風の音楽家
「風の音楽家」
ピアノ・重松壮一郎
馬頭琴 ホーミー・岡林立哉
タイコ(ジャンベ) ウクレレ うた・平魚泳
という3人組で
かれこれ10数年、
年に何回か落ち合っては
日本のあちこちでライブ活動しています。
重松さんは
即興でその瞬間毎に音を紡いでいく。
ソロコンサートとかでは
即興半分、また即興から組み立てられた
オリジナル曲を演奏しています。
馬頭琴の岡林さんも
全国各地、津々浦々至る所で
演奏活動を行っていて
馬頭琴の響き、そして
モンゴルの歌唱法「ホーミー」と呼ばれる
ひとつの声から響く
倍音を調整してメロディを紡ぐ。
要は、
二人とも
居る、その空間で
如何に音を響かせるか。
そんなこだわりのアーティストです。
かくいう僕、平魚泳も
駅前とかの路上で
ずっとタイコ叩いて唄っていたので、
タイコの1音から聴こえてくる
倍音を伴奏としながら
メロディを紡ぐことを学んだり、
声の届け方、
大きな声出せば聴いてもらえる
わけではない。
というか、
聴こうとして来ている人にも
大きく、はっきり歌えば
聞き取ることができる
わけではないんだ!
と実感する体験をしたり、
日々、経験を積んでおります。
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そんなお互いの3人同士
尊重し合いながらも、
一緒に奏でる立ち位置が
なかなか図り取れなかった。
ピアノは幅広い音域の
全てをひとつで完了させられる楽器だし、
その盛り上がりに合わせて
声もどんどん大きくなる。
気が付けば
馬頭琴の音が全く聴こえなくなってる。
そして、全ての音が混沌として、
絵の具をビシャっとかけたように
なってしまう。
重松さんの音色はしばしば
印象派のパイオニア「ドビュッシー」の
印象と重なる。
と言われることがある。
なるほど。
「平均律」とされるピアノの
お互いに調和しない、独立した鍵盤の音を
一つひとつ叩いて
音を滲ませていく感じは
ドビュッシーかもしれない。
そして馬頭琴も、
二胡のように甲高い旋律を
奏でる楽器ではない。
基音を低くして、
そのボトムから紡がれる
幻のように聴こえてくる
「倍音」を味わうのが乙だ。
そこら辺を理解し合いながら、
長年、音を重ねて来ました。
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初期は
「即興」重視で
混沌の中から珠玉のメロディや
言葉を、模索しているような状態でした。
その中から、
徐々に、削り落としていって
今のオリジナル曲に辿り着いた。
そんな感じです。
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昔は僕も
「即興で唄える人になりたい!」
と想っていたけど、
そんなに口がよく動くタイプではないのと、
結局、
「即興」というのが
引き出しの中にある、
その状況に応じた言葉を
パズルのように当てはめるゲームみたいのを
器用にこなせるように
技術を磨くだけの鍛錬であるのなら、
そんなに魅力を感じなくなり、
定めた言葉を
その都度「唄うことによって
生み出される現実」を
大切に唄うようになりました。
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そんな感じで17年、
学んできた末に、
今が在ります。
3/15に広島
3/16に岡山
3/17に大阪
3/18に滋賀
3/19に名古屋
「風の音楽家」で演奏ツアーに参ります。
3/20は奈良
3/21は高知
こちらはピアノの重松さんが
用事で佐世保に帰るため、
馬頭琴の岡林さんと
二人で演奏します。
(高知はまだ詳細が出ていないので
また後日。高知市いの町近辺です)
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興味を持ってくださり、
足を運べるような公演があったら
HPからご予約いただけたら幸いです。
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最後に、今更なんですが
このバンドの特徴。
極力「マイクを使わないライブ」
を心がけています。
もちろん「エレピ」の会場はNGだし、
ピアノの調律は
その会場毎の「個性」として奏でます。
3人の音、声、
楽器本来の音を
お互い、そして、
会場の空間、響きを
感じ取りながら
奏でていきます。
3人とも
それが当たり前だと思っているので
わざわざ言うことでもないんですが、
マイクや機械が前提になった
昨今の「音楽シーン」とか言われるやつとは
全く別物と思っていただけたら
幸いです。
なので、
10年以上一緒に演ってきて、
ちゃんとレコーディングした音源も無いんです・・・。
機械を導入して、
機械の中に収める機会は
もう少し、タイミングを見て。
タイミングを待っています。
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最後の最後に、
「風の音楽家」の演奏ではないけど、
ピアノの重松さんが
インストで送ってくれた音に
僕が作詞した
「みんなが幸せでありますように」
という最新の曲を
僕が道端で、ウクレレ弾いて唄っている
youtubeのリンクを貼って
終わります。
こんな詩のインスピレーションを
お互いに生み出すことの出来る仲間がいて
幸せです。
この曲はぜひ「風の音楽家」のライブで!
音源も、この曲はいつか
「風の音楽家」の演奏で遺したいな・・・。