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心地好い場所で

ウクレレ弾くなら、
夏なら涼しい木陰の下で。
冬なら暖かい陽だまりの下で。

どこにでも持ち運べる手軽な楽器の
醍醐味だと思っています。

では、それを誰と分かち合うのか?

みんなでピクニックして、
昔のフォーク喫茶のように
みんなで、みんなの知ってる曲を
歌うのも好いかもしれない。

みんなが食後のひと時に
まったりとお喋りに花が咲いている時に、
風のようなBGMを奏でると、
みんな本当に喜んでくれる。

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独りで、奏で、歌いたい詩があります。

舞台に立って、
辺りを暗くして、
スポットライトを照らしてもらい、
「独り」になって歌うのも、
それだけの演出が出来ればいいけど、
そんな機会があまりないなら、
そんな「独り」をお届けできる
「ライブ配信」なんていう
昨今の文化を利用するのはどうだろう?

と、思い立って、
週に2回、
ツイキャスというサービスを利用して

野外のどこか気持ちいい場所見つけて
ウクレレ弾いて歌います。

ということを始め、
もう1年半になる。

これは僕のやりたかった「表現」だ!

視聴者がいなくてもやっている。
アーカイブを見てくれる人がいる。
と想定してやっている。

と、思い、
今、アーカイブの視聴者数を見てみたが、
204回の内、ほとんど一桁。
いって20人台か・・・。

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それでも、
これがやりたいこと
なんだよな・・・
と思いながら、
時間を割きながら
「これ、俺のやりたかった仕事」
とばかりに、
誇らしげに、こそこそ
集団から抜け出して、
ひと気のない場所を探しては
30分のライブを行なっている。

それでも、
こんなことを1年半も続けていると、
少し虚しさを感じてくる。

興したい「流れ」はここにあって、
他の何かが「流れ」始めると、
忙しくなって、やりたい音楽どころでは
なくなってしまう。

幸い、僕の人生、大きな流れには
乗れたことがない。

もしかしたら、
無意識に降りてしまったのかもしれない。

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僕の描きたい音楽は
エンターテイメントでもないし、
プロパガンダでもないし、
BGMでもないし、
イベント事でもない。

過ぎてゆく人生で、
「イイトコロ」に行けた記憶に
しおりを挟む、
錨を下ろす、
目印を付けるように
「詩」を紡いできた。

忘れてしまいそうな些細な出来事を
(フィクションだったりもするが)
歌えば、再び、
そこに行くことが出来る。

だから、いつも、
歌っていたい。

歌っていようと想っている。

うたが、音が、言葉が、 もし心に響いてくれたなら サポートいただけたら嬉しいです。