人を外見で判断してはいけない、と思ったできごと
タイトルの通り、人を外見で判断してはいけない、と思ったできごとがありました。
自宅の近所に緑地公園があるのですが、たまに子供を連れてピクニックに行きます。
天気の良いある日。その公園にピクニックに行くと、そこには先客がいました。
それはアコーディオンを演奏しながら歌う1人の男性でした。(推定60代くらい?)
市内の公園でオジサンが楽器を演奏しながら歌う姿は何となく普通ではない雰囲気がありました。
もちろん「普通ではない」の「普通」の基準は僕の中にあり、これはただの偏見になりますが、普段接している人たちとは何か違う気がしました。
一味も二味も、三味くらい違う、気がします。
そういうわけで、できるだけ近づかないように(子供を近づけないように)とオジサンから少し距離を取って、ご飯を食べていると、何やら曲調が変わったことに気がつきました。
これは僕が小さい頃によく聴いた曲だな、と。
(僕は音楽に詳しくないので、タイトルは思い出せませんが、絶対に聴いたことがある曲でした。)
懐かしいなぁと思いながらしばらく聴いていると、また僕の知っている曲に変わりました。
「あのオジサン、意外と普通の歌も歌えるじゃん!」
そんな風に思いながらボーッと子供の食事風景を眺めていると、次の曲もまた僕が知っている曲に変わりました。
「これは童謡だ!」
…もはや確信に変わりました。
確実にこちらを意識して、いや、僕の息子を意識して選曲している。
選曲して歌ってくれている。
何だか怪しいオジサンだと思って、勝手に距離を取った自分自身が恥ずかしくなってきました。
と同時に、初めましての我が子を喜ばせてくれようと色々な曲(しかもどれも知っている曲)を歌ってくれて本当にありがたいと思えました。
子育てをしていると周りに気を遣うことが多くなったけど、周りの人々の温かさもよく感じられるようになった今日このごろです。
このオジサンも決して例外ではありませんでした。
見た目で決めつけていただけで、その正体は心の温かいオジサンでした。
仕事柄(人事の仕事をしていますが)、人を第一印象で判断することが多いけれど、やっぱりそれが全てではない、と思えた出来事でした。
ご飯を食べ終えて、オジサンの前を横切る時にしっかりとお礼を言ってお別れをしました。
息子もしっかり手を振ることができました。
また、あのオジサンの演奏を聴けるといいなぁと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。