理想の社会
利益分配をどのように執り行うかが
最重要課題である。
そんな世の中である。
既得権益、
既に権による益を得ている人たちに
如何にして再び分配出来るか。
そして、如何にして、
その世界の流通構造の中に
参入していくか。
これが世の中の動きの全て。
というか、
世の中の動きは全て、
この構造に取り込まれてゆく。
これが近現代の社会だ。
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3.11の震災直後に感じたこと。
ずっと憶えてる。
人間は、組織化しないと、
大きな力で
世の中を動かすことが出来ない。
先ずは組織化する必要があるんだと。
単身で被災地に乗り込んで行っても、
社協という組織に登録する。
単身で乗り込んで行った者達も、
先ずは集まって、
組織化して、行動することから始まった。
お互い、それなりの特技を持ちながらも、
協力し合う術を持たないと、
大した力にはならない。
被災直後の混乱期だって、
チェーン店のファミレスの店長などが、
独断らしいが、炊き出しや、
プロパンガスなどを提供して、
力を合わせる力になっていた。
1ヶ月、2ヶ月と過ぎてゆくと、
利潤の流れを
整えた、外部の人たちがやって来た。
内部の人たちも、
お金の流れを考え始めていた。
やっぱり、組織を抱えた、
そう「法人」って強いな。
と思った。
「企業」と「宗教」は
組織力があるなぁ〜と感じた。
外部とのネットワークがある人たち。
そこへの所属意識がある人達。
国民国家への所属意識も然り。
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最近の電力の
「自然エネルギー」への転換も、
結局、既得権益の人達の
新しい利益分配の流れが
整ったから、
推進が始まっただけだろう。
パンデミックも、その後の注射も、
利益分配の流れが整ったから
推進されただけだろう。
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「好いこと」とされる方向へ
世の中の流れを変えるにも、
「悪いこと」とされる方向へ
世の中の流れを変える時でも、
「利益構造」を整えないと、
「流れ」は始まらない。
ケータイ電話だって、スマホだって、
インターネットだって。
戦闘機だって、核爆弾だって、
細菌兵器だって、ワクチンだって。
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その企画会議に参加せずに、
空いた土地に家を建てて、
畑を耕し、
血の滲むような苦労の時間を
人生で費やしても、
大きな貨幣型利益構造社会に属していなければ、
あっという間に排除されてしまう。
もし、ちゃんと会議に出席してれば、
大きな重機を手にして、
あっという間に家も道路も、耕耘も
出来てしまうかもしれない。
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最後に
数年前に象徴的な思い出を。
当時、住み始めて数年経った
田舎の古民家で、
畑の向こうの空き家が
取り壊されていた。
「これは便利な薪(焚き物)になるぞ!」
と思い、
近くに住む空き家の家主さんに、
廃材をもらっていいか?
と交渉に行った。
許可をもらって、
解体した廃材を担いで運んでいた。
見ていた空き家の家主さんが
不憫に思ったのか
「一輪車を使うかい?」
と言って、
手押し車を貸してくれた。
うわ〜
タイヤとか、文明ってすげ〜な〜
と感動しながら、
ぐんと作業効率を上げながら運んでいると、
それを見て不憫に思ったのか
解体していた業者さんが、
「後でこの重機で家の前まで運んであげるよ」
と言ってくれた。
今までの苦労は何だったんだろう?
というくらい、
ひと掴み、ふた掴みで、
家の前まで運んでくれた。
そこへ、
その時期、選挙期間中だったので、
地元大分出身の
自民党の元防衛大臣が通りかかった。
ポスターでよく見る人だった。
すると、
解体業者の人も作業をやめ、
空き家の大家さんも出てきて、
近所の人がみんな出てきて、
握手を求めに行った。
僕も、その雰囲気の中、
行かないわけにはいかなく、
「頑張ってください」と言って
握手しておいた。
全然嬉しくもなく、
むしろ不快感と挫折感でいっぱいになった。
世の中の構造を
凝縮して体験したひと時だった。
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その後、
僕は奮発して、
巨大企業のホームセンターの
チェーン店で、
手押し一輪車だけは買った。
奮発して「ノーパンクタイヤ」にした。
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家の隣は
僕が引っ越してきた頃、
空き家だった家が崩れ、
朽ち果てようとしていたところ、
帰ることのない地主さんの許可も得ず、
我が家のお風呂とストーブの
「焚き物」にして、
既に空き地になっていた。
そこに、今も
どこかで解体する空き家の情報を聞いては、
行って、自家用車に詰め込んで、
持って帰っては焚き物として置いている。
その空き地(すぐに薮になりますが)
余った種や苗を適当に植えて、
ちょっとだけ気に留めながら
草刈りもして、
うまく野菜がなったら、
採って食べたりしています。
春には勝手に伸びた
タラの木のタラの芽を
摘んで天ぷらにして食べたりしています。
でも、
土地の権利も何も持っていないので、
「ダメ」と言われたら
立ち入れなくなります。
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やっぱり、ホモサピエンスは
組織に属し、話し合い、
協力しあって、
集団で生きてこそ、
大きな力を出せるんだな。
そこが最重要なんだ。
で、
いろんな人がいるから、
お互いに尊重して
それぞれが心地好く、
生きていける世の中にするのが、
今の時代の理想なんじゃないかな?
なんて想うわけです。