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ぼくらのサンリオキャラクター大賞2024

毎年のことながらやってきてしまったサンリオキャラクター大賞。

今年も約二か月間、全国のサンリオファンがフルパワーでその愛を推しに伝えてきた。

そしてその結果は去年に続き、東京ビッグサイトで開催される『SANRIO FES 2024』にて発表されることになった。

去年は私ことファラオさんと、おなじみサンリオふれんずの寺嶋由芙さんで、サンリオのリアル社員Vtuber、なつめれんげさんと共にサブステージのMCをやらせていただくというご光栄に預かったのだが、今年は残念ながらお呼ばれはなく(来年待っとります)、しかしなんとかフェスの入場自体には当選したので、ご機嫌なお日様の恩恵授かる空のもと行って参りました『SANRIO FES 2024』。

その会場の陽気なこと。

ノラネコランドを中心に壮観たるサンリオキャラクターたち


お連れのメンバーはというと、まずは勿論古き良き時代から来たまじめなアイドル・寺嶋由芙さん。そして昨今たまたま行ったピューロランドでばつ丸とのグリーティングを体験し、その対応の素晴らしさにばつ丸の魅力に憑りつかれてしまった我が事務所の先輩芸人、三拍子の高倉さん。
そして由芙さんのお友達で、由芙さんいわくマイメロディ嬢を擬人化したようなほんわかしたお人で、現在はペックルにすっかり参っちまっている声優の髙橋麻里さん。


遊び散らかしました。


私を成長させてくれるお方
sleeping pompom
ロッカークロミ化計画は余裕で完了の模様

文明に翻弄されるエテモンキー。

SUTEKI NA OMOHIDE



11:00からのアニバーサリーステージには、今年周年を迎えるキャラクターが続々登場。50周年を迎えるキティちゃんを筆頭に、45周年のサムさんや35周年のポチャッコにペックル、40周年のたあ坊など。
そう、今年はなにしろ周年キャラが多い年なのだ。つまりそのキャラにとって特別な年ゆえ、ファンは例年以上に頑張って投票する。だからこそ今年のキャラクター大賞は読めない部分が多かった。


というわけで四人でグッズ見ようかフードいこうかあたふたしているうちにキャラクター大賞結果発表ステージである(なんでか信玄餅だけ買いました)。

さてここからは毎年恒例、今年のランキングをもとに個人的感想を色々書いていきたいと思う。


まずは90位から61位までが一気に発表される。
ここで気になったのが80位のバニー&マッティ。

実は僕がサンリオに興味を持ち始めて最初に好きになったキャラクターである。レトロで躍動感のあるデザインとU字型の口があまりに可愛く一目ぼれしたのだが、なにしろ古いキャラクターゆえグッズがない。しかし唯一ラインスタンプがあることを知り、長年頑固にガラケーを使い続けてきた僕がバニー&マッティのラインスタンプ欲しさに1秒でスマホに買い替えたエピソードは僕の中で有名である。
久しぶりのエントリーは個人的に嬉しかったが、もう少し上位に入ってほしかったという気持ちもある。
実はキティちゃんより先輩のバニー&マッティ、まだ知らぬ方はぜひチェックのほどを。


続いて60位から31位までの発表。


59位はいちごの王さま。
平素より大変お世話になっております。今年も皆を見守ってくださり、ありがとうございます。気温も不安定な時期が続きますが、どうぞお体にお気をつけてお過ごしください。

44位は歯ぐるまんすたいる。
去年と同位キープ。毎年社会の歯車として働く人々を応援し続ける縁の下の力持ち。頑張るサラリーの皆さんにこそ知ってもらいたい。
あ、最近歯医者行ってないやすいません。

36位はジュエルペット。
サンリオ屈指の名作アニメシリーズ。毎度言っているが、見れば必ずハマること間違いなしなので、ぜひ公式YouTubeでご視聴を。

34位はシュガーバニーズ。
これまたアニメシリーズが名作だった上、今はピューロランドのボートライドで聞けるサンリオ史に残る名言「きっとうまくいくよ」を生み出したキャラ。それもあのインド映画より先に。再評価を心から望む。

33位はハローミミィ。
サンリオファンにだけはおなじみキティちゃんの双子の妹。一度でいいからミミィちゃんを主役に据えたショーやアニメを見てみたい。本質を知られさえすればきっと人気が爆発する。それだけの潜在的魅力を持っている。

ちなみに39位のキャラクターに贈呈される『サンちゅっ♥賞』はリトルフォレストフェロォ
マイメロディ嬢のはとこで、ピューロでもたまーに登場していたが、昨今界隈がざわついた『おでかけ』メンバーのうちの一人になってしまっていたので、これを機にちょくちょくおかえりしてほしいところ。


続いて30位から11位はこちら。


30位…ぽっきょくてん
29位…チャーミーキティ
28位…ディアダニエル
27位…みんなのたあ坊
26位…yoshikitty
25位…かぶきにゃんたろう
24位…マロンクリーム
23位…まるもふびより
22位…SHOW BY ROCK!!
21位…がおぱわるぅ

20位…ウサハナ
19位…コロコロクリリン
18位…KIRIMIちゃん.
17位…マイスウィートピアノ
16位…ぐでたま
15位…ウィッシュミーメル
14位…はなまるおばけ
13位…バッドばつ丸
12位…こぎみゅん
11位…あひるのペックル


30位はぽっきょくてん。
個人的に最近お気に入りのキャラクターである。何が良いってあの世界観そのものがとても好みだ。寒い国にぽつんと建つ銭湯でのアルバイトの日々。
個人的に夏に感じる暖かさよりも冬に感じる温かさが好きなので、ぽっきょくてんののほほんとした雰囲気の中に漂う人情味にぐっとくるものがある。
それゆえ去年42位からの大幅アップは嬉しい。


27位はみんなのたあ坊
今年40周年で、僕と同い年で、ボン・ジョヴィと同期である。
サンリオの元祖脱力系キャラであり、良い『間』を持っているキャラでもあると思うので、窮屈な今の時代にこそ再評価されてほしい。


24位はマロンクリーム
たあ坊もそうだが、ちょいちょいリバイバルがあるとはいえ、そこまで強力に公式でプッシュされているわけでもなく、いまだこれほどちゃんと投票されているというのは、なにげに凄いことなのではないかと思う。
今後何かちょっとしたきっかけで、再びフランスのリセにスクーターで通っちゃうおしゃれ姉さんの時代が来ることもきっと夢ではない。


16位はぐでたま
去年由芙さんとサブステージのMCをやらせていただいたとき、発表のときに緊張していた我らの手を握ってくれたことを私は忘れませんよ(手汗ビッショでごめんよ)。
配信にもちょくちょくコメントくれたり、だるいだるいと言いながら実は誰よりも働き者な君はとても素敵なたまごだ。


14位ははなまるおばけ
NEXT KAWAII PROJECTの優勝者として去年から猛プッシュされていたまるまる。今年キャラ大初エントリーにしてこの順位は好スタートなのではないかと思う。
これから令和のサンリオを背負うキャラにまで成長できるか、じっくり見守りたいところ。


13位はバッドばつ丸
高倉さん一推しのばつ丸は、去年トップ10入りしたものの、今年はやや順位を下げる結果に。まあ安定組の盤石さと、今年は躍進組もいたので、仕方のない結果かもしれない。
由芙さんとの配信でも言ったが、割とライト層含めた男子人気も高いばつ丸ではあるが、男子たちは積極的に投票に参加しない人も多そうなので、実際の人気はもっと上と見て良いと思う。


11位はあひるのペックル
彼こそ今年を代表する躍進組の一人である。
はぴだんぶいの一員としてここ数年人気を上げてはきたものの、今一歩他メンバーの人気に追いつかない状況が続いていた中、去年15位からのアップはとても喜ばしい。
素朴で、自分よりも周りを立てるタイプのペックルの奥ゆかしき魅力にようやく世間が気づき始めたのかもしれない。
あひる万歳。


さてここからはいよいよトップ10の発表である。
とりあえず我がクロミさんの名前はまだ出ていない。まあさすがに去年3位からのいきなりトップ10落ちは空前のドやらかしでもしない限りありえない。


では2024年度に名を刻む10キャラクターを発表していこう。


10位…リトルツインスターズ
去年8位からのダウン。トップ10入りという時点で充分凄いのは間違いないのだが、個人的にはちょっとさみしい順位である。
ハローキティ、マイメロディ、リトルツインスターズ、初期からサンリオを支えてきたこの3組はやはり特別なのだ。
その中でもサンリオキャラなら誰もが通るオモシロ要素(良い意味でだが)に染まることなく、真っ直ぐに清純であり、ひたすらゆめかわいくあり続けたリトルツインスターズの存在の大きさを我々は忘れてはならない。
来年はマイメロディ嬢とともに50周年を迎えるが、そろそろどうでしょう世間の皆さん。今一度リトルツインスターズを知ってみませんかい。


9位…タキシードサム
安定のサムさん。今年45周年である。
今年は特にはぴだんぶいメンバーの活躍が目立つ中、根でもはってるのかと思うほどの上位をキープできる地力の強さには驚かされる。ステージでの衣装もとても可愛かった。


8位…ハンギョドン
ここ数年における空前のハンギョブームはまだ終わらない。僕の知り合いのおじさんも、なぜか最近ハンギョドンが可愛くて仕方ないと言っていた。はぴだんぶいでの活躍以上に、元々持っていた個性的な可愛さが今の時代にハマったのだろう。
しかし80年代にあれだけ有名になったハンギョドンも、実はキャラクター大賞ではまだ1位を取ったことはない。
この再ブームの中でもしそれが叶ったとしたら……イタローもびっくりだ。


7位…けろけろけろっぴ
ペックルと並ぶ今年の躍進組。去年12位からの大幅アップである。
これはとても嬉しい。ばつ丸と並ぶあの時代の男子たち全員のお友達でいてくれたけろっぴが、今こうして再びサンリオを盛り上げてくれているという事実。
世間一般の知名度なら下手すりゃシナモンやプリン君以上かもしれない世界一可愛いカエル。
ど根性見せてくれた。お見事。


6位…マイメロディ
やはり強いサンリオが誇る可愛いの権化。
ここ数年のクロミさんの活躍もあり、未来永劫あり得ないと思われたトップ5落ちを去年したものの、それでもこれほど上位に食い下がり続けるその強さこそ、一度捕えたら放さないピンクの魔力『メロディマーク』なのである。
年々層が厚くなってきているサンリオだが、たぶん彼女はまだまだファンを夢から解放しない。


5位…ハローキティ
日本が誇るカワイイ文化の頂点であり、全サンリオファンが好きを超越したリスペクトの感情を向けるサンリオのアイコン。
50周年という節目だからこそ1位もあるかと思ったが、いまや彼女は全てを見守るいちごの王さまの立ち位置に近づきつつある。
かつては12年連続1位を取るなど、世にハローキティ大革命を起こしたことは世間一般にもご存じの通り。しかし一流の表現者とは世間における人気のピークを過ぎてから本質的な全盛期が来るものだ。
僕は彼女の歴史をリアルタイムで直視してきたわけではないが、サンリオを取り巻く空気を察するに、ハローキティとは今こそが最高なのである。
とにかく僕は早くカワイイ文化を重要無形文化財として認定し、キティちゃんを重要無形文化財保持者(人間国宝)にするべきだと思っている。


4位…ポムポムプリン
ちょっとこれはあまりにも意外な結果だった。プリン君のトップ3入りはいまや普通に約束されているものだと思っていた。
毎年本人はひたすら緊張感なく、マイペースに上位をかっさらっていくイメージだったので、4位と発表されたときは一瞬何かの間違いではないかと思ったほどだ。
まあ当然人気自体が落ちたわけではなく上位陣が強すぎるだけなのだが、もはやプリン君にはトップ3圏内が似合ってしまっている。来年以降、今まで以上にポムポムしまくって再び1位に返り咲いてほしい。
大丈夫、君には由芙さんはじめ優れたご主人がたくさんいる。マフィン君ももはやご主人みたいなもの。



そしてトップ3である。今年最高の栄光と、これからのサンリオを背負う使命は彼らに託された。



3位…クロミ

Oh lord……
なんということでしょう。あなたはあまりにも私の予想の上を行き過ぎる。
いや、さすがにこれは驚いた。毎年最後に追い上げるタイプのクロミさんとはいえ、正直今年は強力な周年キャラが多いゆえ、ある程度去年より落ちてしまっても仕方ないと思っていた。それがまさかの3位キープ(3年連続)である。
『あんたたち、しっかりついてくるんだよ!』というステージでのセリフからもわかる通り、他のキャラクターと違い彼女は完全に我々ファン(KUROMIES)の上に立ち、先導していくスタンスなのだ。よく思うことだが、そんな今のクロミさんの行動、何かを想起させないだろうか。
そう、ドラクロワ作『民衆を導く自由の女神』である。『なりたい自分になる』ことを目標に掲げた『世界クロミ化計画』はまさに自由への行進であり、クロミさんは民衆を導く自由の女神そのものではないか。
ピンクドクロという魂の象徴(国旗)を掲げた我らは今まさに革命の真っ最中なのである。
ありがたい。この行進はどうやらまだ続きそうだ。



2位…ポチャッコ

今年35周年&4年に一度の閏年による誕生日年でもあるポチャッコ。初速、中間発表の勢いそのままの大健闘である。
ポチャッコはなんというか、本人の性質もありすごく健康的に推されていて、妙なことに巻き込まれることもあまりない印象なので、たまにサンリオ全体がそうであれば良いのにとうらやましく思えることがある。
それにしてもかつて5年連続1位に輝いた絶対王者であり、ここ最近のワンちゃん天下の一翼を担う、はぴだんぶいのはぴだんぶいたる所以ともいえる人気V字回復を体現しているポチャッコゆえ、そろそろ再び1位になっても良いころだと思う。



1位…シナモロール

なんとこれにて5年連続1位である。ポチャッコの連続1位記録に並んだうえ、海外順位もあんな国からこんな国まで軒並み1位という、恐るべき強さを誇る。
毎年言っていることだが、サンリオファンとしてシナモンの存在はなんとも頼もしい限りである。現代のサンリオの顔であると同時に、これからのサンリオまでも安心して任せられる貫禄がついてきた。
言っても上位組の中ではまだ若いキャラではあるが、この勢いがまだしばらく続けば、その先にはキティちゃんのようにファンの垣根を超えた『リスペクト』という目線を向けられる領域が待っている。
そのときまでロールし続けてほしい。



というわけで2024年度サンリオキャラクター大賞は、はぴだんぶいのチーム力、クロミさんの意地、そしてシナモンの貫禄など、様々なドラマを生みつつ幕を閉じた。

少々不本意な結果だったかもしれないプリン君などはちょっと心配にもなったが、彼は転んでもただで起きるようなヤワな男ではなかった。
その後のステージ『サンリオかわいい運動会』で、彼は暴れた。

尻相撲でシナモンフレンズを片っ端から一蹴するポムポム


これはもしかしたらファンに対する彼なりの『心配しないでね』のメッセージだったのかもしれない。来年、跳ねるぞ。


その後、結局グッズは締め切り、フードもかろうじてクレープをいただけたくらいで、ステージ観覧との兼ね合いを考えるとサンリオフェス、2日間くらいやってほしかったなという印象。

最高に可愛いが急いでいたゆえ7秒で食べなくてはならなかったクロミさんクレープ


そして最後は『フィナーレスペシャルショー』。
やはりサンリオフェスでこの曲をやらなきゃ締まらない。普段ミラクルギフトパレードに出演していないキャラも含めての最高のサンリオアンセム『KAWAII FESTIVAL』。
僕の目の前にはサムさん&ミミィちゃん。

素敵なジャケットのサム紳士


素朴だけど結局この衣装が一番可愛いと思う


そんなミミィちゃん、最後に発射された銀テープを一つずつ回収し、僕の目の前の柵に掛けていくという几帳面を発揮していたので、ひとつ持って帰っちゃいました。

これがミミィちゃんが回収した銀テープ。
計り知れぬ価値。



楽しかった。結果に大満足というのもあるが、やはり普通にサンリオ仲間とサンリオイベントに行くことの楽しみはどうにも代えがたい。

個人的なMVPでいうなら、当然クロミさんや、けろっぴやペックルもよく頑張ったと思うが、ひとつ特筆したいこととしてノラネコランドの存在を挙げておきたい。

総合順位は66位と正直それほど振るわない結果だったものの、運動会などのステージにおける、もはや可愛いと思われようという意識さえ捨てたような、何かが吹っ切れたような芸人的な立ち振る舞いは、他の誰よりも異質な存在感を放っていて面白かった。
個人的に今回のノラネコランドのような立ち振る舞いは、これからのサンリオにとってとても重要なことだと思っている。
可愛いキャラクターが多い世界ゆえ、ともすれば接し方ひとつをとっても細心の注意を払い、悪く言ってしまうと腫れ物に触るような意識を持たねばならなくなりがちである。
そんな印象を取っ払い、柔軟に、フランクにいこうぜと伝えてくれているようなノラネコランドの立ち振る舞いは、実はサンリオに必要な個性だったように思えるのだ(もちろんそれが許されるのは愛あるゆえだが)。
個人的にノラネコランドはこれからこの路線で突っ走ってほしい。なんならこの路線のままピューロのグリーティングに登場してほしいとも思う。絶対に他のキャラクターと被らない個性で楽しませてくれそうだ。



というわけで今回も長々と書き連ねてしまったが(毎度すいません)、本当に細かいところまで書いていたら本一冊仕上がっちゃうので、これでも短くまとめたつもりである。

そしてこれまた恒例のことだが、寺嶋由芙さんのYouTubeチャンネルにて我々の想いを言葉で語っているので、こちらぜひともご覧のほどを。



皆様もそれぞれ推しの結果に対して色々想うことはありましょうが、我々サンリオファン、いちごの王さまの子。
また一年、みんななかよく健康な推し活をしてまいりましょう。


みんなおめでとう。

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