セイタカアワダチソウ
「もうすぐ花が咲くな・・・」
気持ちを向ければ
其処此処に生えている
セイタカアワダチソウを見て
ワクワクする。
花が咲く前の
黄色い蕾の状態の
セイタカアワダチソウを
摘んで、軒下に吊るして乾燥させる。
河原や、空き地に
無造作に高く茂っている
「雑草」と呼ばれる類。
多分、足を踏み入れて
勝手に摘んでも
誰かに注意されることはない。
そんな場所に生えているし、
そんな「草」だ。
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この乾燥させたセイタカアワダチソウを
洗濯ネットに入れて
お風呂に放り込む。
翌日くらいになると、
湯船に色がついて、
かき混ぜると泡が立つ。
アトピーや、体内、体外のデトックスに
とても好い。数年前に聞いて、
摘んでは自宅で使っている。
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1週間ほど、お湯を入れ替えない方が
好いらしい。
湯船が真っ黒になって、
ネットに入った、葉っぱや花が、
溶けて無くなってくる。
その匂いは、
臭いとも言えるが、
体感としては、
香りも含めて「温泉気分」に
なれる。
心地が好いのだ。
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この入浴剤を知ったのは
とある、ヒッピー的なお祭り会場で
「地元産セイタカアワダチソウ100%」と書いて、
1000円だったか、2000円だったかで
売ってる人から買って、
効果を味わった翌年の初秋に
僕もたくさん摘んで、
自分で作ってみたのです。
僕も売ってみようと思って、
エコな感じのマルシェで
袋に包んで、売ってみたのですが・・・
全然売れなかった。
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やっぱり、
そこらへんに生えてる草だからね・・・
僕がそもそも
言葉巧みに喋れない。
たくさんの在庫を抱え、
自分の家で消費しようとしたが、
まだ幼かった息子が、
「臭い」と言って、
入浴を拒否する日々が続き、
結局、その年は
この枯れ草は
土に還すことになった。
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息子もだいぶ大きくなって
3年生になった。
数年ぶりに、
いくらかセイタカアワダチソウを採って
お風呂に入れたが、
息子が拒否しなくなったのでラッキー!
今年は1年サイクルで
セイタカアワダチソウを使えてます。
あとちょっとで無くなるけど、
もうすぐ摘める。
ワクワク♪
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そうそう、
風呂釜を、毎日洗って
水を入れ替える作業が省略できるのも
けっこうありがたい時間の節約になります。
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今日、「情報毒だな・・・」
なんて思いながらも
「2025年問題」を解説している様な
youtubeを立て続けに、ついつい見てしまった。
物価が上がるだの、
医療費が増えるだの、
お金の問題ばかり取り上げて、
本質的な問題に一切触れていない。
卵の値段が上がって、
卵が食べられなくなる?
問題は「買えなくなる」ってこと?
その「買うもの」は
どこからやってくるのだろう?
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卵はニワトリが産むんだよ。
知ってる?
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医療費が高くなって、
誰が負担する?
誰かが高額を支払ったとしたら、
誰がその高額を受け取るの?
高額を受け取って儲けた人は
どこにそのお金を使うの?
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僕はセイタカアワダチソウを
売って儲けることが出来なかった。
それでもセイタカアワダチソウは
どこにでも生えているし、
今のところは、
誰かに支払いを請求されることはない。
認可された
治療のための「薬」という製品を買うには
支払いを請求されたり、
製造にも許可やら何やらに
支払いしなくてはならない。
セイタカアワダチソウだったら
身体に心地が好いが、
世間に認知されていないせいか、
今のところ請求はされない。
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ありとあらゆる薬、栄養、
「宝」が、
地から生み出されている。
それらの「宝」を
日々、使い、暮らしている。
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お金がないと生きていけない。
お金があれば生きていける。
全てに値段と所有を紐付け、
マネーに集約させ、
マネーを操る人へ
特権階級を与えている。
そこら中に魔の手が忍び寄っている。
そこら中に線が引かれ、
当事者そっちのけで
取引が行われる。
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でも・・・
草は生えるから。
命は、生命活動は
いくら奪われても、
奪われるものではない。
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芽が出て、
育ち、
花が咲き、
種を落とす。
僕らはその過程を、
利用したり、
利用されたり、
適応しながら生きていく。
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「もうすぐ花が咲くな」
季節の巡りを感じ、
地からの恵みを受け取る。
本当に安らぐ。
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豊作は喜び、
不作は嘆きつつ、
日々を暮らす。
暮らしている。
日が昇り、
日が暮れる日々を
僕らは共に暮らしているのだ。