七夕、夏の大三角形から考えるAve Mujica -北極星を交えて-
0,はじめに
思い立ったが吉日、それ以外は凶日ってことで書いてみることにしました。いやぁ先日のAve Mujica 1st LIVE「Perdere Omnia」最高でしたね。セットリストから凄く物語を作ってきて、0th LIVE「Primo die in scaena」からはRoseliaのカバー2曲が新オリジナル曲に代わっただけなのに全く違う印象を与えてくるライブになってました。現地行きたかったなぁ。
さて、それがなぜ星の話に繋がっているかというと…
2nd LIVEの愛知公演が七夕だったためですね。ライブの演出もどことなく織姫と彦星を感じさせるものもあったため思考整理のためにも書き連ねてみようと思います。
と、自分で考えついたように書いていますが、こちらのnoteの最後の方で七夕に言及があり、そこで気が付きました。今回の1stライブのストーリーと、それについての考察については春剣防具(@halkenborg)さんのノートに詳しく書いてあるのでそちらを参考にしていただければと思います。
0.5,前提知識-It’s MyGO!!!!!と星座-
既にアニメを見た方は度々出てくるプラネタリウムのシーンや、祥子と初華の過去回想のシーン等、星が多く関わってくるストーリーであることはご理解いただけているかと思います。
こちらのMVの最後で、MyGO!!!!!メンバーはカシオペア座に例えられています。バンドカラーである青や、ストーリーの時期から連想される「夏」ではなく冬の星座であるカシオペア座に例えられていること、燈の位置に当たるγ星は明るさが大きく変わる爆発型変光星という星で、ライブ時に大きくパフォーマンスが上昇する燈のイメージにとても合っている等、面白い要素が散見されます。参考の方にWikipediaのページを置いておくので他のキャラとのリンクを考えてみるのもおもしれーかもしれません。
1,織姫と彦星-ベガとアルタイルは何を示すか-
織姫にあたるベガと彦星にあたるアルタイルを意味するキャラクターは誰なのか。結論から言うとベガはオブリビオニス、アルタイルはモーティスにあたると考えています。まずベガ=オブリビオニスから考えていこうと思います。
なぜベガ=オブリビオニスなのか
理由として、オブリビオニスがバンド内で唯一のスカート衣装であり、織姫を象徴することができるのは彼女1人である点が大きいです。下の画像ではスカート衣装が一人のみであることが分かりやすいと思います。
ベガはこと座の最も明るい星です。この場合の琴は竪琴を意味し、西洋のハープと同一です。ハープのうち、ダブルアクションペダルハープと呼ばれるものは弦が47本であるにも関わらず、足元のペダルを操作すれば88の音を出すことができ、これはピアノの鍵盤の数、つまりピアノと同じ音域を演奏することを意味します。
弦の振動を発音体とするピアノ、引いてはキーボードとは血縁関係にあるような楽器である点も見逃せません。
また、アラビアではベガを「降りている鷲」というように例えています。アルタイルのあるわし座は大きく羽を広げた形をしているおり、これと比較してベガは地面に近い場所にいると推測されるため、この点はアニメ13話で明かされた現在の祥子の境遇ともリンクしているのではと思いました。
なぜアルタイル=モーティスなのか
では、次はアルタイルについて考えて行きましょう。アルタイルはこと座におけるベガと同様にわし座で最も明るい星とされています。アラビアでは、アルタイルを「飛んでいる鷲」として「降りている鷲」であるベガとは対のものとしてとらえており、アニメ本編中でも対比して描かれていた睦と祥子を当てはめやすいと考えました。では、現在の睦が「飛んでいる鷲」かというと少し怪しく、家の裕福さなどあくまでも相対的に他者より恵まれている点やCRYCHIC時代と比べて好きな速弾きをしやすい状況にある点を「飛んでいる」とするにとどまります。
アルタイルは自転速度がとても早く、他の恒星と比べて崩壊するとされる速度にかなり近い速度で自転おり、下の画像のようにもう球形を保てていない死にゆく星であり、これは死を冠するモーティスとの関連が見受けられます。また、アルタイルは数少ない直接画像を得られている恒星であり、この点は有名人の娘として多くの情報が世に出回っていると予測される睦とのリンクを感じる点かと思います。
今回の1stLIVEでも「神さま、バカ」の演奏中のみオブリビオニスの近くへモーティスが行く場面がありました(配信映像で1:50:20付近)。このように限られたタイミングでしか近付くことが出来ないことも、七夕でのみ会うことができる織姫と彦星との関連を感じますね。
2,デネブ-何をもって夏の大三角形とするか-
「あれがデネブ、アルタイル、ベガ」と君が夏の大三角形を指さす有名な歌があるように、この3つの恒星はセット扱われやすいですね。
では、デネブにあたるのは誰になるのでしょうか。これはドロリスがそれにあたるのではないかと考えます。
デネブははくちょう座を構成する星の一つで、先述のベガ、アルタイルと合わせて夏の大三角形を構成する星です。
これらの星たちは私たちが肉眼で見た場合、大体同じぐらいの明るさに見えます。しかし、デネブは他の2つと比較してかなり強い光を放っており、現在発見されている恒星として最大級の明るさをもっています。これは宇宙でもかなり広い範囲で見られるレベルであり、sumimiとしても活動しておりかなりの知名度を誇る初華との関連を感じます。また、このレベルで光を放つために、1日で太陽が140年かけて使うエネルギーと同等の量を放出します。芸能活動って大変ですね。
では、なぜこれほどまでに光の強い星が他の2つと同じぐらいの明るさで見えるのしょうか。
答えは単純で、デネブが地球から最も遠くに位置する星だからです。数字にして約1400光年も離れており、これは仮にベガの位置にデネブがある場合は三日月と同じぐらい明るく見えるようになる程の距離です。RiNGのある池袋から遠い離島出身の初華とのリンクを感じますね。
また、デネブはアラビア語ではアリテッドと呼ばれ、これは「乗り手の後ろに座っている者」あるいは単に「続く者」を意味する言葉です。これも他者の要望を受けて望まれた歌詞を書き上げる従者的な一面も持つ初華を感じさせます。
最後に述べたい点はデネブが1万年後には北極星になると予測されている点です。これは次項で考えていきたいと思います。
3,北極星-ボーカルは星-
ここからは少しBang Dream!全体に踏み込んだテーマになります。
ボーカルは星とは、Bang Dream!アニメ3期にておたえからレイに送られた、暗闇の中、自分がどこにいるのか分からなくなりそうな時でも、空を見上げればそこにいて目印になってくれるという趣旨の言葉です。アニメ2期終盤の展開を踏まえたセリフであり、バンドの中心たるボーカルをいつも夜空の同じ位置で輝く北極星に例え、迷っていたレイに道を指し示しました。
では、北極星とは何かというと、地球の自転軸(=地軸)を北極から延長した先にある星のことで、現在の北極星はポラリスという星が務めています。
この「現在」という部分がポイントで、地軸は綺麗に回転しておらず、下の画像のように少し斜めに回転しています。このため、数千年という長い時間をかけて北極星の役割は別の星に交代していくことになります。
2項の最後で述べたように、1万年後にデネブは北極星になるとされています。正に、ボーカルとしてバンドの進む先を指し示す北極星になるデネブは初華を表しており、アニメ内での描写と未来に北極星となる点から、来年のアニメでは従者である初華がバンドを引っ張っていく「星」になるエピソードが描かれるのではないかと予想しています。
また、現在までも北極星が代わってきたことは観測されており、およそ紀元前12,000年頃はベガ=祥子が北極星であり、更に約11,000年後には再び北極星になることが予測されています。アニメの回想では燈より先に『人間になりたい歌』を歌い、燈をバンドの世界へ引き込んだことは、過去北極星であったことにリンクしており、現在は「降りている鷲」として没落した生活を送っていますが、未来に再び北極星として導く存在となることを鑑みれば、BanG Dream! Ave Mujicaは明るいストーリーになるでしょう。(希望的観測)
ボーカルではありませんが、「星」であった祥子は間違いなくCRYCHICのリーダーであったと言えるでしょう。現在の「降りている鷲」状態も『栞』の歌詞に当てはめれば、長い道の途中の一休みと言えるでしょうし、悪くない状態なのかもしれません。まあ本人はそれを是としていないのでAve Mujicaを結成するに至った訳ですが……
話は変わりますが、MyGO!!!!!を表すカシオペア座は、夜空の中心たる北極星を指し示す目印としても有名です。
そよと愛音、立希と楽奈をそれぞれ結んだ先から、燈を表すγに結んだ線の先には北極星があります。単体で北極星となるデネブ、ベガと比較して、
5つの星=バンド全体で北極星へ向けて進むMyGO!!!!!のスタンスが、
Ave Mujicaとどう交わっていくかも注目したいですね。
4,今後の予想と残った謎-オタクの与太話-
ギターと孤独と蒼い惑星みたいになっちゃった
今回はオブリビオニス、モーティス、ドロリスの3人に絞って考察しました。3項でも触れてしまったのですが、4項では今後の展開を少し予想してみようと思います。
今回のnoteは七夕から織姫と彦星、そしてデネブを加えて夏の大三角形になることから考察を始めました。星は基本的に一年中同じ位置にあるのではなく、空にある時期とない時期があります。夏の大三角形は6月頃から空に昇り始めますが、七夕=7月7日時点では梅雨の曇に隠れ、デネブを観測することは少し難しいです。つまり、デネブは七夕に遅れて空に昇ってくる星であり、ライブに遅れる等の展開はあるかもしれないと思っております。ただ2期のストーリーと少し被ってしまうため、可能性は低いかもしれません。
デネブには、他にも今後を暗示するかのような情報があります。それは、
数千万年後には赤色超巨星を経て超新星爆発を起こすというものです。既にインタビュー内でキャストをして「ヤバい」、「夜中に怖くて台本を閉じた」とまで言われている次回作では超新星爆発=1つの恒星と周囲の崩壊のような事態が起こるのでしょう。…とここまで書いて新たなに思いついたのは、宇宙の大きな単位である銀河は超新星爆発によって誕生したということです。この点はむしろMas?uerade Rhapsody Re?uestでのドロリスの慟哭(01:43:56)からの新生や1st LIVE全体を通しての破壊と創造というストーリーに近いのかもしれません。
5,終わりに
ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。初めての執筆で硬い文体やこじ付けのような考察等、至らなかった点が多かったと思います。ただ、今回やってみて結構楽しかったので、何か興味を持った点がありましたらポストするなり、執筆するなり軽い気持ちで楽しんでいただければ幸いです。ストーリー予想については1オタクの戯言なので、外れていたら笑ってください。では善き共犯者ライフを。
参考文献
Wikipediaですまない
カシオペア座:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%9A%E3%83%A4%E5%BA%A7
ベガ:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%82%AC
ハープ:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%97アルタイル:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB
夏の大三角形:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%8F%E3%81%AE%E5%A4%A7%E4%B8%89%E8%A7%92
デネブ:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%8D%E3%83%96北極星:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%A5%B5%E6%98%9F
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