期間が延長されており、まだこれが使えるようでした。
特別観光ビザ
名前も口にした感じもいいじゃないですか。
特別な気分で観光できるビザ、ふんふん、いいじゃないですかー。
しかし特別観光ビザの「特別」とはそういう意味ではなく
のことらしく、フタをあけてみればかなり難易度の高い要件が散りばめられていました。
以下、タイ大使館から抜粋した特別観光ビザの要件です。
有効期限が12ヶ月以上有効なもの、査証欄の余白部分が2ページ以上あるパスポートと、その全ページコピー2部
申請書 原本とコピー1部
申請者カラー写真2枚 (サイズ 3.5×4.5cm)
経歴書原本1部とコピー1部
フライトチケットまたはその予約確認書
Test&Goに対応した隔離施設(AQ / SHA+)の支払い済みの予約確認書1部
コンドミニアムもしくは宿泊施設の賃貸契約書コピー1部
英文の銀行残高証明書 過去6か月分(各月500,000バーツ以上に相当する額の残高が証明できること)
タイ国内保険会社の、10万米ドル以上の治療費に対応した医療保険証原本及びコピー1部
国公立病院発行英文健康診断書 原本とコピー1部
賃貸契約書?いつまで滞在するか分からないのに事前に契約するの?まだ行ってないのに?ノールックでオールサイン?『ジャンゴ 繋がれざる者』のレオナルド・ディカプリオみたいに?
うちは個人の銀行口座が奥さんと共同でひとつしかないんだけど、この銀行残高証明書って誰の?
そもそも家を売ったその翌日にタイに行くんだけど、日本に住所がなくても平気?
うちのまある(愛猫)も、このコロナ過でも問題なく連れていけるの?
これとは別にコロナ対策用の要件もあるんだよね?
やるしかない!
(次回へ続く)