NGワードがわかる=解決ではない。大事なのは、前提を踏まえてNGを言い換えること
青天の霹靂・・・!
昨日までTwitterで資料の配布キャンペーンをしていました。
健康食品のNGワードとNG理由がわかる資料です。
100名以上の方が貰ってくださいました。頑張って作ってよかったです。
・この文言もNGとは知らなかった!
・印刷してデスクからすぐ見えるところの貼っておきます!!
・まとめ方が上手く、資料作成としても参考になりました!
といった声をいただきました。
もったいないお言葉です。感無量。うれしいです。
だがしかし、私はこれで満足してほしいとは微塵も思っていません。
NGワードと理由がわかるのは、あくまで薬機法に触れるきっかけだと思ってます。
パクチーが嫌いかどうかは、実食しないことには判断できません。
また食べてみたい、克服したいと思ってくれたのであれば先に進んでください。
NGワードがわかるというのは、鶏の一生なら卵としてこの世に出てきた!くらいの状態です。
ひよこにもなっていません。
大事なのはここからで「前提」を踏まえつつ「言い換え」できるようになることで薬機法NGをやっと解決できます。
このnoteでは、薬機法NGの解決のための
◤言い換えのコツと、大事な前提◢
について書いていきます。
お前だれやねん、の新キャラ「健康増進法」
いきなり登場の新キャラ、健康増進法について少し話します。
普段、わかりやすく薬機法NGと言っていますが
実際のところ健康食品のNG表現を見張っているのは薬機法だけではありません。
健康増進法も健康食品の広告表現を見張っています。
擬人化すると、
健康食品(子)の広告表現(挙動)を見張っているのは薬機法(母)だけではなく健康増進法(父)もいるよ。という感じです。
母子家庭かと思いきや、父登場です。
この夫婦、実はいい感じにお互いの欠点を埋め合って強固に表現を規制しております。
ただ、考え方は夫婦それぞれ違っており
(母)薬機法は、決められたボーダーを超えることをとにかく禁止します。
どんな理由があろうと、ダメなもんはダメ。
(父)健康増進法は、理由があるならいいんじゃない?というスタンス。
考え方としては景表法に似ています。
パパの取説は、健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項についてを見てください。
薬機法をすり抜けても健康増進法でだめ~
健康増進法をすり抜けても薬機法でだめ~
なかなかOKが出ない仕組みです。
健康食品くんはどのように「脂肪燃焼」を謳えばいいのでしょう。
健康増進法パパ的には根拠があればOK…あとは薬機法ママ対策。
脂肪を燃焼することは伝わるけど、ダイレクトには言わない。
ここから言い換え表現を考えるコツをお伝えします。
言い換え力は大喜利力!?言い換えを考えるときのコツ
「ほんとこれ、大喜利だよなあ~」
あるメーカーの社長さんに言い換え提案したときの言葉です。まさにそう、言葉遊びです。でも笑いのセンスはいりません。
ズラシで表現をぼかし、文章全体の意味を変えるだけです。
笑いのセンスはいりませんが、ぼかし方が極端だと何が言いたいのかわからなくなってしまいます。伝わりやすさを考慮しつつ、「買いたくなる」表現にするにはセンスとテクニックが必要です。
さっきの健康食品の例なら…
今回はあるあるな例になりますが、基本的な言い換えの考え方として、今すぐ使えるものです。
例えば、サプリメント形状の健康食品で脂肪を燃焼するという訴求を言い換えたいときにすること
・抽象的な表現に置き換える
・主語を変える
体の脂肪を燃やす燃焼サプリ!はNGですが
やる気に火をつける!燃焼系サプリ!は一概にNGとは言えません。
※全体における訴求の程度によるので万全にOKでもない例です
前提として、叩き込むこと
言い換えさえできればOK!薬機法克服だね!と思うのはまだ早いです。
言い換えしてあってもNGになる場合はあります。
・薬機法の最終判断は薬務課(の担当者)
・判断は広告全体を見た印象
・景表法の存在も忘れてはいけない
この3つは頭に叩き込んでおきましょう。
・広告表現の薬機法違反については薬務課のいち担当者が判断します。
→担当者ごとで回答が割れるときも多くある
・広告全体を見た印象
→1つのワードだけ切り取ってNGかどうかを判断するのではない
・景表法の存在
→表示全般を見渡す景表法は、積極的に表示を取り締まります。
父でも母でもない、やっかいな近所のじいさんみたいな存在と思っておいてください。
薬機法を克服するために、NGワードがわかるのはあくまで入口です。
“AIにできない”言い換えができるように、活用してください。
卵の殻を破る準備ができた方から、♡をお願いします。
ひらさこ