壁伝いに歩く
概念。
信じていること。
そうだと思っていること。
「それは出来ない」と思っていること。
そういうもんだと思っていること。
「そうでなければならない」と思っていること。
「好い」と思っていること。
「悪い」と思っていること。
好きなこと。
嫌いなこと。
やりたいこと。
やりたくはないこと。
望み。失望。
夢・・・。
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これらは全て
主観的な観念から
成り立っている。
それらは本当に在る
のかもしれないし、
本当は「無い」のかもしれない。
それはわからない。
誰にもわからない。
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目の前にコップが在るとする。
誰もがそこにあるコップを
認識している。
多くの人がそれを「コップ」だと認識すれば
それは「コップ」と僕らが呼ぶ存在として存在する。
そして、
これに僕らは
好印象を持ったり、
悪印象を持ったり、
利便性を考えたりする。
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それは確かではない。
でも、
確かなことが一つある。
それは、
僕自身が、
それらを「そういうもの」
として捉えている事実。
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それは存在として
大きなものかもしれない。
小さなものかもしれない。
ただ、僕が
そう捉えたなら、
「そういうもの」として
僕にとっては存在しているのだ。
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「コップなんてどうでもいい」
と、僕は思っている。
もっと大事なことがある。
「音楽をやらなければ!」
別に音楽なんて
やらなくてもいいでしょ?
と、思う人が
たくさんいる世界の中で、
僕は確実に
「音楽をやりたい!」
と思っている事実がある。
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「壁」を感じる。
乗り越えられない「壁」を感じる。
その壁はどこにある?
そこに「壁」は
存在しなくてもいいのに
存在している。
壁に気づかず
ひょいひょい越えていってる人もいる。
「恋愛」なんてのも
けっこうそうだよね(笑)
お前、そんなに簡単にその壁越えんなよ!
って思うけど、
それはまぁ・・・
仕方のないことだよね。
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「壁」を感じなくなれば好い
と想う。
「壁」が消えてくれたら、
僕も先に進むことが出来るのに・・・。
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いろんな「壁を消す」メソッドを
実験してみた。
わりかし簡単に意識は動かせて、
現実を変えられることを知った。
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例えば、
近くにいる知らない人を
めっちゃ好きになってみる。
その後、
めっちゃ嫌いになってみる。
自分がどんな感覚になり、
どんな態度になるのかを
眺めてみる。
「好き」が面白い。
好きになることで、
優しく接することも出来るし、
ちょっと「好き」の意識が変化して、
エロい想像をしてみたら、
もう目も合わせられなくなる。
でも、人によっては
欲望に忠実に迫れる人も
いるのかもしれない。
そして、相手が、
現実がどう動くのかってのも
なかなか測れるもんじゃないね。
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こんな感じの実験を、
無機物、有機物、様々なモノに対して
行っているんだけど、
どうにもならないものがある。
それが本当に「越えられない壁」
だったりする。
でも、
「壁って越えなきゃダメなの?」
っていうのが、
これから紹介する詩なのです。
これが言いたくて、
昨日の夜、
ライブ配信の後に、
もう一回歌って録音したのだ。
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「壁」は
混沌とした
触れ得ぬ現実の中で、
とても確かな手触りなのです。
より強固に感じる「壁」ほど
頼りになる感覚はないよ。
越えようと想うからしんどいんだよ。
その壁伝いに歩いていたら
もしかしたらそのうちに
裾野を歩いて、
いつの間にか
越えたかった山の向こう側まで
行けるかもしれないよ。
鈍臭い人生かもしれない。でも、
越えられないなら
越えなくていいじゃん。
頼ろうよ。
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例えば僕。
より多くの人に
僕の音楽を聴いてもらいたいなぁ〜
なんて想うのだけど、
なかなか越えられない壁があるよね。
努力が足りない。
実力が足りない。
才能が足りない。
要領が悪い。
頭が悪い。
さて、
それを「壁」として
創り上げている人は誰?
別に音楽なんて、
みんながやらなきゃと思ってるわけないのが
世の中みたいだし。
そういうふうに設定しちゃってるのは
「僕自身」なんだよね。
いいよ。
いいんだよそれで。
努力が足りない。
実力が足りない。
才能が足りない。
要領が悪い。
頭が悪い。
こんなふうに
思わなくてもいいのに
そう思っちゃうんだよね僕。
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こんなふうに
世界を眺めている僕。
絶対、夢なんて叶わないし、
成功も収められないと想う。
そもそも君は
本当にそれを望んでいるのかね?
「望む人」で世界に臨み、
壁に手をかけて一服・・・。
さぁ、
歩ける道を歩きましょうか(笑)。
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今日と明日は
西千葉と成田空港でライブします。
終わったら、大分帰って、
稲刈りや、また生活に追われます。
よかったら
千葉に足を運びやすい方は
いらしてみてください。