![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/134149297/rectangle_large_type_2_b8e3681fa0dd100a0dcf40a9d3b806f0.png?width=1200)
ひとりごと②~能天気の度が過ぎると怖いという話
※業態や職種は故意にぼかしています。
※ネット上で騒ぎたてる意図はありません。
※スクショ・拡散・仲間内で晒す行為等全て厳禁でお願いします。
マガジンはコチラ↓
前回の話はコチラ↓
「お前がいつまでもこの仕事やってるのが気に食わない」
「お前が引退しろよババア」
上記の発言は、私の同期にあたる女性から発されたものだ。仮にAさんとする。
この発言を受け、私の頭は真っ白になってしまった。
ショックを通り越した状態だ。
え、何?なんで急に?なんで急にこの人はこんな酷いことを言った?
人事権限も何も持っていないただの同期なので、この言葉を「パワハラ」と言っていいかは分からない。
Aさんは同い年の女性なので、「お前がババアで気に食わない」が「セクハラ」に該当するのかも分からない。
明らかにモラルが狂ってるから「モラハラ」か。それとも単に「いじめ」か。
いやこの際名称はナニハラでもどうでもいいんだけど。
とにかく私を打ちのめすには十分な、凄まじく心無い言葉だった。
後述するがこの当時、私は別の問題を抱えておりストレスとショックでほぼ床に臥せている状態だった。
Aは私が衰弱しきっていることを分かっていた。
相手が弱いことを分かってて、わざと更なるストレスを与えてきたことになる。
副業とはいえ人生の半分勤めた会社の同期だから、当然彼女とも長い付き合いだった。
クセが強いのは昔からだったが一応仲は良かったつもりだし、友人のつもりだった。
まさかここまで卑怯な人間だとは思わなかった。
私が床に臥せる原因になった最初の問題がある。
それを<問題①>とする。
一つの問題から派生した出来事ではあるが、このAの発言もA自身も、<問題①>とは何一つ関係無い。
Aは騒ぎにかこつけてやってきたただの野次馬だ。
普通に歩道を歩いてたら爆走車にひき逃げされ(<問題①>)、
倒れていたら関係ない通り魔Aが現れメッタ刺しにされた(<問題②>)、みたいなものだ。
私は今も深い傷を負ったまま倒れている。
<問題①>の発端は別に複雑な話ではない。
数名の後輩の、仕事上のミスから始まった。
そのミスとは、私のするべき業務を勝手に【生成AI】で処理し、勝手に世に出すというものだった。
特殊な業界の特殊な仕事のため実際の業務内容はここに詳しくは書かない。
例えば私がイラストレーターだとしたら、
私が担当するはずのイラストを後輩が許可なく勝手に【生成AI】に描かせて公式のものとして発表しました、みたいなことだ。
これが約2年前の出来事。
【生成AI】が現実的に人の仕事を奪う懸念については、まだ巷でそこまで騒がれていなかった。
後輩たちはある意味時代を先んじていたと言える。
新しい技術に安直に飛びついてしまったのだろう、その様子も容易に想像できる。
全くの部外者や外注業者が勝手にやったならまだ分かる。
もしくは「会社の方針として今後この業務には【AI】を使うことになりました」と正式に通達されたのなら、まだ納得できる。
しかし会社の方針転換ではない。
(では何故この事態を招いたのか、ということについては説明してもらえないのでわからない)
とにかくある日突然、信頼していた仲間から
「お前の役割は今度からAIにやらせれば十分」と暗に示された。
昔からこの仕事に携わっている者の気持ちは微塵も考えて無さそうな、かるーいノリだった。
そんな軽い気持ちで【AI】で代替できたのなら、会社における私の存在は最初から不要だったことになる。
人生の半分かけて熱心に取り組んできた仕事を全否定されたと感じた。
この時のショックは計り知れない。
今までの人生を振り返っても、こんなに酷い侮辱は受けたことはなかった。
過去に仕事の失敗で落ち込んだことや、理不尽に腹が立ったことは山のようにある。
そんな数々の比ではなかった。
全く種類の異なるものだ。
悪意すら無く、ただかるーいノリで、一瞬にして自分の存在意義を全否定されたわけだから。
あまりに予想外の方向から飛んできた打撃に耐えきれず、震えが止まらなくなり、毎日過呼吸を起こすほど泣いた。
数日後、会社に抗議の連絡を入れた。
その作品はすぐに取り下げられた。
担当した者たちから謝罪の連絡を受けた。
傷は本当に深かったが、この時点では後輩たちへの怒りはそこまで大きくなかった。
作品は取り下げられたわけだし、失敗は誰にでもある。
だから大ごとにせず許すつもりだった。
今思えばこれ以上傷つきたくない、大ごとにしたくないという自己防衛本能が働いたのだと思う。
後輩たちには本当に悪気は無かったのだ、それは分かる。
私を傷つけてやろうなどという意識が無いのも、過去の態度から分かっている。
ただ、恐ろしく無知で考えが浅く、無神経だっただけだ。
真っ先に謝罪の連絡をくれた者もいる。
その迅速な態度を誠意として受け止めようと思っていた。
ただ。
「悪気なくやった」ということは「無意識に私の業務を軽んじている」とも受けとれる。
彼らはそこまで深く考えてないだろう。
だが「深く考えてなかったから仕方ないね」で野放しにされては困る。
過去の仕事の色んなことがグルグルと頭を巡る。
もの凄く空虚な気持ちになった。
私が今まで努力して積み上げてきたことはなんだったんだろう。
こんなに簡単にAIでお手軽に代用されるなら、こんなに長い間がんばる必要は無かったじゃないか。
この企画を担当した後輩たちに対し、元々悪い印象など全く無かった。
むしろ信頼していた。
出来るなら以前の状態に戻りたかった。
しかし何か腑に落ちない。納得することができない。
特殊な業務ゆえに、相談できる相手もいない。
誰にぶつけて良いかわからない怒りのような怖さのような、何ともいえない気持ち悪さがモヤモヤと残った。
以前のように仕事をする自分を想像してみる。
「AIでいいじゃん」
誰かの軽々しい声が聞こえる。
ムリだ。
想像するだけでポロポロ涙が出てくる。
あんなに大好きだった仕事ができなくなってしまった。
毎日泣いて過ごした。
今の情緒の私が仕事場に行っても他の人に迷惑がかかるのは明白なので、その会社で携わっていた全ての仕事を休業することになった。
どちらにしろメンタルも体調もボロボロ、日常生活もままならないほどだった。
この時に会社が会社としてきちんと対応をしてくれれば、解決に向かったかもしれない。
後輩たちが軽率な行動を理解して反省してくれるなら、いずれ私の受けたダメージもモヤモヤも回復するだろうと、まだ心のどこかで思っていた。
あくまで「仕事上のミス」だし悪気は無いのだから、折り合いをつける可能性は十分有り得た。
この問題に関わった後輩の中に、Bさんという女性がいた。
フリーという立場で会社に出入りしていた人で、厳密には直接の後輩ではない。
社内にはフリーだから専属だからという分け隔ては無く、共に働く仲間だった。
そういう立場の人は社内に数名いる。
そのBさん。どうも事の重大さを分かっていないように感じられた。
「謝罪はしたし反省もした、だが今イチ理解できていない」
という印象だ。
元々【生成AI】を利用するというのも、Bさん主導で行われたらしい。
作品が出来た時のBの自信たっぷりな様子をSNSで見かけ、なんだか胸騒ぎがしたのを覚えている。
その嫌な予感が数日後、見事に的中したのであった。
だが問題が明るみになった時に真っ先に謝罪の連絡をくれたのもBさんだった。
Bの仕事への熱量や、すぐに連絡をくれるフットワークの軽さは私は嫌いではなかった。
プライベートでも親しくしていたし、正直事を荒立てたくなかった。
Bから最初に連絡をもらった時、
「こうなったのは貴方だけのせいではないし分かってくれればいい」という旨を伝えた。
最後に「これからもよろしくね」という言葉も添えた。
元に戻りたいという願いがあったからだ。
親しい後輩から謝罪をもらったら、普通は許す方向で穏便に返信をするだろう。
まさかその相手が「その後も全く懲りず悪びれず無神経に振舞う」なんて夢にも思わない。
Bなら分かってくれるだろうと信じていたし、いずれ事態は収束すると思った。
そして「Bだけのせいではない」のも事実だ。
実際関わった者は数人いる。
本来私が一番問題視したかったのは、
責任ある立場の正社員が【生成AI】で代替することに軽率にGOサインを出したことだ。
この正社員を仮にCとする。(この先あまり出てこないが)
本来なら怒るべきはそっちのはずだった。社員Cのほうを怒れば終わるはずだったのだ。
しかし単純なはずの話がどうも噛み合わなくなっていった。
BからLINEをもらった。
そこに謝罪の言葉はあったが、それ以外に書かれていたのは
「自分たちが今までどれだけ工夫して努力して頑張ったか」という自己アピールだった。
熱意があるのは分かるが、今そのアピールを私にする?
そして最後には「これからもっと工夫して頑張りますね!」という締め。
その後しばらくして、同じようなLINEをもう一度もらった。
また熱意の伝わる自己アピール、そして
「不快にさせてしまってすいませんでした(汗)」
という書き方の謝罪。なんだか引っかかった。
これでは「自分(B)に非は無い。だが年長者の"私"が【ご機嫌を損ねてしまった】、だから不快にさせたことを謝りますね」とも受け取れてしまう。
でもBはそんな嫌味を言うタイプではないはずだ。
きっと気を使ったつもりで、逆に変な書き方になっただけだろう。と、私は自分を納得させようとした。
そして文の最後はやはり「これからもっともっと工夫して頑張ります!」と元気に締められていた。
社員CからもLINEをもらった。
Bとは異なり、短い数行の謝罪文だった。
きっと真面目に反省してるのだろうとは思った。
反省し、余計な言い訳はしない覚悟で、あえて短い文にしたのだろう。
その気持ちと意図は伝わったが、ほんの数行の短い文章からでさえ滲み出る、なんとも頼りなく稚拙な感じが気になった。
中学生の反省文を読まされている気分だった。
私は自分の感情の行先がわからなくなってしまった。
どうしたらいいのだ。
酷く傷つけられ、こんな謝罪文を読まされてハイ謝ったから終わり、なのだろうか。
ベラベラと口数多く事情を説明するのがフリー(会社の立場的には部外者)のBのほうで、
シンプルに謝るのが正社員のCなのもおかしい。普通逆だろう。
元に戻りたいという気持ちとは裏腹に、モヤモヤだけが大きくなる。
BもCも年下の後輩ではあるが、社会的には十分しっかりした大人といえる世代だ。
だが仕事で犯したミスの重さに対し、2人の文章から漂う幼稚さが何だか不気味に思えた。
しかしこの先どんなにLINEのやり取りをしようとも、例え直接会って話をしても、たぶん彼等にはこのリアクションが限界なのだろう。
暖簾に腕押しだ。
「大人同士の対話は望めない」と思った。
Bの「頑張ります!」という言葉。私にとって恐怖になった。
お願いだから頑張らないで。張り切らないで。という気持ちだった。
その後は直接やり取りしなくなったが、相互フォローしているSNSでBの様子が見える。
SNS上のBからは、相変わらず能天気を通り越した幼稚で無神経な様子が垣間見えた。
詳しい内容は書かないがざっくり言えば
「わたしはポジティブ!わたしがみんなのために頑張らなきゃ!わたし負けない!みんなのおかげだよ!ありがとう!」
みたいな感じ。
あくまで直接の被害を受けノイローゼ状態にあった私が感じた印象だ。
Bの意識の中には
「失敗から立ちあがるポジティブな頑張り屋の自分」はいるが、
「他人に多大な迷惑をかけている」という部分が欠落しているのではないかと想像できた。
「いつも笑顔で元気で明るい」のは誰もが認めるBの素敵な長所だった。
だが
「人を傷つけて潰しちゃったけど笑顔で元気で明るい」のは全く素敵ではない。
ただただ気味が悪い。怖い。
そもそも問題になった企画自体、Bがやりたいと立候補して始めたもので、会社からお願いしているわけではなかったと聞いた。
会社が所有する権利を使って、人に莫大な迷惑をかけて、それでもめげずに頑張る気満々で、SNSでいちいち担当者アピールするBの思考が意味不明だった。
「自分がこの企画を手掛けた」という実績を強引に作りたがっているように見えた。
その様子がとてつもない独りよがりに思えて仕方なかった。
めげないBとは逆に、私は立ち直るどころかどんどん心身の不調が悪化していった。
底抜けに元気で明るいBが何を考えているのかわからなくて、怖くてどうしようもなくなった。
何も考えてないのも怖いし、打算でも怖い。
結局私は自分のSNSのアカウントを削除し、Bと、ついでにCのLINEもブロックした。
もう何も見たくない。
恐怖と感じたものをとにかく遮断したかった。
私は私自身と私の仕事を潰されたわけだから、悪意があろうが無かろうが問題の本質を理解して反省してもらえないのは大変困る。
「頑張ります!もっと頑張ります!もっともっと頑張ります!」では困るのだ。
「わたしポジティブなんで大丈夫です!」ではない。全然大丈夫じゃない。
もっとちゃんと子供に教えるように、一から優しく丁寧に説明をしないといけないのか。
だが説明するのは私の役目ではない。
大体そんなエネルギーは残ってない。
BやCの処遇を決定するのはもちろん会社だ。
私は2人に対して、会社を辞めろとまでは思ってなかった。
ただ「貴方たちが軽率にしたことで、業務に関われなくなるぐらい傷を負った人間がいるんですよ」ということぐらいは理解してほしかった。
他に何か願うとすれば「私の記憶を消してくれ」しかない。
それぐらい思いつめていた。
うまく説明できない怖さに追いつめられていた。
能天気で無神経の度が過ぎる人間の”なんか怖い気持ち悪い”感じを、誰かに分かってほしかった。
会社に相談した。
Bの目に余る奔放な振る舞いについても相談した。
このままでは私が回復するのは絶望的だったからだ。
小さい会社なので大事な話は社長と直接やり取りすることになっている。
社長とLINEをした。
会社は最初に抗議をした時は【AI作品】をすぐに取り下げてくれた。
多分その時はBやCや、関わった者全員に厳重注意をしてくれたのだと思う。
「(この問題に対して)対処をする、何とかする」という言質も取っている。
だが、
「Bがイマイチ理解してなさそうなこと」「SNSで無神経な言動を続けること」
については社長と私の間で認識に食い違いがあるようで、話が噛み合わなくなった。
当時の精神不安定な私はうまく説明することなどできてなかっただろう。
それを差し引いても、齟齬が多いと感じた。
SNSでの自己アピールについては「まだ若い子だから仕方ない」と言われた。
Bは私より年下だが、失礼ながら「若い子」扱いが通用する年齢ではない。キャリアもある十分なベテランだ。
その言葉で許されるのはせいぜい学生か新卒ぐらいではないのか。
反省の色が見えないことについては「注意した時泣いてたし反省してたと思うけど…」と言われた。
それは怒られたから場の雰囲気で泣いただけだろう。
泣いてた数時間後にSNSで元気いっぱいはしゃがれてはたまったものではない。私はその5000倍は泣いてるのだ。
社長は私の必死の訴えをまともに取り合ってくれなかった。
それどころか私の粗探しをし、私の突っ込みどころを探しているように思えた。
Bから聞いた社内の事情(給料の話など)を確認したくて尋ねてみると、
「そんなことは言ってない、いい加減なことを言うな」となぜか私が怒られた。
それなら社員でもないのに給料の話を担当者のようにベラベラと私に喋ったBを叱るべきだ。
そして肝心の「何故こうなったのか」という事情については一向に教えてもらえない。
私が送ったLINEの文を読み間違えて、おかしな解釈をされて怒られたこともあった。
揚げ足を取ろうという深層意識が無い限り、ひらがなを読み落として解釈を間違えるなんて普通はないはずだ。
具合の悪い中で一言一句気を使って、句読点の位置まで気を使って書いたLINEすらまともに読んでもらえない。
絶望だ。
お話にならない。
聞きたいことは教えてくれない、話(文章)はろくに受け止めてもらえない、対応は中途半端、やらかした者は明らかなお目こぼしを受けている。
私の会社に対する信頼が如実に弱くなっていくのを感じた。
社長としては、個人のSNS活動は管轄外というスタンスでいたいのだろう。
私だって別にSNSを控えろとまでは思わない。
が、せめて配慮するよう一言でも注意をしてほしかった。そんなに難しいことだろうか。
どうしても注意出来ないなら、できない理由や事情を私に教えて欲しかった。
結局会社との話し合いは立ち行かなくなり、そのうち私の心身の状態が限界に達したため中途半端に終了してしまった。
↓続きはコチラから↓
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?