サンリオは大人こそがハマるもの
最近人に教えてもらって気づいたのだが、いつの間にか「サンリオ 芸人」で検索すると真っ先に僕の情報がずらっと表示されるようになったようだ。
サンリオにハマった去年6月から現在までの短期間でここまで浸透したというのは、やはりそれだけの熱量でサンリオを語ってきたことが実を結んだようで単純に嬉しく思う。
と同時に、世間的にはこの財産をなくしたキアヌ・リーブスのようなツラのおっさんがサンリオにハマるということに対して、いまだに驚きを感じている人が多いようにも思える。
自分自身がサンリオにハマってからよく思うのだが、「サンリオは女性、子供が好きになるもの」という世間のイメージは実は間違っていると思う。
まあ実際サンリオファンのほとんどは女性や子供なのだが、34歳にしてサンリオにハマった僕からすれば「サンリオは男女関係なく30超えの大人こそハマるものだ」と公言したい。
勿論僕なりの根拠はある。まず僕にとってサンリオとは癒しの存在である。純粋で可愛いキャラクター達が仲良く遊んでいたり、一生懸命何かをしていたりするのを見てるだけで癒されすぎて涙が止まらなくなるときさえある。絶対に不可能だとはわかりつつも「世界がこうだったらいいのに」と思ってしまうのだ。
なぜこのような感情を抱くのかというと、やはり現実社会で抱える様々なストレスが原因にあると思う。
別に病んでるわけでもなんでもなく、30を超えた大人でそういう人は多いと思うのだが、仕事での疲れ、悩み、人間関係、社会の黒さなど、ストレスを抱え込む要因はこの現実世界には嫌というほど存在する。僕もお笑いという特殊な職業の中でいろいろとそういったものは見てきたが、現実社会がこれほど汚れたもので溢れているのなら、せめてエンターテインメントの世界には美しいものを求めてしまう。そうでないと我ら人類、精神のバランスが取れないというものだ。
だからこそサンリオの純粋で汚れのない世界が強く心に響くのである。どこかで書いた気がするが、大人になればなるほど「はじめてのおつかい」が心に響くのは同じことだと思う。
逆に10代、20代の若い世代が実は最もサンリオにハマる可能性が薄いと僕は思っている。それは上で書いたような経験が浅いゆえであり、だからこそ見慣れていない刺激的で汚れたものをエンターテインメントの世界に求めようとする(数年前にあった猛毒展や怖い絵展が若者に人気だったのはそれを如実に物語っている気がする)。そして彼らの求める汚れた要素はサンリオの世界にはほぼ皆無だ。
まあそれでも女の子は元々本能的に可愛いものが好きなので、厳密に言うと10代20代の男子(特に10代)、この層こそが本当に最もサンリオにハマる可能性が薄い層だと僕は考える。
社会の汚れを知らぬ上に男として最も格好つけたい盛りの世代。女子供が好きなものというイメージの強いサンリオを好きになるということは彼らにとって確実に「格好悪い」ことなのだ。これはこの世代の男子にはこの上なく重要なことである。もし仮に好きにでもなってしまおうものなら、精神的に未熟な世代ゆえたかが趣味一つなのにイジメなどにも繋がりかねない。
そのあたりの問題を解決するには「サンリオ好きは男として格好いい」というイメージを浸透させなければいけないのだが、そのためにはある程度知名度のある男のサンリオファンである僕が頑張らなければいけないところだと勝手に思っていたりする。
ちょっと話がずれたが、改めてサンリオとは大人こそがハマるコンテンツである。勿論上で書いた30歳という年齢が厳密な境界線ではないしストレス云々に関しても個人差あるだろうが、僕という人間が特別な存在でない以上、同じ感情をサンリオに対して抱ける人は絶対に多いはずだ。以前の僕がそうであったように「まさか自分がサンリオにハマるはずがない」という決めつけにも近いイメージを勝手に抱いてしまっているだけで、精神的な癒しを何かに求めている人であれば、絶対にその選択肢の中にサンリオを入れていい。
別にペットでもアイドルでもいいけど、サンリオでもいいのだ。
こういったことを次々と世の中に発信していきたいと思っているので、取材でもレディオでも何でも出してくれーい。
くれっヘーイ。