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韓国とか釜山とか日本とかアメリカとか福岡とか大分とか・・・
何を書こうか・・・
水曜日から土曜日まで、
韓国釜山から5人の友人を招いた。
3人は料理人で、
一人は東京から釜山へ移住して
10年の日本人。
ビーガン(菜食主義)の土壌もない釜山で
10年間、ビーガンのお店を
釜山市郊外で営んでいた。
その料理人3名とは、
釜山の隣の梁山市の
だいぶ山の上に登ったところにある
家で行われた
韓国伝統の味噌(テンジャン)作りの
集まりで知り合った。
大豆を潰した「ブロック」を藁縄で吊し、
複合菌で発酵させていた。
日本のように「麹菌」と、
明確に菌を限定せず、
その土地にある多様な菌を
大豆ブロックに付着させていた。
僕の住む大分の田舎の村でも、
先日、在日の韓国人の人から
麹菌を空気中から集めて
味噌を作る術を教わりに行ってた
ビーガンの料理人がいるな・・・
そんな話とともに、
ぜひ、僕の暮らす耶馬溪に来てください。
「うん。行く行く」
「いつにしよっか?」
と、とんとん拍子に決まったのです。
*******
そして、韓国のみんなも
本当に耶馬溪を気に入ってくれて
僕も本当に幸せだった。
ここまでは、
会った誰もに話した
前向きなエピソード。
noteだから、
心の整理のためにも、
言葉にしきれなかった
モヤモヤを
ちょっと書いていこう。
おそらく
最後まで読んでいただければ、
誰かに対する批判や攻撃には
あたらない文章であると
思っています。
*******
昨今、
「福岡県に元気がある」
という声を
僕のネット上で、よく聞きます。
福岡空港へ迎えに行く時、
確かにそう思いました。
「街」としては、
北九州、博多、久留米がある。
そして麻生財閥のお膝元、筑豊。
さらに八女、うきは、英彦山周辺の
山深かったり、農村だったりも
・・・奥が深い。
懐が深い。
僕の家は、
そんな英彦山を越えた県境の大分県にあります。
福岡県の「街」を中心に考えると、
「果て」のように感じる
異世界のように見えます。
その「果て」の先の別世界で
僕、僕らは
暮らしているみたいです。
*********
ここに流れ着いて、
後々から考えると、
千葉で生まれ育ち、
横浜、東京とアパート、一人暮らしを
経験していた僕は、
徐々に、
「東京中心」の世界の考え方に
違和感を感じるように
なっていました。
*******
住んでいる土地を中心に
世界を語るのは
当然で、自然なことだと
思います。
でも、
ニュースや、社会問題や、価値観が
「日本」の情報として
僕らや「世界」に届いているのは
どうも違和感があります。
地方を軽んじている感じ。
・・・僕がそうだっただけかもしれません。
地方へツアーに行って
「東京から来ました」と言うと、
僕は潜在的に
なんかよくわからない
「優位性」を誇示しているような感じがして。
地方で出逢う方々は、
内心、どう思っていたのだろう・・・?
*******
そして、
同じ比較で
「東京:地方 ≒ アメリカ:日本」
みたいな感じもありませんか?
この感覚については、
日本語で綴るnoteに於いて
特に説明する必要もなく、
同じ日本人として感じる感じで
感じてみてください。
「英語は話せたほうがいいよね」
こんなんが染み付いている。
日本はアメリカの情報を
いつも気にかけているみたいだけど、
あまり多くのアメリカ人は
日本なんて眼中にないみたいですね。
中国とひとまとめなんじゃない?
********
さてさて、
そんな「東京」が
近頃、外国資本に買い叩かれて、
日本人は暮らしにくそう・・・。
上野のアメ横とかは
中国人街になっている。と
千葉で友人から聞きました。
実際の現状は知らないのですが、
僕自身は、
すでに15年くらい前から
東京の「値段ベース」に
暮らさなければならない生き方に
「値段」を付けられない僕は
限界を感じ、
関東を離れてから、
コロナ禍を経て以降
東京都には
足を踏み入れていません。
用事もないし、
「消費者」になるほどの
僕に所得もないし、
そこに行って「消費したいもの」もないし。
********
そんな「僕」が
他にもたくさんいるんなら、
きっと「東京」の求心力も
無くなっているんだろうな・・・。
で、
そんな東京とは対照的に
「福岡」に元気がある・・・と。
*******
どんな「元気」のことを
人々は指しているんだろう?
東京に代替する「元気」かと思うと、
ちょっと身が引ける思いがする。
福岡を「日本のシリコンバレー」として
推す動きがあるような話も
どこかで聞いた。
「経済」が活発になることを指しているのか?
「経済」とは「経世済民」。
「世を經(おさめ)民を濟(すくう)」ことだとしたら
どこの「民」を濟うことなのか?
********
元気な福岡県は
多様な「価値」を打ち出している。
打ち出せているように思う。
豊かな土壌に
価値を付け、値を打ち、
1、2、3から6次産業に至るまで、
活発になれる素養がある。
そして、それらの産業に従事すれば
仕事も豊富で、
人々が暮らしやすい街を創り、
人々は豊かな循環と共に
「元気な街」として
誇れる土地になるに違いない。
**********
そんな栄えている街の
「果て」のその先で、
暮らしている。
なかなか価値を示すのが苦手で、
値打ちをブランディング出来ない僕は
大分県で暮らしている。
「福岡は豊かだよ。
確かにいろんなものが多様に在る。
大分は人口も少なく、山ばっかりだ。
自然があるだけ。
でも、おかげさまで
境なく、あるものをみんなで利用して
暮らしている。
僕にとっては福岡って、
あちこちに名札が付いて、
ちょっと気後れしちゃうところがある」
と、
釜山の友人に話したら、
「それは外から来てもわかる」
と言ってくれた。
******
「ちゃん」としてない。
でも、
「ちゃん」としようとはしている。
そんなせめぎ合いの地域で、
僕は「自由」に居させてもらっています。
耶馬溪の「良さ」を
しっかり打ち出して、
ブランディングして、
上手く、素敵に
やっている友人達を
僕は韓国の人達に紹介し、
一抹の
僕の勝手な疎外感を感じたりもした。
でも、みんな百姓。
ひとつの名札じゃ尽くせない。
いろんな「出来ること」をやってみて、
分かち合っている
気の良い友人達です。
*******
僕は売るべく
「価値のあるもの」を
持ち合わせていない。
僕が音楽を奏でる時、
「僕」や「僕の音楽」に
価値を付けてしまったら、
大切な「あなた自身の価値」が
「僕の価値」になってしまう。
自由に感じてほしい。
自由に感じていたい。
なので、
僕は
お金を払うのも
もらうのも
苦手だなぁ・・・って
つくづく思って、
「買う」も「支払う」も
どっちも頑張ってやらなくても
存在させてもらえる世界に
居させてもらおうと
今は想っています。
*******
韓国も「インソウル」と言って、
ソウルの大学へ行ったことが
韓国内ではある種のブランディングに
なっているそうです。
釜山は「都市」とはいえ、
急激に人口は減り始めているらしく、
オワコン化してきているらしい。
だから何?
*******
近代的なビルが立ち並び、
大きなイベントが催され、
お金が大きく行き交うようになれば
釜山は都市として
繁栄することになるのでしょうか?
近代的なビルが立ち並び、
大きなイベントが催され、
お金が大きく行き交うようになれば
釜山は都市として
繁栄することになるのでしょうか?
近代的なビルが立ち並び、
大きなイベントが催され、
お金が大きく行き交うようになれば
福岡は都市として
繁栄することになるのでしょうか?
近代的な道路や工場が立ち並び、
大きなイベントが催され、
お金が大きく行き交うようになれば
大分は都市として
繁栄することになるのでしょうか?
*********
そんな「元気」「活気」に当たって、
疲れ、傷つき、
此処に辿り着いた。
この場所、
そして「現代」に辿り着いた。
********
音楽をやっているし、
何をするにしても、
「事業」をする大人ならば、
何らかの手段で
活気があって、
活動的であり、
より多くの人と関わり、
賑わわなければ、
事業が繁栄することはない。
そこを目指さなければ、
人類、民族、地域の繁栄はない。
なんて思い込みが
現代の風潮を分析すると
見えてくる。
*******
そして、陰で
「引きこもり」が各々、
繁栄してきている。
*******
「次は福岡だ!」
「次は大分だ!」
「今は『引きこもり』だ!」
なんていう、
賑わいを感じたら、
そっと活躍者に場を譲り、
自由に存在できる場所へ
僕はズレていくのだと想う。
*******
ジレンマはあるね。
韓国の友人達を送り、
賑わいが凪いだところで、
ライフワークのツイキャスLIVEをやったら
視聴者は、
いつも草の根で見てくれている方、お一人。
空いてるなぁ(笑)
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