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サンリオキャラクター大賞2020結果発表

 毎年恒例の世界最大の祭典サンリオキャラクター大賞。その素晴らしき一大イベントの発表式が先日聖地ピューロランドにて行われた。

 今年はかねてから言っているように、お察しくださいの影響による自粛ムードの中、ピューロランド及び各サンリオショップは長期休館を余儀なくされ、例年のような様々な投票による参加ができなかったことがいまだに惜しまれるところだ。

 しかしいざ蓋を開けてみれば総投票数は去年を上回るという盛り上がりっぷり。
 やはりこんな時だからこそこの年に一度のお祭りを皆で盛り上げようというサンリオファンの共通意識がこの結果に結びついたのだと思う。そして何よりファンがここまで強い意識を持てたのは、この自粛期間中も様々な心あるコンテンツを提供し続けてくれたサンリオの思いやりがあったからに他ならない。

 結果発表式も当然本来ならば観客を入れてのライブ形式で行われるのが通例だが、今年はお察しくださいの影響によりいくつかの媒体による配信形式での発表となった。
 ちなみに僕はSHOWROOMにて拝見させていただいた。理由は画質に定評があったからである。おかげで別人格の平井“スクショ”光が猛威を振るったことは言うまでもない。

 まあ本音を言えば理想は朝から並んで人の多さにかなわねえな~なんて思いながら中に入って一生懸命いい場所を確保して周りのサンリオファンの人達の熱を感じながら目の前で観たかったというのはあるが、結果的には配信でも大いに盛り上がったと思う。キャラクター大賞という一大イベントのパワーを画面越しに改めて感じさせられた充実の30分間であった。


 では前置きはこの辺にして肝心の結果について触れていこう。


 500体にも迫る数のサンリオキャラクターの中からエントリーされた80キャラによる人気投票。AKBグループの総選挙では神7という言葉があるが、1986年から続くサンリオキャラクター大賞においては上位20キャラはもう神20的な扱いでいいのではないかと思うので、上位20キャラを軸に取り上げていこうと思う。

 というわけでまず20位~11位は以下の通り。


20位…マイスウィートピアノ
19位…ハローミミィ
18位…ウィッシュミーメル
17位…KIRIMIちゃん.
16位…あひるのペックル
15位…ハンギョドン
14位…バッドばつ丸
13位…こぎみゅん
12位…ぐでたま
11位…けろけろけろっぴ


 まず個人的に最も注目していたのが「ハローミミィ」ことミミィちゃんである。
 キティちゃんの双子の妹で当然サンリオファンは皆知っているが、最近はキティちゃんのYouTubeにも登場したりと少しずつ世間的な知名度も上がってきているミミィちゃん。
 これまではサブキャラコンテストでのエントリーのみだったが、サブキャラではエントリーすれば必ず優勝しているほどの実績を誇っていたため、今年はメインキャラとしてのエントリーとなった。そして見事その潜在能力の高さを開花させ、初登場で19位という好成績。
 顔は両親でも区別つかないほどにキティちゃんと同じだが性格は正反対という、キティちゃんとはまた違った魅力を持つ素敵なキャラクターなので、もっともっと注目されてほしいと思う。


 意外だったのは18位のウィッシュミーお嬢である。
 元々ピューロランドでしか会えないキャラクターであったにも関わらず去年は14位という高順位に位置し、今ではハーモニーランドにも進出し、しかも今年は10周年。個人的には初のベスト10入りを予想していたのだが、やはりここ数ヶ月のお察ししたくねえの影響によりピューロやハーモニーに会いに行けなかったことがこの結果につながってしまったのかも知れない。
 とはいえまだまだこの先大きな可能性を秘めているキャラクターであるのは間違いないため、これで彼女の勢いが落ちるとは僕は到底思わない。メルの夢に向かってがんばる日記はこれからだ。走れメル!
 いややっぱ歩け危ないから。


 そして嬉しいのは16位のあひるのペッコー。去年23位からの大躍進である。
 これは間違いなくはぴだんぶい(一時期人気が低迷していた男子キャラクター6人によるユニット。「ハッピーになりたい男子たち、V字回復をねらう」の略。での活躍による影響だろう。他メンバーも軒並み好調であることからはぴだんぶいの注目度の高さが伺える結果である。個人的にも大好きなキャラクターなので仲良しのポチャッコと共にこれからも頑張ってほしい。
 ちなみに香港でのランキングでは今年も第1位!何と3連覇である。やっぱジャッキー・チェンにちょっと似てるからだって。


 逆に去年12位からややダウンのばつ丸が少々残念だった。まあ以前から言っているように今年はとにかく周年キャラの多さなどから非常にレベルの高い年になることは見えていたので、ばつ丸がどうというより上位陣が強力過ぎたと言った方が正しいだろう。
 しかしはぴだんぶいのヴォーカル、つまりフロントマンの位置を任されているだけで今後の大活躍は約束されているようなものなので、サンリオのロック担当としてこれからも応援したい。


 予想通り大躍進だったのは13位のみゅんこぎ。
 「はかなかわいい」という新たなジャンルを築いた次世代のエース候補である。ここ最近目に見えてわかるほど公式で推されていたので、去年19位からのランクアップは当然だろう。


 逆に2010年代のエース的存在だったぐでたまは年々後退気味である。確かに去年以降大きく目立った活動はあまりなかった気がする。本格的に疲れたのか?美味しいのにね。


 11位は去年からキープのけろけろけろけろけろけろけろけろけろ。
 個人的にははぴだんぶいでの活躍に加えハライチ効果もありトップ10内を予想していたがあと一歩及ばず。しかし去年に続き周年でもなくこの位置にいるというのは純粋な彼の実力の高さを物語っていると思う。気が早いが来年はトップ10内入るのでは?



 さてここまで既にそうそうたるメンツが登場してきたが、ここからはいよいよトップ10キャラクターである。

 輝かしき2020年サンリオキャラクター大賞の上位10キャラクターは果たして………!?











(既に公表されまくってるのにわざわざもったいぶる無駄な間をくらえ)













第10位…タキシードサム

 ドジっ子紳士サム氏。去年10位をキープ。
 ここ数年のサム再評価の兆しに加え、はぴだんぶい効果、中間発表でも高位置にいたことから当然の結果だろうか。
 キティちゃん、メロディ嬢、リトルツインスターズの御三家に加え、70年代キャラでいまだ上位人気を保つ大ベテラン。まだまだ頑張れ。
 THE CRUSHの『London Calling』と同じ年デビュー。


第9位…リトルツインスターズ

 サンリオが誇る無冠の帝王リトルツインスターズ。通称キキララ。かねてから言っているように個人的には45周年の今年この子らが初の1位を取るところが見たかった。と同時にこういう結果にもリトルツインスターズのがつがつしない清純派っぷりが表れているようで好感が持ててしまう。
 時に全宇宙の誰もかなわねえだろってくらい可愛い時あるよね。


第8位…SHOW BY ROCK!!

 かつてキャラクター大賞を波乱に導いたショウベエロック人気がここへきて再燃。当然新作アニメ『SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!!』の効果だろう。タイミング的にもちょうど良い時期だったと思う。
 僕の予想では去年13位をキープかと思っていたが、侮ってましたすいません。この作品は本当に関係者の皆様が一丸となって大きなコンテンツにしようという努力が見える作品なので、レベルの高い今年のキャラ大の中でのこの順位は本当に大健闘だと思う。
 ちなみに僕はダル太夫が好きです。ロムも。


第7位…クロミ

 カリスマダークヒロインクロミ様。去年7位をキープ。
 今年15周年&相棒バクの誕生日年(2/29)ということもあって個人的には久々のトップ5が理想ではあったが、充分である。
 何度も言うように今年は非常にレベルが高い。その中で7位というだけでも凄いし、それに加えて一つ注目するべき事実がある。実はトップ10キャラクターの中でもYOSHIKITTYは特例として、去年の票数と比べて最も伸びているのがクロミ様なのである(約16万票伸びている)。つまり人気自体は着実に上がっているのは間違いないということだ。
 去年あたりからのクロミ様の人気再燃を考えるといずれは「はぴじょぶい」としてのデビューもあるかも知れない(もしくは『たのむぜクロミ様』みたいなアニメ放送希望)。
 また海外順位でも韓国、イギリスで1位、ドイツで2位、イタリア3位と華々しい結果をあげている。
 何にせよ後にも先にもクロミ様に代わる存在なし!これからも応援させていただきます。


第6位…YOSHIKITTY

 正体はキティちゃんだが投票している人のほとんどがXファンという特異なキャラクター。
 このキャラクターの最大の特徴は、コラボ相手であるYOSHIKIさんによる「公約」があるかないかで順位が変わってくること。一昨年は「1位になったらアルバムを作る」という大きな公約があったため3位にまで上り詰め、去年は特に公約がなかったため8位に落ち着いた。そして今年は「1位になったら皆の願いを叶える」というこれまたファンにとっては見過ごせない公約があったためここまで上位に食い込んだ(票数も去年より20万票以上伸びている)。
 この特殊すぎるキャラクターに対して純粋なサンリオファンからの不満の声も見かけるが、個人的な言及はここでは控えとこう。Xは好きよ。


第5位…ハローキティ

 全サンリオファンがリスペクトするカワイイ文化の頂点にしてミス・サンリオ。
 もはやランキングで語れるようなところにはいない気もするが、今や地球規模まで広がるその大いなる愛をまだまだ世の中には必要としている人がいる。だからこそ46周年を迎えてなおこれだけの上位を保てているのだろう。
 ほらそんなこと書いてたらピューロ行きたくなってきた。あーキティちゃんの愛がほしい。

 でもたまには休んでね。


第4位…マイメロディ

 今年45周年を迎えるカワイイの権化。過去20年以上に渡ってトップ5圏内をキープし続けるという驚異の実績を誇る。
 個人的にはトップ3位内には入るかと思ったが、彼女が強いとされる店舗投票がお察しすりゃいいんでしょの影響でできなかったのが響いての結果かも知れない。
 とはいえ相変わらず強力である。そしてこれからも強力でしょう。

 変なストーカーウサギ族に気を付けてね。


第3位…ポチャッコ

 まさにはぴだんぶい。
 かつて5連覇を成し遂げた絶対王者がここ数年再び勢いを取り戻しているが、とうとう3位圏内まで来たか。
 いや、この展開は面白い。勿論今年は閏年生まれの彼の誕生日年というのもあるだろうが、ずいぶん長い寄り道を経てのここへきての本領発揮は何だか熱いものを感じる。
 サンリオでは現在ワンちゃん大活躍時代なのでさすがに黙ってはいられなかったのだろうか。来年以降も楽しみである。


第2位…ポムポムプリン

 天衣無縫のワンちゃん強しである。
 周年キャラがこれだけ揃っている今年においてなおこの位置にいるというのは、この先のサンリオを支えていくという意味でもあまりにも頼もしすぎる。
 また何を言われてもプラスに変えようとする彼の姿勢は我々も見習うべきところである。
 来年は25周年。なんだかとんでもねえことになりそうだ。



 そしていよいよ2020年度サンリオキャラクター大賞、栄光の第1位は…










(間をくらえ)











第1位…シナモロール

 しっぽの形がシナモンロールに似てるからシナモロールって名付けられたのに新宿のシナモロールカフェにはシナモンロールがないでおなじみのシナモロールことシナモン。去年2位からの見事な返り咲きである。
 今やプリン君と並んでサンリオの2大エースとも言える存在だが、もっともっと大きな存在になってほしいし、なれる存在でもあると思っている。それこそ偉大なる大先輩キティちゃんのように。
 しかし実際のところまだ世間では女性はともかく男子で彼を知らないという人は意外と多い。
 だからまだまだやれることは沢山あるということだ。頑張れ次世代の主人公。ただ今はとにかく純粋におめでとう!



 その他20位以下でいくつかピックアップすると、まず最近個人的に一押しのジュエルペットが30位というのが少々残念だった。YouTubeで全アニメシリーズ配信の効果もあり去年より上がると思っていたが…。まあなんにせよ僕はこれからも色々なところでジュエルペットの魅力をジュエルフラッシュしていくけどね。

 良かったらこちらから観てみてね。


 また34位の歯ぐるまんすたいるだが、今年は33位以内に入らなければツイッターを休止するという上司からの宣告があったため、僕も毎日欠かさず投票していたキャラクターである。
 勿論いちキャラクターとして魅力的というのもあるが、実は彼の公式ツイッターで数少ないフォローしている相手の中になぜか僕がいるのだ。他のサンリオの公式ツイッターに紛れてなぜ僕をフォローしてくれているのかは未だに謎だが、サンリオファンとして純粋にとても嬉しいことなので、何としてもツイッター休止を阻止せねばと思い応援させていただいた。
 その結果目標の33位には一歩及ばなかったが、去年51位から大幅にアップしたことで上司が大目に見てくれ、これからもツイッターでの活動を続けていけることになったのだ。

 良かった。社会の歯車として日々頑張る皆さんは是非彼を応援してやってください。きっと共感することが多いはず。


 あとは同じ芸能サンリオ部として一緒に活動しているアントワネット山口(王子)の推しキャラクターであるリトルフォレストフェロォ(めろぉ君)が去年25位から37位にダウンしてしまったのも残念だ。潜在能力は非常に高いだけにどうやって世の中に認知させていくかが課題になってくると思うが。


 そして60位のいちごの王様。即ちサンリオの社長である辻信太郎さんその人なわけだが、昨日のニュースで孫にあたる辻朋邦さんと社長を交代するという情報が入ってきた。
 まあご年齢を考えると仕方のないことだと思う。
 長年に渡ってサンリオを支え、カワイイ文化という一つの大きなジャンルを作り上げた王様に心から敬意を表すると共に、今まで本当にお疲れさまでしたとお伝えしたい。



 というわけで色々と細かくランキングを触れさせていただいたが、全結果に関してはこちらをご参照いただきたい。



 しかしランキングそのものにも興奮したが、その後に披露したはぴだんぶいのデビュー曲『ダイジョーブ』で結局センターを取りおいしかったばつ丸の微笑ましさや、続くトップ15キャラによる貴重すぎる『KAWAII FESTIVAL』の楽曲の持つパワーには改めて心揺さぶられ、思わず涙が溢れそうになった。


 今年は色々とイレギュラーな中で行われたサンリオキャラクター大賞だが、そこに参加する全ての人の根底にある熱は例年と変わらない、いや、例年以上だったかも知れない。

 結果に満足している人していない人色々いるだろうが、制限された中でも人の熱があれば祭りを成功に導けるという最高の例だったのではないかと、僕はそう思うのである。


 そんなわけだからまた一年、カワイイ推しキャラクターと共になかよく、思いやって生きていこう。



あの子もあの子もあの子もあの子もみんなまとめておめでとう!!










(最後に過去最長の無駄な間をくらえ)






























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