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壁伝いに歩く

概念。

信じていること。
そうだと思っていること。
「それは出来ない」と思っていること。
そういうもんだと思っていること。
「そうでなければならない」と思っていること。

「好い」と思っていること。
「悪い」と思っていること。

好きなこと。
嫌いなこと。

やりたいこと。
やりたくはないこと。
望み。失望。
夢・・・。

*****

これらは全て
主観的な観念から
成り立っている。

それらは本当に在る
のかもしれないし、
本当は「無い」のかもしれない。

それはわからない。
誰にもわからない。

*****

目の前にコップが在るとする。

誰もがそこにあるコップを
認識している。

ChatGPTで制作

多くの人がそれを「コップ」だと認識すれば
それは「コップ」と僕らが呼ぶ存在として存在する。

そして、
これに僕らは
好印象を持ったり、
悪印象を持ったり、
利便性を考えたりする。

*****

それは確かではない。
でも、
確かなことが一つある。

それは、
僕自身が、
それらを「そういうもの」
として捉えている事実。

*****

それは存在として
大きなものかもしれない。
小さなものかもしれない。

ただ、僕が
そう捉えたなら、
「そういうもの」として
僕にとっては存在しているのだ。

*****

「コップなんてどうでもいい」
と、僕は思っている。

もっと大事なことがある。

「音楽をやらなければ!」

別に音楽なんて
やらなくてもいいでしょ?
と、思う人が
たくさんいる世界の中で、
僕は確実に
「音楽をやりたい!」
と思っている事実がある。

*****

「壁」を感じる。

乗り越えられない「壁」を感じる。

その壁はどこにある?

そこに「壁」は
存在しなくてもいいのに
存在している。

壁に気づかず
ひょいひょい越えていってる人もいる。

「恋愛」なんてのも
けっこうそうだよね(笑)

お前、そんなに簡単にその壁越えんなよ!
って思うけど、
それはまぁ・・・
仕方のないことだよね。

******

「壁」を感じなくなれば好い
と想う。

「壁」が消えてくれたら、
僕も先に進むことが出来るのに・・・。

*****

いろんな「壁を消す」メソッドを
実験してみた。

わりかし簡単に意識は動かせて、
現実を変えられることを知った。

*****

例えば、
近くにいる知らない人を
めっちゃ好きになってみる。

その後、
めっちゃ嫌いになってみる。

自分がどんな感覚になり、
どんな態度になるのかを
眺めてみる。

「好き」が面白い。

好きになることで、
優しく接することも出来るし、
ちょっと「好き」の意識が変化して、
エロい想像をしてみたら、
もう目も合わせられなくなる。

でも、人によっては
欲望に忠実に迫れる人も
いるのかもしれない。

そして、相手が、
現実がどう動くのかってのも
なかなか測れるもんじゃないね。

*****

こんな感じの実験を、
無機物、有機物、様々なモノに対して
行っているんだけど、
どうにもならないものがある。

それが本当に「越えられない壁」
だったりする。

でも、
「壁って越えなきゃダメなの?」
っていうのが、
これから紹介する詩なのです。

生き残ったから
生きているんだ
サダメあらかじめ
決定してんのかな?

逆らって
抗ってそれもサダメ
崩壊と共に誕生

譲れなかったもの
手放して誕生
思い残し
留まれば後悔

譲れないものに
しがみついてたら崩壊
崩壊と共に誕生

我々は生き残った
それぞれのサダメを歩む

譲れない そして
絶望と共に崩壊
そうかいあいつは魂
売ったんかい?

くだらない譲れない
自尊心 執着
終着地点はイマココ
我と共に

我々は生き残った
それぞれのサダメを歩む

出逢う僕らは響き合って
波紋が示す
一筋の流れを歩む

裂けた道を歩め
避けて未知を歩め

触れる壁が現実
触れ得ぬ空が道

壁伝いに歩いて
壁伝いに歩いて
確かな手触り
壁伝いに歩いて

我々は生き残った /  平魚泳

これが言いたくて、
昨日の夜、
ライブ配信の後に、
もう一回歌って録音したのだ。

******

「壁」は
混沌とした
触れ得ぬ現実の中で、
とても確かな手触りなのです。

より強固に感じる「壁」ほど
頼りになる感覚はないよ。

越えようと想うからしんどいんだよ。
その壁伝いに歩いていたら
もしかしたらそのうちに
裾野を歩いて、
いつの間にか
越えたかった山の向こう側まで
行けるかもしれないよ。

鈍臭い人生かもしれない。でも、
越えられないなら
越えなくていいじゃん。

頼ろうよ。

*****

例えば僕。

より多くの人に
僕の音楽を聴いてもらいたいなぁ〜
なんて想うのだけど、
なかなか越えられない壁があるよね。

努力が足りない。
実力が足りない。
才能が足りない。
要領が悪い。
頭が悪い。

さて、
それを「壁」として
創り上げている人は誰?

別に音楽なんて、
みんながやらなきゃと思ってるわけないのが
世の中みたいだし。

そういうふうに設定しちゃってるのは
「僕自身」なんだよね。

いいよ。
いいんだよそれで。

努力が足りない。
実力が足りない。
才能が足りない。
要領が悪い。
頭が悪い。

こんなふうに
思わなくてもいいのに
そう思っちゃうんだよね僕。

******

こんなふうに
世界を眺めている僕。

絶対、夢なんて叶わないし、
成功も収められないと想う。

そもそも君は
本当にそれを望んでいるのかね?

「望む人」で世界に臨み、
壁に手をかけて一服・・・。

さぁ、
歩ける道を歩きましょうか(笑)。

******

今日と明日は
西千葉と成田空港でライブします。
終わったら、大分帰って、
稲刈りや、また生活に追われます。
よかったら
千葉に足を運びやすい方は
いらしてみてください。


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