造形教室ギャラリー:::王冠(こども)
こんにちは。T-BOX造形教室から、お子たちの作品をご紹介いたします。
昨年年末。造形教室展が終わって1発目の課題は「王冠」。お子たちに課題を発表すると、ぽかん。なぜ王冠・・・という雰囲気。なんか他の課題ないの・・・という空気。危うく流れてしまいそうな王冠課題でしたが、いやいや違うんだよ、この一年、何かを頑張った自分や誰かに王冠を授けるとしたら、どんな王冠がいい?と王冠のテーマを語ると、お子たちの空気が変わりました。ほら、段ボールだけど、宝石の絵を描いて、たっくさん貼っちゃおうよ。本物では無理でも、とびきりゴージャスな王冠作っちゃおうよ。するとお子たちもどんどん下絵を描く鉛筆が進みました。(先生たち3人で一緒に考えた課題なので、お流れにならずに済んで安堵。)
いかんいかん!これまた4月になってしまってますね、つまり、お子たちの学年は制作当時のモノです。尚、追記が数件ありそうです。その際は冒頭この部分でもお知らせいたします。
◎作り方
段ボールを王冠のベースのカタチに切って、丸めます。段ボールはなめらかな丸になるように机の角でゴリゴリ。イベントカラーという絵の具で全体をまず一色で塗ります。そこからは自分のイメージにあうパーツを作ったり探したりして、つけます。絵の具で描いた宝石を貼るのもオススメです。気に入った王冠になったら、完成!
それでは制作した作品を観てゆきましょう。今回は年内に完成させたいと制作時間は短めでしたが、想い想いの作品が生まれました。ご覧ください。
(画像はクリックすると大きく表示できます。)
◎ユナちゃん 5年生
お花の王冠です。花びらの色合わせがきれいです。小さなお花を作り込んでいますね。花をぺったりと貼りつけずに、花びらを立体的に起こしたところがナイスです。もし、もっと制作時間があったなら、きれいなお花がたくさんついたのかなぁ、それも見てみたかったなぁと思いました。ビニルテープで作ったベールのようなパーツが個性的です。
◎リンちゃん 3年生
明るい印象の王冠はリンちゃん。キラキラした虹色のパーツをはじめ、いろいろなパーツとベースの黄色の色合いが好印象。主役のお花がきれいに見えるようにバランスよく飾っていますね。私はこの王冠から、優しさを感じました。
◎マユちゃん 4年生
明るく爽やかな王冠!王冠のギザギザはカッターの作業を頑張りました。おかげでシルエットが印象的に。段ボールのパーツをふたつ使ったことでおもしろいカタチができました。青く塗った部分に白のアクセントを点々と入れたことで大胆な塗り分けをしていても、統一感というか、一体感というか、青と白が響きあっていていい感じ。下のフチ部分の黄色にも同じことが言えますね。ビー玉の使い方もグッドです。
◎ユズキちゃん 4年生
大きなダイヤモンドと金色眩しいゴージャスな王冠なのに、なぜか爽やか!中央の大きなダイヤモンドは面で微妙な塗り分けをしたりハイライトを入れたりして誠実に描かれた印象です。現実にこのサイズのダイヤモンドを用意することは不可能ですが「工作だからこそできること」ですね。わたしは「工作だからこそできること」が大好きで、且つ、積極的にすべきこと、であると非常に強く想っております。グッジョブです!
◎ジョウくん 2年生
制作イメージの下絵段階で、ふくらんだ王冠を描いたお子たちは数名いたのですが、実際ダンボールで作るとなると難しく計画変更したお子たちが多かった中、あきらめずにトライしたジョウくん。帯状に切った段ボールをふんわり固定。先生が示した宝石の描き方(記事後半に掲載)を参考にたくさん画用紙に描いて、ふんだんに飾り付けました。まさにゴージャス。周りのお子たちからも、この王冠すごい!の声が上がっていました。
◎ニナちゃん 1年生
教室の材料の中から貝殻を見つけ、ふんだんに使ったニナちゃん。貝を中心に海のイメージを持って制作したのが伝わってきますね。白と青系が爽やかです。ビー玉などの他の材料も青系で統一していますね。1年生ながら、「白の使い方が上手!」と上級生にも一目置かれるニナちゃん。そう言われるのは、「白がきれいに感じられるような他の色の構成の具合」なのではないかなと思います。今後の作品も楽しみです(^^)/
◎チトセちゃん 2年生
雲の王冠です。王冠のイメージに囚われることなく、ノーギザギザの雲オンで個性的な作品になりました。青空を思わせる色の王冠のベースに綿をモクモクとのせました。青系でまとめたベースに半球のスーパーボールの黄色と雲の白が映えていますね。
◎シュンスケくん 3年生
はじめは青と赤の王冠を作っていたシュンスケくん。王冠にいろいろ装飾するはイメージが少なめで、パーツをつけたら一旦満足していました。でもそこで終わらないのがT-BOX。先生と色々話しているうちにマスク部分が誕生しました。王冠とマスクは、あらかじめ開けた穴にモールをくるくると通しています。一周くるくるするのは結構な労力でしたがとても集中して一生懸命やっていました。マスクと一体型の王冠はシュンスケくんだけ!個性的な作品となりました。
◎ホナツちゃん 2年生
はじめのイメージを大事に、王冠のギザギザの大きさに差をつけたホナツちゃん。正面の大きなとんがりに貝を大事に使いました。主役の貝を引き立てるように模様を描いたり、ビーズをあしらったりしました。王冠下部のフチにリボンを巻いたのも良かったです。端っこ、大事。半分に切ったスーパーボールも作品にマッチしたものを選んで調和していますね。
◎ユウリくん 中学1年生
長い!縦に細長い王冠ができました。ひし形の模様で統一。裏側には金の紙を貼りました。なんだか格調高い雰囲気に仕上がりました。正面(写真1枚目)中央の宝石部分をこの作品の見せ場として、先生の若干しつこいアドバイスを基に、しつこく頑張ってくれました。どんなアドバイスも真摯に取り組んでくれるユウリくんです。時間をかけて良い作品になりました!
◎ナナカちゃん 中学2年生
段ボールに大胆な透かしをあしらい軽やかなのに、独特の色使いが妙な雰囲気を醸し出していて、雰囲気は重厚。特に中央の宝石の絵は立体感が出ていて不思議な色に光っています。伝説の王冠感あり。王冠全体に施した模様にも立体感を持たせ、レリーフ状に彫刻されているようです。下部のフチにもポチポチとツブが並んでいて、作品の端々にまで目が行き届いています。さすが中学生!の出来栄えですね。
◎課題サンプル:ゆか先生
今回、王冠課題開始のときに見せたのは、むかし作っていた王冠(部分)でした。宝石いっぱいつけちゃおうのお誘いとしては役割を果たしていたようですが、物足りないので、わが子のハーフバースデイにかぶせた革製の王冠(こちらも私の手作り)も教室のお子たちに見せました。
お子たちが制作を始めたのと同時にもうひとつ作り始めましたが、こちらは無計画に左右対称に切った金紙を左右対称に貼っていったら無計画丸出しの王冠になってしまって先生ちょっと反省。
宝石の描き方??
昭和の雑誌の付録風ですが、簡単に宝石の描き方をひとつ描いてみました。画面中央、左からまねして行くとひとつ青い宝石が描きあがります。こういう工作ライフハック的な資料をたまには作ってもいいのかなぁと感じた一枚。
ここまでご覧くださりありがとうございました。
T-BOX造形教室は埼玉県春日部市にある造形教室です。一般の部では生徒さんを募集しております!お気軽にお問い合わせください。
ではまた~。(ゆか書く)