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『ドレミ』の成り立ち
中学生の頃、ギターを始めました。
チューニングメーターで弦を張りました。
音の合ってる合ってないが全然わかりませんでした。
それから20代の終わりまで、恥ずかしながら本当に合ってる合ってないの確信が分からないまま、チューナーの目盛りを頼りに楽器を演奏していました。
どうやってドレミは決められているんだろう?
初めから知っていればどんなに早く上達して、豊かに音楽を味わうことが出来ていただろう!
そんな遅ればせながら時間をかけて僕が学んだ知識と意識をシェアさせてもらいます。
倍音(ハーモニクス)について
ひとつの音、何でもいいのですが、例えば『ド』という262Hzの音を鳴らします。
そのひとつの音の中には無数の倍音が含まれていて、それが音色の違いを創ります。
ひとつの音が一回振動する時に、倍音たちが何回かの振動を経て大きな一回の振動と協和する。
『ド』が一回振動した時に2回揺れる倍音が1オクターブ上の『ド』。(2倍音)
3回揺れた音が1オクターブ上の『ソ』。(3倍音)
4回揺れると2オクターブ上の『ド』。(4倍音)
5回揺れると2オクターブ上の『ミ』。(5倍音)
さらに6倍音7倍音8倍音、これらの倍音を基音にして、また倍音たちが響き合い
豊かなひとつの音を彩っています。
『ドレミ』の成り立ち
長い歴史と共にいくつもの音律がつくられてきました。
音律とは音階を構成するそれぞれの音程(音の間隔)の関係を定める約束事です。
自然界に在る倍音という音の構成要素を利用して、紀元前500年頃にギリシャの数学者:ピタゴラスが『ピタゴラス音律』というものを確立して12音階が出来ました。
一番よく聞こえてくる3倍音を拾い集めるわけです。
ド→ソ。ソ→レ。レ→ラ。ラ→ミ。ミ→シ。シ→ファ#。ファ#→ド#
ド#→ソ#。ソ#→レ#。レ#→ラ#。ラ#→ミ#(=ファ)。ファ→ド。
そして反対方向へも
ド→ファ。ファ→シ♭。シ♭→ミ♭。
しかしこの方法で音を合わせると、♯方向へ進んで合わせた音と♭方向へ進んだ音が交差した時に、例えばミ♭とレ#が、今なら異名同音なのにピタゴラス音律ではずれてしまいます。
その後2000年、様々な音律が編み出されながら、今は『平均律』という、どの音も均等にずらしてどの調からも奏でられて、オクターブの音だけはズレていない音律が定着しています。
この『平均律』が私たちが一般的に共有しているドレミフファソラシドです。
これを理解した上で音楽に触れたら、より音楽に親しみやすくなると思います。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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