人生初ピューロで僕が見たもの~サンリオキャラクター大賞2018~
【あらすじ】初めてのピューロランドで予想以上の人の数にてんやわんやでてんてこまいのファラオさんだったが、持ち前の細長い体型を生かし何とかそれなりに見やすい場所を確保することに成功。いよいよ年に一度のお祭り、サンリオキャラクター大賞2018が始まろうとしていた。果たしてファラオさんはどうなってしまうのか!?
というわけでサンリオキャラクター大賞2018、開始まであとわずかというところだが、その間ピューロビレッジの大モニターではランキング100位~21位までのキャラクターが紹介されている。投票はホームページから1日1票できたり、サンリオショップでのグッズ購入と引き換えにもらえる投票権でできたりと、方法は様々。
ちなみに僕が期間中誰に投票していたのかと言うと、まず僕をサンリオに引きずり込んだきっかけにもなったキャラクター、バニー&マッティが残念なことに今年はエントリーしておらず(sadness…)、クロミちゃんもこの時点で既にかなり僕の中ではキテいたのだが、人気キャラだしわざわざ僕が投票しなくても上位をキープするだろうという考えからあえて投票はしなかった(今年は絶対投票します)。なので僕が主に投票していたのは、可愛いのになぜか人気がない『八千代チャーマー』や『ボタンノーズ』あたり。これを機にマニアックなキャラにも注目が集まればいいなーという想いからであった。
ランキング100位~21位までの紹介の間、観客のリアクションも様々で、「なつかし~」やら「このキャラこんなに低いの!?」的なのやら「何このキャラ(笑)」的なリアクションもあって、サンリオの様々なキャラクターを知ってもらうことが目的でもあるキャラクター大賞の醍醐味がしっかり観客にも伝わっているようだった。ちなみにモニターに八千代チャーマーが映し出されたときに僕の近くにいたお客さんが「え!?かわいい~!!」と言っていて、嬉しくなった僕は密かに心の中で「へへっ、まあな」と呟いていた。そんな八千代チャーマーのランキングは69位。ボタンノーズは81位。
へへっ。
さあいよいよサンリオキャラクター大賞2018が幕を開ける。観客全員の目が期待に輝き始める。
豪勢な音楽をバックにMCのお兄さんお姉さんが登場。慣れた感じのお喋りで概要を説明してくれる。ランキング20位~11位までのキャラクターは等身大のパネルで登場し、10位~1位のキャラクターのみ生で登場するとのことだ。ちなみに今年のキャッチコピーは「モテたい気持ちは、キセキをおこす」。
まずは20位~11位までのキャラクターが発表される。結果は以下の通り。
20位…アグレッシブ烈子
19位…まるもふびより
18位…ハンギョドン
17位…マイスウィートピアノ
16位…ぼんぼんりぼん
15位…バッドばつ丸
14位…ウィッシュミーメル
13位…タキシードサム
12位…KIRIMIちゃん.
11位…けろけろけろっぴ
アグレッシブ烈子はこのとき既に知っていて、ちょっと注目していたキャラクターだったので、2017年の37位からの大躍進は嬉しかった。まるもふびよりは2017年に生まれたキャラクターで、キャラクター大賞初エントリーでいきなりの20位圏内。現在もどんどん人気が急上昇していっている感じがするので、この子は近い将来相当ブレイクすると僕は読んでいる。またハンギョドンやばつ丸、けろっぴなどは僕が子供の頃から知っているキャラクターで、今でもこれだけ上位に食い込める人気キャラクターであることに何か感慨深いものを感じずにはいられなかった。
自分の推しキャラクターのランキングに喜んでいる人、残念に思っている人、まだ登場していなくて緊張している人、己に課せられた義務を果たそうと大泣きする子供。リアクションは様々だが、いよいよトップ10の発表である。ここからは僕の記憶のみを頼りに描いた一般人に毛が生えたくらいのレベルのイラストと共にご紹介しよう。
まず第10位…。
クロミ!!
来た。2017年の11位から1ランクアップである。ちなみの過去の最高位は5位。ここ数年は10位11位あたりをうろうろしている感じのクロミ様。しかしこの誰にも取って代わることのできない唯一無二の個性は今後も重宝されるはず。とりあえず今年2019年は私に任せてください。頑張ってクロミ様を広めますから。広めますからぁ。
続いて第9位…。
SHOW BY ROCK!!
出た。かつて(2015年)従来のサンリオキャラにはないアキバ系のデザインで新たなファン層をサンリオに取り込みキャラクター大賞を席巻した問題児。バンドをテーマにしたアニメ(元々はアプリゲーム)で、2015年ノミネート時は作品内のバンド単位で参加していたのだが、2017年からは作品としてのノミネートに変更。アニメは最近一通り視聴したので、そのうち感想も書かせていただこうかな。
続いて第8位…。
ぐでたま!!
昨年5位からのダウン。2013年に生まれ渡部篤郎並みの気だるいテンションが共感を呼びブレイクした卵。2018年も相当推されている感じがあったのでもっと上位を予想していたが、意外にも意外にもな結果。今年は粘りどころだ。
続いて第7位…。
リトルツインスターズ!!
通称キキララ。昨年6位から1ランクダウン。言わずと知れたキティちゃんマイメロちゃんと並ぶサンリオビッグ3の一角。実は意外にも過去の最高位は2位でいまだ優勝の経験なしという無冠の帝王。サンリオ界のジェロム・レ・バンナである。しかしデビューから40年を超えていまだにこれだけ上位を維持できるそのカワイイパワーはやはり偉大。いつかキキララちゃんが1位を取るところが見れるよう星に願いを込めて…。
続いて第6位…。
ポチャッコマンズソウル!!
間違えたポチャッコ!!
ポチャッコマンズソウルはこの世で僕しか使ってない呼び方だった。昨年10位から4ランクアップ!しかもサンリオの情報誌『いちご新聞』内での人気投票では第1位という絶好調ぶり。かつては5年連続優勝の経験もあり、キティちゃんの次に優勝回数が多いサンリオの隠れエース。今年は記念すべき30周年。いろいろ寄り道もしたけど本気になったときの爆発力はすごい。
続いて第5位…。
マイメロディ!!
これでも彼女にしては低い方。昨年3位からのダウン。かつては低迷期もあったものの、90年代後半からの勢いが凄まじい。個人的にはこの子ほど「女の子」を前面に出しているキャラクターはいないと思っていて、ファンでなくてもその圧倒的な可愛さは認めざるを得ない魅力がある。キティちゃんはまだエンターテイナー的な面もあるけどこの子は完全に「アイドル」といった感じ。まだまだ息は長そう。
続いて第4位…。
ハローキティ!!
昨年4位から不動。「かわいい」「なかよく」「思いやり」を地で行くサンリオの大看板。世界のキティちゃん。どんなに有名になっても泥臭い仕事もこなし、我々のような小物にも手を差し伸べてくれる初心を忘れない心。もはや彼女の人気には単純な「好き」を超えた「尊敬」や「憧れ」といった感情すらも含まれている。僕らサンリオファンはサンリオファンである以上、この偉大なキャラクターを忘れさせず、後世にまで残していかなければいけない義務があるのだ。この子はいずれ教科書にも載る存在なのだから(もう載ってたりして)。
しかし正直に言うとこの時はまだ僕はキティちゃんにそれほど興味を持ってはいなかった。この時は…。
続いて第3位…。
YOSHIKITTY!!
事件が起きた。何とキティちゃんとX JAPANのYOSHIKIさんとのコラボキャラが本家キティちゃんを上回ってしまったのだ。これにはさすがに会場がザワついた。とはいえその場に既にキティちゃんがいるためYOSHIKITTYはパネルでの登場であった。当然投票者の多くはXファンの人達で、数年前から上位にランクインしてはいたのだが、今年YOSHIKIさんが「YOSHIKITTYが1位になったらアルバムを出す」的なことを宣言したがためにとんでもねー勢いで票が集まり、結果初のベスト3入りを果たすこととなった。この結果に一部のサンリオファンはサイレントジェラシーを燃やしたという。
でもまあそりゃあアルバム聴きたいよねえ。
続いて第2位…。
ポムポムプリン!!
昨年2位から不動。さすがとしか言いようがない。ここ数年はシナモンとしのぎを削りあっているライバル的な立ち位置だが、間違いなくこの先のサンリオを背負っていく器の持ち主である。個人的にはばつ丸とのお互いイジり合う関係が好き。それにしても世間は犬派より猫派が増えているが、サンリオでは犬派が多いようだ。
というわけで記念すべきサンリオキャラクター大賞2018、栄えある第1位は…。
シナモロール!!
昨年1位を見事キープ。そして僕の現時点での予想では今年もこの子が1位だろう。それくらい今彼の勢いはすごい。周りのサンリオ好きの人もほとんどがシナモンファンである(そういえば「シナモロール」という呼び名はあくまで彼のいる世界のタイトルのようなものであって彼の本名ではない。「ハローキティ」などもそう)。もはや彼はキティちゃんのように老若男女に愛され、海外にまでその人気を伸ばす段階まで来ているのかも知れない。名実共に現在のサンリオのエースである彼の今後の活躍が楽しみである。ちなみに知らない人もたまにいるので一応言っておくと、一見ウサギに見えるが彼はれっきとした犬である。耳を羽ばたかせて空を飛ぶれっきとした犬である。
というわけで見事2連覇を達成したシナモン。驚きと共に抑え切れない喜びの感情を見せている。観客もこの結果にはほぼ納得、といった反応であった。
そうしてベスト10キャラが勢揃いすると撮影タイムがスタート。この貴重な並びに皆一斉にシャッターを切る。僕もこの日ばかりはミーハーの神にとりつかれ、まだ使い慣れていないスマホのカメラでバッシャバッシャと彼らを撮りまくった。
素晴らしい瞬間に立ち会えた。この日を初ピューロに選んで本当に良かった。
こうしてキャラクター大賞は大盛り上がりの中幕を閉じ、既にお腹いっぱい大満足の僕であったが、僕の初ピューロはこれで終わりではなかった。
この後僕は見てしまうのである。キャラクター大賞を超える奇跡を。モテたい気持ちが起こした奇跡を超える奇跡を。
ミラクルギフトパレードで。
続くっつーの。